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直近の5王者で振り返るIWGPジュニア近代史

さて先日は久方ぶりに開かれる「王座決定トーナメント」についてのまとめでしたが今回はそこに選出されたメンバーについてです。
会見で述べられた通り、そして前回の記事でも言った通り、2016年1月4日にケニー・オメガがKUSHIDAを相手にベルトを落として以来IWGPジュニアを取ったのは高橋ヒロムを除くとたった4人、それが今回選出されたKUSHIDABUSHIオスプレイマーティになるわけです。
なんか思ったよりも少ない、と言いつつIWGPヘビーの方はオカダ内藤ケニーの3人だけなんですけど、この4人について各防衛記録について簡単にまとめです。

 

KUSHIDA

68代王者 2014/7/4~2014/9/21
防衛回数0回 保持期間79日
奪取:飯伏幸太
陥落:田口隆祐

71代王者 2015/7/5~2015/9/23
防衛回数1回 保持期間80日
奪取:ケニー・オメガ
防衛:リコシェ
陥落:ケニー・オメガ

73代王者 2016/1/4~2016/9/17
防衛回数5回 保持期間257日
奪取:ケニー・オメガ
防衛:BUSHI、ACH、ウィル・オスプレイ獣神サンダー・ライガーウィル・オスプレイ
陥落:BUSHI

75代王者  2016/11/5~2017/1/4
防衛回数0回  保持期間60日
奪取:BUSHI
陥落:高橋ヒロム

77代王者 2017/6/11~2017/10/9
防衛回数2回 保持期間120日
奪取:高橋ヒロム
防衛:BUSHIエル・デスペラード
陥落:ウィル・オスプレイ

戴冠回数:5回
総防衛回数:9回
総保持日数:596日

2015年7月に飯伏からIWGPジュニアを奪って以降の中心人物と言っても過言ではないKUSHIDA。
初戴冠時こそ防衛回数0で田口に奪われ、その後9か月以上ベルトに返り咲くことができなかったもののその後はベルトを落としても半年以内には取り戻すのが続く。
しかし2017年の秋両国でオスプレイ相手にベルトを落として以来縁がないままで、王座決定トーナメントを制せばちょうど1年ぶりの戴冠になる(2018/10/8)。

BUSHI

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74代王者 2016/9/17~2016/11/5
防衛回数0回 保持期間49日
奪取:KUSHIDA
陥落:KUSHIDA

戴冠回数:1回
総防衛回数:0回
総保持日数:49日

上記KUSHIDAの最長保持期となった3度目の王座を奪取したBUSHI。
最後の防衛戦になったオスプレイ戦後観客にウェーブを促すところに乱入して毒霧を吐き、上記のごとくアジるBUSHIとその時の歓声たるや、ある意味での瞬間最大風速をたたき出した男といえる。
またKUSHIDAとほとんど同時期に新日本に参入したのもあってか結構頻繁に対戦している、そしてダイレクトリマッチでKUSHIDAから奪ったベルトをKUSHIDAに奪われる、隙あらばBUSHI対KUSHIDA。
戴冠すれば約2年ぶりの戴冠に。

(8/22)追記
上記画像にもある試合後の「調子乗ってんじゃ・・・」があったのはKUSHIDAの77代王座戴冠した時の試合(ヒロム戦)ですね(参照)
上の画像というかあのシーンは無駄に記憶に残っているのに時系列の記憶がガバガバすぎる・・・すいませんでした。
ちなみにヒロム戦後にBUSHIの毒霧乱入、BUSHI戦後にデスペのギターショット乱入と77代王者時代のKUSHIDAは襲われまくってましたね、デスペのギターショットのシーンも好き。

ウィル・オスプレイ

78代王者 2017/10/9~2017/11/5
防衛回数 0回 保持日数27日
奪取:KUSHIDA
陥落:マ―ティ・スカル

80代王者 2018/1/4~2018/6/9
防衛回数 3回 保持日数156日
奪取:マーティ・スカル
防衛:高橋ヒロムマーティ・スカルKUSHIDA
陥落:高橋ヒロム

戴冠回数:2回
総防衛回数:3回
総保持日数:183日

安定かと思われたKUSHIDA政権を崩したのは4度目の正直でKUSHIDAを破ったウィル・オスプレイ。
2016年の4月が初参戦でいきなりIWGPジュニア挑戦だったので丸々1年半かかっての戴冠ってことですかね。
その後すぐさまに(今回の4人の記録の中だと最短で)マーティによってベルトを奪われるものの、これまた最速で奪取に成功。
結果的にこの再戴冠の時に行われた4WAYの参加者、オスプレイ、マーティ、KUSHIDA、ヒロムの4人が現在のジュニアヘビーの4強という印象がここで固まったような気がしますね、思えば今回のトーナメントもこの4人の内ヒロムの代わりに同ユニットのBUSHI、という形にも見えるし。
いずれにしろその最強の一角をなすオスプレイですけどヒロムに敗れて以降ジュニア卒業を仄めかしていたもののここで引き留められるとは・・・

マーティ・スカル

79代王者 2017/11/5~2018/1/4
防衛回数 0回 保持期間60日
奪取:ウィル・オスプレイ
陥落:ウィル・オスプレイ

戴冠回数:1回
総防衛回数:0回
総保持日数:60日

オスプレイの悲願のIWGPジュニア初戴冠、の感慨も冷めやらぬ内にベルトを奪い取ったのがイギリス・RPWで共に切磋琢磨したマーティ・スカル。
2016年からアメリカへと活動拠点を移し、ROHやPWGに出場し一躍米インディ界の人気選手に、さらにそれに拍車をかけるようにバレットクラブ(theELITE)への加入、BOSJへの参戦と新日本でも一気に地位を確立。
その最たるものが大阪でのまさかの戴冠劇って感じですかね、でも個人的には18年の4月両国での同カードの方が好き。

おまけ:高橋ヒロム

76代王者 2017/1/4~2017/6/11
防衛回数 4回 保持期間158日
奪取:KUSHIDA
防衛:ドラゴン・リー田口隆祐KUSHIDAリコシェ
陥落:KUSHIDA

81代王者 2018/6/9~2018/8/20(返上)
防衛回数 2回 保持期間72日
奪取:ウィル・オスプレイ
防衛:エル・デスペラードドラゴン・リー

戴冠回数:2回
総防衛回数:6回
総保持日数:230日

おまけに前王者ヒロムについてもまとめてみるとこんな感じ。
上で載せている通り、4人とも1回は防衛回数0回の王者時代を経験しているのに対してヒロムは76代と81代の2度の王者時代のいずれもちゃんと防衛しているあたりなんか”しかりした王者”っていう印象があるんですよね。
今回の返上も直前のBOSJで不覚を取ったリーとデスペにきっちりリベンジした上での返上になっており、逆に言うとこれによって次期挑戦者不在の状況になった部分もあるんですけど。
というか2017年の大阪城から2018年の大阪城まで丸々無冠状態だったっていうのも今更ですけど驚きというか。
まぁいずれにしたって早く1000%元気なところを見せてほしいところですね。

おまけ:過去対戦成績

 おまけに1回戦の相手同士、そして想定される決勝カードの過去対戦は以下の通り
KUSHIDA 6-4 BUSHI
オスプレイ 4ー11 マーティ

KUSHIDA 4-2 オスプレイ
KUSHIDA 3-0 マーティ

BUSHI 1-1 オスプレイ
BUSHI 0-0 マーティ

過去戦績的にいけば決勝はKUSHIDA対マーティでKUSHIDA勝利って感じですかね、というかKUSHIDAマーティ3タテしてるのか・・・

 

所感雑感

というわけで近代史と言いつつ各種数値で振り返るみたいな感じになりましたが、直近のIWGPジュニア王者たちでした。
なんか調べてみたら案外0防衛の人の多いこと多いこと、選手の入れ替えが激しいジュニアだからこそ実力伯仲ってことなんですかね。
そもそもオスプレイも2016年に新日ジュニア参戦して2018年には卒業宣言とか瞬く間に駆け抜けていきそうでしたし。

まぁそれはさておき、こういうタイミングだからこそこれまでの歴史を振り返ってみても面白いかもしれませんので皆さんもどうぞ。

きょうはこれまで、それでは


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