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過去対戦などで振り返る内藤哲也対タイチ

さて1月及び2月のシリーズであるNEW BEGINNINGシリーズもアメリカでの大会も開催され、日本での大会も札幌及び大阪での大会を間近に控え、といよいよクライマックスを迎えつつありますね。 
で、いつもであればシリーズ開幕に先んじて個人的に注目カードについてまとめたりまとめなかったりするところなんですけど今回はちょっと諸事情、主に私情によって忙しくてまとめる時間がありませんでした。
しかしつい先日その私情も片が付き、通常営業に戻りつつあるということもあって今回は久々にまとめですがそのテーマはこちら

札幌二連戦のオオトリもオオトリ、2日目、2.3のメインである内藤対タイチ。
この二人の対戦については昨年から本格化したのもあってまとめるほどでも・・・と思ってた部分もあったんですがふとした拍子に調べてみるとそれがなかなかどうして興味深い経歴、ということで簡単にまとめです。

 

新日本プロレスの若手として

まず初めにですがこの二人、その実新日本デビューの時期が見事なまでに一致しています。
内藤は2006年5月27日にデビュー、タイチは2002年12月2日に全日本プロレスで石狩太一としてデビューを果たしていますがその後師匠・川田とともにフリーランスへ転向し、ハッスルなどを経て新日本へ流れ着いたのが2006年6月のこと。
勿論、新日本生え抜きのヤングライオンである内藤と、全日本デビューでフリーランスとして参戦し始めたタイチで扱いは違いましたが、
2007年になると若手同士としてタッグを組むことも増えたりします(残念ながら公式HPには当時の試合結果はなし)。
年齢的にはわずか2歳差と近いこともあって、内藤としては年の近い兄貴分だったりしたかもしれませんね。

ユニオーネ 対 NO LIMIT

その後もこの二人の奇妙な一致は続き、続いては若手からの脱皮期となった2008年。
両者はそれぞれ身近な先輩と組みジュニアタッグ戦線へと名乗りを上げます、タイチはミラノコレクションA.T.とのユニオーネを結成、内藤は裕二郎とともにNO LIMITを結成。

2008.11.4

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新日本プロレス公式サイトから引用

その同時期に誕生したジュニアタッグリームがぶつかるのも必然のことだったか、初遭遇となったのは2008年の11月4日、後楽園ホールでのこと。
この際には当時IWGPジュニアタッグ王者だったNO LIMITが勝利を飾っているもののこの後もこの2チームの対戦は幾度か続きます。
いやしかし、試合後のコメントを見ると内藤さんがコスチュームやベルト忘れてたり、タイチがやたら殊勝だったり・・・今となっては嘘のようだ。

www.njpw.co.jp

CMLL同時遠征

そしてこの二人の”奇妙な一致”はこの語も続く。
2009年に内藤はNO LIMITとして初の海外遠征でTNAへ参戦後そのままCMLLへと活動の場を移します、そしてメキシコの地でその後に続くイケイケな勢いを身に着け、その後のCMLLでの日本人フィーバーの先駆けを作ることに。
それに続くように、パートナーであるミラノが目の負傷によって欠場となったことで新たな活躍の場を探すことになったタイチも、内藤らの後を追う形でメキシコへ遠征。
内藤は2010年1.4には新日本へ凱旋帰国をしたもののそのフィーバーっぷりもあってか2010年にも幾度かCMLLへ参戦、その際にタイチもタッグを組んでたりしているんですよね。
そしてその後マキシモとの抗争で一躍スペル・エストレージャの仲間入りをし、日本人レスラーとしては快挙ともいえるビッグマッチのメインを飾りました。
そんなこんなで両者ともにCMLLで大成功を収めた日本人レスラーとして歴史に名を残しました(なおその直後に遠征した某YHHSNBO選手)

ヘビー級として

2018.1.23 タイチ、デビュー15周年大会

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新日本プロレス公式サイトより引用

しかしその後、この二人の”奇妙な一致”はぱったりとやむことに。
というのも内藤は一躍ヘビー級の次期エースとして期待される立場になり、対するタイチはその直後から小島軍(仮)そして鈴木軍の結成に一枚噛むことになり「世界で一番こずるい男」という名誉なんだか不名誉なんだかわからない称号を得ることに。
果たしてこれがタイチのキャリアにおいて有益だったか否かは後の歴史が語ることでしょうけど、こと内藤との関係性でいえばその止まった歯車が再始動したのはなんと8年後の2018年のこと。
記憶にも新しいですが、明らかに実体重的にはヘビー級突入していたタイチがついにヘビー級転向、その初戦の相手として指名したのが、奇妙な縁があった、そして2018年まさにノリにノッていた内藤その人。
試合内容についてはさておき、相手を手玉に取り、ファンを扇動するその手腕で他の対づ位を許さなかった内藤に対して初めて真っ向から対抗できる選手が現れた、という印象も強かったですね。
www.njpw.co.jp

2018.3.6 新日本旗揚げ記念日

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新日本プロレス公式サイトより引用

そんな同タイプだからこそかみ合う二人の対決がタイチの自主興行だけで収まることはなく新日本へも逆輸入。
この場でも上の画像のように生き生きと試合をするタイチの姿が見えたのでした。
正直言うと対内藤という抗争になると一方的に批判・非難される選手が多い中、1を返せば2を返し、3を返されれば4を返すという「口での攻防」ができるタイチは内藤にとっては今一番「リング外でもかみ合う」男なのかもしれません。
で、そうして同じタイプだからこそ案外LIJ、というか内藤が好きなファンもタイチが好きだったりするっていう印象もあるんですよね。
そういう意味で、そういうファンにとってはどっちが勝っても悔しく嬉しい、そんな組み合わせだったりするかもしれません。

www.njpw.co.jp

 

所感雑感

というわけで過去対戦とそれ以前の関係性について簡単にまとめでした。
いやまぁなんだか手、というか口が合うなぁという印象はあったんですけどほぼほぼ新日本での同期みたいなもんなんですねこの二人。
とはいえ現状のシングルでは内藤の2連勝、タイチとしては今後のことを考えても一つでも星を返し、ついでにこっぴどく内藤を痛めつけたいところかもしれません、だからこその開幕戦からの攻撃具合。
本番はもう2日後ですが、こういった関係性も踏まえてみてみるとなお面白いかもしれませんね。

きょうはこれまで、それでは


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