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日本プロレス界におけるTwitterユーザー重複度について:2018年8月版

さてここ最近はほとんど新日本プロレスに関する記事ばかりでしたが今回は久しぶりに日本の複数のプロレス団体についての話です。
これまで各大会での盛り上がりを調べるなどして用いてきたツイート集計で、何か他にできないかと考えていたんですが、そんな折に下の記事を見つけたんですよね。

http://yahoojp-marketing.tumblr.com/post/112586555688/第5回webサイト間での視聴の重なりからわかること

yahoojp-marketing.tumblr.com

内容としては各Webサイトのユーザーの重なり具合から分析・解析しているわけですが、これを日本国内の各プロレス団体のハッシュタグでつぶやいたユーザーに適用し、その重複度について調べようかと思いたったわけです。。
ユーザーの重複度については上記記事においていろいろ考え方が紹介されていたのでそれを参考にする形で以降かと思います(2011年の”最新”なので大分考え方が古そうですけど)。

 

集計対象

今回集計したのは新日本プロレス(#njpw)、全日本プロレス(#ajpw)、プロレスリング・ノア(#noah_ghc)、大日本プロレス(#bjw)、DDTプロレスリング(#ddtpro)、ドラゴンゲート(#dragongate)の6団体、
集計期間は2018年の8月1日~8月31日までの一ヶ月間
各ハッシュタグでつぶやいたユーザー(ID及びツイート数)を調査・集計しました。

団体については完全に個人的主観で日本国内の男子主要プロレス団体をチョイスしました。
一応ノア以外はそれぞれ独自のオンライン配信サービスを持っている団体を選んでいます。
集計期間については思いついたのが7月末で、とりあえず統計的観点から取り合えず一か月、しかも日本のプロレス団体的に稼ぎ時な8月なのでちょうどいいかなぁと。
今後も同様の週計は続けて推移を見ていこうと思います。

ちなみにこの期間の各団体の主な出来事としては

新日本プロレス:G1 CLIMAX 28を開催(~8/12まで)
全日本プロレス:SUMMER EXPLOSIONシリーズ、12大会開催(9大会を全日本プロレスTVで配信)
プロレスリングノア:GLOBAL Jr. TAG LEAGUE決勝など5大会開催
大日本プロレス:上野プロレス祭りなど20大会以上を開催
DDT:ビアガーデンプロレス、KING of DDT など開催
ドラゴンゲート:THE GATE OF ADVENTUREシリーズで13大会開催

新日本、全日本、DDTに関してはビッグマッチ相当の大会があったのに対してノアは丸藤20周年大会が9月、大日本も後楽園ぐらい、ドラゴンゲートも神戸プロレスフェスティバルが7月中とビッグマッチが含まれていなかったのでユーザー数自体は少なくなりそうです。

集計結果

上記6つのハッシュタグで8月中にツイートした総ユーザー数は11,558人でした。
多いのか少ないのかはさておき、これが今後の集計の基準となる数字ですかね。

f:id:Rodyonsw:20180902152002p:plain

上の図は上記1万人の各ユーザーでツイートしたハッシュタグの個数について調べた結果になります。
1であれば上記6つのハッシュタグの内1つでしかツイートしていなかったことになります。
結果としては一目瞭然で実に10,732人、92.85%のユーザーが一つのハッシュタグでのみツイートしていることがわかりました。
他の数値については
2つのハッシュタグでは595人、5.15%
3つのハッシュタグでは154人、1.33 %
4つのハッシュタグでは43人、0.37 %
5つのハッシュタグでは21人、0.18 %
6つ全てのハッシュタグでは13人、0.11 %
となっていました。

この結果は「一つの団体でのみつぶやいている人がほとんど」ということを示していますが、これについては各団体別に見てみることでまた別の印象を与えることになります。

各団体別集計結果

新日本プロレス #njpw

f:id:Rodyonsw:20180902152019p:plain

新日本プロレスのハッシュタグ#njpwをつけてつぶやいたユーザーの数9,307人、実に全体の約80%を占めていました。
このことからわかるように、上記のユーザー全体のツイート傾向は新日本プロレスのユーザーのツイート傾向に大きく引っ張られる形になってしまっていますね。
上の円グラフは#njpwでツイートしたユーザーのツイートしたハッシュタグ数を示したものですが、ユーザー全体での傾向と非常によく似ているのがわかると思います。
実際に1団体のみツイートしたユーザー数は8679人(93.25%)と、ユーザー全体の内1団体のみツイートしたユーザーの約80%を占めています。

#njpwのユーザーのツイートしたハッシュタグ数と人数
1 : 8679 ( 93.25 %)
2 : 430 ( 4.62 %)
3 : 128 ( 1.38 %)
4 : 36 ( 0.39 %)
5 : 21 ( 0.23 %)
6 : 13 ( 0.14 %)

この結果について最初に紹介した記事内での分析を参考にすると、
日本国内のプロレス団体の競合状態の中で、かなりのユニーク性を保っているといえますね。
所謂「独自の世界観を持っている」なんて表現される奴です。
とはいえ新日本は一年でも一番のドル箱シリーズがあったのに対して他の団体は微妙にビッグマッチからずれていたのでこういう方よりも大きかったのかなぁと思います、やっぱり1年間集計してみないとわからないかな。

全日本プロレス #ajpw

f:id:Rodyonsw:20180902152032p:plain

続いては全日本プロレス、ユーザー数は855人でした。
その内#ajpwのみでツイートしたユーザーは460人で全体の54%ほどでした。
後述しますがこの割合は以下の各団体でもほぼ同じぐらいの傾向がみられていたので、これが現在の新日本を除く日本プロレス団体におおよそ共通の分布かもしれません(勿論もうしばらくデータ収集する必要がありますけど)。
ということで以降は円グラフとデータのみ列挙します
細かい数値は下記のごとく

#ajpwのユーザーのツイートしたハッシュタグ数と人数
全体460人
1 : 460 ( 53.8 %)
2 : 219 ( 25.61 %)
3 : 105 ( 12.28 %)
4 : 37 ( 4.33 %)
5 : 21 ( 2.46 %)
6 : 13 ( 1.52 %)

プロレスリング・ノア #noah_ghc

f:id:Rodyonsw:20180902152044p:plain

#noah_ghc のユーザーのツイートしたハッシュタグ数と人数
全体560人
1 : 280 ( 52.24 %)
2 : 122 ( 22.76 %)
3 : 75 ( 13.99 %)
4 : 26 ( 4.85 %)
5 : 20 ( 3.73 %)
6 : 13 ( 2.43 %)

大日本プロレス #bjw

f:id:Rodyonsw:20180902152053p:plain

#bjw のユーザーのツイートしたハッシュタグ数と人数
全体610人
1 : 383 ( 62.79 %)
2 : 124 ( 20.33 %)
3 : 49 ( 8.03 %)
4 : 25 ( 4.1 %)
5 : 16 ( 2.62 %)
6 : 13 ( 2.13 %)

DDTプロレスリング #ddtpro

f:id:Rodyonsw:20180902152112p:plain

#ddtproのユーザーのツイートしたハッシュタグ数と人数
全体903人
1 : 586 ( 64.89 %)
2 : 197 ( 21.82 %)
3 : 58 ( 6.42 %)
4 : 31 ( 3.43 %)
5 : 18 ( 1.99 %)
6 : 13 ( 1.44 %)

ドラゴンゲート #dragongate

f:id:Rodyonsw:20180902152123p:plain

#dragongate のユーザーのツイートしたハッシュタグ数と人数
全体528人
1 : 344 ( 65.15 %)
2 : 98 ( 18.56 %)
3 : 47 ( 8.9 %)
4 : 17 ( 3.22 %)
5 : 9 ( 1.7 %)
6 : 13 ( 2.46 %)

ここまでのデータを比較してみると各団体でハッシュタグでのみツイートしているユーザーの割合という意味では、全日本とノアは比較的少なめ(50%程度)それ以外の大日本DDTドラゴンゲートはそれよりも高い割合(60%程度)でいることが傾向としてありますね。
この割合が高いということはそれだけの固有客がいるということ、逆に低ければ競合にさらされていることでもあるんですが、全日本とそこから分離したノアで似たような傾向があるのはなんだかおもしろいような。

団体別重複ユーザー数

User (%) #njpw #ajpw #noah_ghc #bjw #ddtpro #dragongate
#njpw 8679 (93) 278 (2) 171 (1) 139 (1) 232 (2) 123 (1)
#ajpw 278 (32) 460 (53) 138 (16) 92 (10) 94 (10) 87 (10)
#noah_ghc 171 (31) 138 (25) 280 (52) 65 (12) 74 (13) 47 (8)
#bjw 139 (22) 92 (15) 65 (10) 383 (62) 93 (15) 37 (6)
#ddtpro 232 (25) 94 (10) 74 (8) 93 (10) 586 (64) 50 (5)
#dragongate 123 (23) 87 (16) 47 (8) 37 (7) 50 (9) 344 (65)

さて次は見方を変えて、各ハッシュタグを使ったユーザーの内、他の各ハッシュタグでツイートしたユーザーのそれぞれの数、割合をまとめてみました。
上の表はそのまとめですが、例えば#njpwと#ajpwの両方でツイートしたユーザー数は278人という具合で、下線を引いた部分は各ハッシュタグのみでつぶやいたユーザーの数になっています。
割合に関しては行、横方向の総数を母数にしています、#njpwの行なら各ユーザー数の#njpwでツイートしたユーザー全体中の割合って感じですかね。
前項では単純に使ったハッシュタグ数で比較してたわけですが、ここでは「具体的にどの団体とかけもちしていたのか」を見ることができます。

このデータを見てみるといずれの団体ハッシュタグにおいても新日本#njpwとの重複・かけもちの割合が多い(20~30%)なのがわかります。
まぁそもそも新日本ユーザーの母数が多いってのもあるとは思うんですけど「新日本も情報は押さえておくか」って人も多いのかなぁと思ったりします。
なかでもやはり全日本とノアが他3団体と比較しても多いのは結構交流が多いことも関係あるんですかね。

それに次ぐ重複というと全日本#ajpwとノア#noah_ghcの二団体間で実数としては138人、各団体の割合としては16%と25%ですね。
これに関しては元々全日本から分裂してできたノア、という由来だけでなくノアの選手が全日本に移籍したり、はたまた戻ってきたり、そして直近ではノアのビッグマッチに全日本の選手が出たりと俄かに交流が盛んになった影響もありそうですね。
まぁドラゴンゲートを除けば各団体選手の行き来は少なくないんですが、全日本とノアに関しては選手個人よりも「全日本の○○」「ノアの△△」っていう参戦の仕方も多い気がして、それがこういうデータにも表れてるのかなぁ。

 

所感雑感

というわけでなんかできそう!とやっていたもののなんかよくわかんない感じになったユーザー重複度でした。
まぁ各団体ごとに露骨な傾向が見えたのは良し、あとはデータを増やすのと推移をみることで何かわかったらいいなぁ。
まぁ競合っていう意味だと新日本とWWEの間の競合なんか気になるんですがそれもちょっと工夫して出してみたいところです(できそうだけどまだ取り組んでない)

きょうはこれまで、それでは

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