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観客動員で振り返る2018年の新日本プロレス

早くも今年も残り1週間弱になっちまっていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
自分は如何せん年内締め切りの案件があってクリスマスも正月もない進行になる気しかしてません、まぁ流石に1.4だけは見に行くつもりですけどその日が仕事始めっぽいんだよなぁ…どうやって抜け出すか・・・

それはさておき、本来であれば2018年がきちんと終わってから各種まとめをやるべきなんでしょうけど、新日本プロレスは12.15をもって年内全大会を終了したので順次2018年の解析をやっていこうと思います。
まぁデータも膨大なら解析法も多くなりそうなので小分けにしてきちんと考えながら解析した方が楽ですしね。
と言うわけで今回は2018年の新日本プロレスの観客動員に焦点を置いての解析です。

 

おまけ:12月の総動員・大会数

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まず初めに2018年12月の総動員は14,310人、大会数は8大会でした。
上のグラフは2012年以降の動員と大会数の推移で大会数は過去最少、それに伴ってか動員も去年(17274人、12大会)から3000人弱の減少を記録しました。
各月の動員推移をこれまで見てきたわけですけど総動員が減少したのは12月と2月だけでしたね。
2月の場合はビッグマッチが一つ減ったため、というのも理由として考えられたんですが今回の場合は4大会の大会数減少が響いたんですかね。

参考:

www.pwanalysis.com

 2018年の各月動員・大会数推移

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これをもって2018年の各月の動員・大会数推移のグラフがようやく完成しました。
こうして見るとドーム大会がある1月、G1のある7,8月が動員では一歩ぬきんでていて、3~6及び9~11月に次いでは同程度なのがわかりますね。
その一方で2月と12月は大会数および動員に関しても落ち込んでいるのがわかります。
別の言い方をすれば「1.4東京ドーム大会前後で動員が落ち込んでいる」ともとれます。
たしかに1.4の前はドームに向けた準備がありますし、や外国人選手にとってはクリスマス休暇のシーズンでなかなか大会数を増やせない時期ではあります(なんだかんだと言いつつ外国人選手の比重が増えてますし)
2月に関してもドームと言う大一番終了後の余波でそこまで無理ができる時期でないのかもしれません。

一応他の年の動員推移も確認しては見たんですが今年ほどこのような傾向が強い年はあまりなく、近年の傾向として興行形態が「ドーム集中型」になりつつある、ということは言えるかもしれません。

表:各月大会・動員数

大会数 動員
1 15 61,920
2 10 19,560
3 17 38,431
4 16 32,471
5 16 30,264
6 13 29,861
7 12 44,297
8 8 53,317
9 14 28,544
10 14 31,113
11 15 29,746
12 8 14,310

総動員推移

 

 

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2012年から2018年の総動員数の推移を示した棒グラフがこちら。
2018年の総大会数は158大会総動員は413,834人になりました。
2017年が157大会360,333人だったので、大会数は1大会増にとどまり、一方で動員数は5万人強の増加になりました。

5万人と言うと今年2番目に多い動員を記録した8月の動員(53,317人)とほぼ同じぐらいですね。
まぁこれまで見てきたように過去最高の動員を記録したという1.4に始まり一部を除いたほとんどの月で動員が増加しており、その積み重ねの結果と言う感じはします。
しかもこれが大会数がほとんど変わらないでの達成と言うのは、一大会ごとの動員増を意味していて、興行会社としての成長を感じられます。

地域別解析

で、今回は上記のいつもの解析に加えて地域別の動員、大会数、そして平均動員数についてもまとめました。

地域動員

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まず初めに大会動員数の分布、赤色で示したエリアが10万人以上、オレンジ色が1万人以上、黄色が5千人以上、緑が1000人以上、水色は1000人未満、白色は大会開催がなかったエリアになります。
10万人以上の動員を記録したのは東京のみ、ドームに2度の両国、さらにG1決勝と何度もビッグマッチがありますしねぇ。

それに続くのは各ビッグマッチが開かれている大阪、愛知、福岡、北海道等々。
今年のG1は結構首都圏集中型だったのもありますけど、東京以外の公式戦があった県は香川を除いて大体オレンジですね。
いずれにしても傾向として東日本地域は動員が多い地域が多く、対して西日本はバラつきがある、というか大会が行われていない県もまだまだ多いという。
まぁ地方大会開催については地元のプロモーターの協力なんかも必要不可欠ではあるのでその辺のコネがやっぱり弱いんだろうか。

地域大会数

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続いては大会数、赤色が20大会以上開催、オレンジが10大会以上、黄色が5大会以上、緑が2大会以上、水色が1大会開催、白が大会開催なしの地域です。
大会数の面では東京大阪愛知の三大都市圏が20大会以上開催でやっぱり多いですね。
それ以外だと新潟(長岡とか?)静岡、兵庫も大会数が多いようですが、確かに結構な中継でも登場する地名な気がする。

地域平均動員数

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続いて平均動員数を表示したもの、平均動員が5000人以上が赤、4000人以上がオレンジ、2000人以上が黄色、1000人以上が緑、1000人未満が水色になっています。
これまでと転じて三大都市は大会・動員数共に多いために逆に平均動員は突出しているわけでない感じですね。
そのなかで圧倒的に多いのは北海道、と言うのもNEW BEGINNINGの2大会とG1公式戦の3回のみ開催、つまりビッグマッチしか開かれていないんですよね。
まぁどうしたって東京からは遠いから行き辛い、その代わりにまとめてどーんとビッグマッチってかんじですかね(沖縄はそれ以上に行き辛いから逆にそういうことが出来なさそうだけど)

地方動員増減

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続いて前年度比での各都道府県比較になります。
これ以降赤が前年比増加、青が前年比減少で色分けているんですが真っ赤っかですねこれは…
減少しているのは佐賀、宮崎、徳島、栃木ですけど、栃木以外に関しては今年大会開催がなかったために道理と言えば道理。

地方大会数変化

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続いて大会数推移ですが、東北地方は概ね大会数は据え置きで、先ほど動員が減少していた栃木は大会数の減少が原因かもしれません。
それでも大多数の都道府県では前年から大会数が増えています。
とはいえ上で述べたように総大会数は前年から+1しただけなのでこれらの増加分は青いエリアの大会数が減ってるってことなんですかね。

地方平均動員変化

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で、これらを踏まえた平均動員数の増減のぬりわけ。
これまでと比較すると減少した地域が多いように見えますが、はたしてこれをそのまま「各地域での人気度の変化」として良いのかはちょっと定かではないですけど、そういうふうにみることもできるデータですかね。

ここ最近の印象でいうとNJCやG1が結構定期的に開かれる長岡の人気上昇や、飯伏定期参戦でビッグマッチも増えてきた鹿児島なんかの平均動員増加は納得がいくところですが
反対に東京に次ぐ大都市圏でありビッグマッチも多い大阪で平均動員が下がっているのは気になるところ、北海道はまぁ今年はカードも微妙だったし…という妙な納得が。

 

所感雑感

というわけで2018年の新日本プロレス、の観客動員まとめでした。
いやぁやっぱり分けてよかった、わけても結構な物量になってしまった。
というか地方比較については本文書き始めてからバグに気付いて修正もしたのでエライ疲れたというかなんというか。

まぁいずれにしても総評的には、新日本プロレスは観客動員面で2018年も好調だった、と評価できると思います、各県での動員も伸びていますし。
とはいえその一方でG1が結構首都圏中心だったり後楽園での中継が増えている(気がする)あたり、総大会数を据え置きにしている現状では、それらが増える一方で他の地域の大会数は減るしかないのは道理ですし、
それとは別に平均動員においてビッグマッチが結構行われている地域で下がっているのも少し気になったり。
とはいえ今回はただ増えたかどうかなのでもう少し詳しく見てみる必要はあると思いますが。

ちなみに、アメリカにて行われた大会は2017年は2大会4675人だったのに対し、2018年は5大会13,712人に増加しました。
大会数は2.5倍で動員は3倍なので上々?なのかな、とはいえ今年はそのスケジュールとかについて課題も見えましたし、来年はまた検討しないといけなさそうですけどね。
とはいえ今まで以上に大きいマジソンスクエアガーデン大会も控えてますし、それ以外の大会もどうなるんでしょうね。

きょうはこれまで、それでは

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