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特殊ルール王座で機運を高めるKOPW2020

つい先日からオカダさんがほのめかしていた「面白いこと」。
ファンの間でいろいろと推測されていたもののおそらく誰もが考えていなかったであろうその正体がついに明かされました。

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菅林会長同席のもとオカダの口から発表された「面白いこと」

(新日本プロレス公式サイトより引用)

その正体はKOPW2020という新タイトル。
現状はベルトなどなく、名前も毎年末締めで2020→2021…と言うように変わっていくなどと特殊な形式のようですがそのメインとなるのは「対戦選手がルールを各自提出」「ファン投票によって形式を決定」の2点でしょう。

新日本においては特殊ルールを用いた試合というのは年に数回あるかどうかというレベルなので特殊ルールでタイトル?を争うというとなんとも馴染みがない新日本ファンも多いと思うんですが、実はプロレスの歴史においてこういった「特殊ルール」をうたい文句にしたタイトルの存在は決してこのタイトルが最初ではありません。
ということで今回は、私が知っている限りで特殊ルール形式を基本としたプロレスの王座についてまとめ、KOPW2020について機運を高めたいと思います。

 

DDTプロレスリング/エクストリーム王座

おそらくKOPW2020の詳細を聞いてDDTのエクストリーム級王座を思い起こしたプロレスファンも多いのではないでしょうか。
2006年11月23日に設立された同王座は防衛戦ごとに王者がルールを決定して行う形式になっており、現在第48代まで王座を重ねている活動中のタイトルです。
その内容はハードコアやラダーマッチといった一般的なプロレス特殊形式はもちろん、ラウンド制でプロレスルールと総合格闘技ルールを繰り返す形式やロストポイント制、はたまた相手がコスチュームの上から来ているパンティを脱がせたら勝利になる形式など幅広いもの。
最近だと45代王者彰人選手の時に行った、リング上にある1本の蛍光灯を”割った方が負け”な蛍光灯IPPONデスマッチ(↓)なんかが面白かった記憶があります。
歴史が古く、なおかつ現在進行形なだけにバラエティ豊かって感じですね。

www.youtube.com

プロレスリングノア/Global Hardcore Crown

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小橋さんが最後の王者だった通称”白GHC”

(スポニチアネックス(2009年6月9日記事)より引用)

もう少し昔からのファンとなると脳裏に浮かぶのはかつてプロレスリングノアに存在したGlobal "Hardcore" Crownこと通称”白GHC”
2004年に秋山準選手の提案によって「地方大会を盛り上げる」ために設立されたベルトで、特殊ルール(15分一本勝負を基本とするなど)での試合に加え「無差別級」「原則地方会場限定」など当時を考えるとかなり前衛的なコンセプトだったかと。
色んなルールで行われていただけでなく一時はタッグ王座にもなっていたんだというんだから何でもありすぎる。
ちなみにルールについては王者と挑戦者に加えて管理委員長だった秋山さんの協議によって決定していたそうです。
最後の王者はGHCヘビーで絶対王者にもなっていた小橋さんですが、小橋さんが長期離脱になった2010年に一緒に休止状態になりそのまま封印となったそう。

 

所感雑感

というわけで、国内の一部ですが特殊ルール王座について振り返りました。
2000年代以降に限っても特殊ルール王座が存在している辺り、プロレスにおいてそういうものへの需要・役割は依然としてあることを示しているとは思うんですが、
そのなかでも今回のKOPW2020の独自性を挙げるなら「ルールを各自持ち寄る」ことと「ファン投票で選択」の2点かなぁと。
ファン投票というと(オカダファンとしてはあんまり良い思い出はないけど)毎度えらくヒートアップしている感もあり、ただでさえファンが「観戦」という形で参画できない時期だからこそ「投票」という形で参加できるのは良い取り組みなんじゃないかと思ったりします。
各自のルール持ちよりっていうのも含めていろんなパターンが考えられるというのも良いんではないかと思います(どの選手がどういう意図でそのルールを出したのか、とかは面白いし)。

とはいえ昨今の新日本プロレスであまり定着していないどころか2018年末にはケニー棚橋間のイデオロギー闘争の結果否定されてすらいるものなので、諸手を挙げて賛成という人もいるとは思いますが、果たしてどうなるものやら・・・と不安になっている人もいるんではないでしょうか。
そういう不安なところもあってIWGP等の系列にはせずにKOPWという独自?名称を使ってるんでしょうし。
とりあえずは8月26日の最初の8人による4試合を待ちたいと思います。

一応Twitterで簡単にアンケートとってますが良ければどうぞ

きょうはこれまで、それでは