さていきなり気温の下がった昨今皆様いかがお過ごしでしょうか。
お察しの通り早速体調を崩しています、私って本当にクソ雑魚免疫。
それはさておき先日、鈴木軍の御大将兼パイルドライバーの社長、鈴木みのるから下記の驚きの発表が。
【#大海賊祭】鈴木みのるデビュー30周年記念試合 鈴木みのるvsオカダカズチカ 決定!特別レフリー和田京平 入場無料! pic.twitter.com/NFtgSnqsyT
— 鈴木みのる (@suzuki_D_minoru) 2018年5月8日
6月23日、横浜赤レンガ倉庫にて鈴木みのる対オカダ・カズチカ30分一本勝負!屋外開催!入場料なんと無料!金の雨が降らない!
いぜんからみのるのデビュー30周年記念大会、大海賊祭りの開催は告知されていましたがまさかここでこのカードが組まれるとは、そしてそのオファーをオカダ、新日本が受けるとは・・・
この発表会見でも述べられていたように、みのるは1988年6月23日デビュー、オカダが1987年11月8日生誕、みのるのプロレスキャリアが始まった時期に生誕して今同じリングにトップ選手として立っている仲なんですよね。
みのるはこれをこのカードに決めた要因と説明していましたが、この二人はもうひとつ別の因縁が合って、それは天龍さんの引退ロードの時のこと。
みのるは長年天龍に引導を渡すのは自分だと言い続けていたものの、結果として引退試合はオカダとのシングルマッチに決定、みのるは当日タッグマッチへの参戦と、その前に天龍プロジェクト後楽園大会似て同じくタッグマッチで天龍と対戦(天龍のパートナーは柴田、みのるのパートナーは飯塚さん)
その試合後のみのるは
みのる「俺はフラれた格好だからな。数年前から『最後にトドメを刺す』と言い続けてきたのに、俺はこうして引退試合の前に試合が組まれた。俺に足りない何かがあるのか、俺を避けているのか分からないけど『お前負けたな』と言われた気になる。」
(東スポ:鈴木みのる 天龍に惜別メッセージ「俺にビビって逃げたということにしておく」)
とコメント。
フラれた相手は天龍、そして”負けた”相手はオカダに当たります。
そのことも意識していたのかどうかはさておき、妙なところで因縁を感じる二人ということは確かですかね。
というわけで今回はそんな因縁ある二人の過去シングル5戦について調べてみました。
- 2013.2.10 シングル初対決(試合映像)
- 2013.5.3 IWGP初対決(試合映像)
- 2014.8.8 横浜決戦Part1(試合映像)
- 2017.2.5 帰ってきた王様 (試合映像)
- 2017.8.8 横浜決戦 Part2 (試合映像)
- 所感雑感
2013.2.10 シングル初対決(試合映像)
最初のシングル対戦は2013年の2月、その年の東京ドームで棚橋に負けたオカダと永田さんに負けたみのるの両者が2月シリーズから抗争を開始し、いきなりの直接対決に。
いわば2013年の再スタートを狙った抗争ではありますが、初対戦でしかも世代もキャリアもスタイルもてんで違う二人なだけに試合は序盤から探りあいの様相。
確かこの次期はニコ生iPPVで観戦していたはずですけど、ファンながら「この二人噛みあわないな」と思った記憶があります。
みのるの張り手やキックなどのハードヒットやしつこい関節技・グラウンドに対して、オカダがあまり付き合わない、対処できていないような印象もありました。
そうして、ある意味で一方的に攻め込まれた結果オカダは2013年シングル2連敗を喫し、みのるは早々に建て直しが計れた感じですかね。
その後、両者はNJCでも同山に組み込まれて再戦があるかと思いきや、みのるが2回戦で天敵・矢野に丸め込まれて敗退。
結果的にNJCはオカダが制し、その年から復活した春の両国大会にてオカダは棚橋からIWGP奪還、真っ先に”ペイバック”すべき相手としてみのるを指名し、早くも第2戦が実現。
2013.5.3 IWGP初対決(試合映像)
というわけで第2戦はオカダ自ら(第1戦も売り言葉に買い言葉とはいえ「やってやらぁ!」て言ってたけど)発信した対決とあって、試合でも第1戦よりも積極的に組んでいきます。
今となっては結構グランド、腕の取り合いをじっくりやるオカダですけどこの試合は今のその姿の片鱗が見えますね。
しかし密着戦となるとみのるの土俵とあってじっくりじっくり、ネチネチとした関節で追い込み腕攻めで動きを止めていくパターンに。
しかしその締めにも打撃にも耐え、オカダが出したのは”ゴッチ式”のツームストンパイルドライバー。
結果としてはこれが決め手となったオカダの勝利。
こうして2013年の初対戦から始まる抗争はひとまずの終わりを見ますけど、今と比べるとオカダもみのるもかなり別人に見えますね。
オカダは見た目は変わらないものの試合の印象が、一方のみのるは年齢にそぐわない脂ギッシュ感よ。
2014.8.8 横浜決戦Part1(試合映像)
その後通常シリーズでの絡みはなく、鈴木軍のノア遠征前の最後の対戦は2014年のG1横浜決戦。
この時の一戦はみのるは決勝進出の可能性が絶たれていたもののオカダは別ブロックの中邑の待つ決勝進出の可能性が残った一戦。
とはいえ横浜はみのるのホーム、試合開始前からかなりの歓声ですね。
そんな圧倒的ホームな状況もあってかみのるもかなり調子がいい様子で生き生きとした様子で攻めて行き、それに対してオカダも苦しみながらも過去2戦と比較してもかなり対応でき、試合が"スイング"している感じはありますね。
その試合のハイライトは、オカダのドロップキックをスイングしておいてのみのるの突き刺さるドロップキック!その威力たるや・・・
試合はお互いのパイルドライバーの仕掛けあいにドロップキックの打ち合い、そして鈴木のナックルパートなどとヒートアップし、決めては前戦でも勝敗を分けた”ゴッチ式”ツームストンからのレインメーカー。
最後のレインメーカーも余裕なく押さえ込みに行く辺り以下にオカダが追い込まれていたか、がわかりますね。
その後、ぱったり対戦がなくなり、鈴木は鈴木軍ごと2年間のノア遠征へ。
ちなみにこの間に上記の天龍引退ロードがあり、二人はニアミスを果たしてますね。
そしてその遠征の後の2017年、新日本に再び来航した際のターゲットとなったのは、またしてもオカダでした。
2017.2.5 帰ってきた王様 (試合映像)
2年の間を空けて新日本に帰ってきた鈴木軍はドヒールモード、前哨戦でも悪の限りを尽くし、タイトルマッチの前日記者会見でも中継後にオカダを襲撃する周到さ。
ある意味、2年間の遠征で身につけた、磨き上げたのはこの非常さだったのかもしれません。
それだけでなくこの4度目の対戦では鈴木の肉体も大きく変貌を遂げていて、頬がこけるほどに身体を絞り、スピードと共に恐ろしさもまた纏うようになっていてリング上でにらみ合うだけでもすっげェ怖い。
そして試合も関節技に特化したスタイルに変貌、前日の襲撃のダメージもあって終始オカダ劣勢の印象。
それどころかオカダが時々やり返すもののすぐに鈴木の関節地獄に引き込まれるという地獄のような展開。
結果としては耐え抜いたオカダが大技多々見かけで勝つ、もののいやぁ何度見てもしんどい試合だ・・・
とはいえ、この時にはグリップを離さないからのレインメーカー乱打は一発逆転感あるなぁ。(全然一発じゃないけど)
2017.8.8 横浜決戦 Part2 (試合映像)
そして第5戦は3年前の同日と同じく、横浜文体のメインイベントで行われることに。
今度の大海賊祭りも横浜な辺り鈴木、オカダ、横浜には因縁がありますね。
このG1において鈴木はNEVER王者として参戦しましたが、実際にベルトを持って入場したのはこの王者対決のみとあり、G1での再戦というだけでなく鈴木にとっても特別な一戦という感じはあったんですかね。
ちなみにこの時、オカダは大阪でのEVIL戦で首にダメージを受け珍しい首にテーピングを貼った状態での一戦、ということもあってこの時期から猛威を振るい始めた鈴木のエルボーが効果的でそれを中心に試合が組み立てられます。
しかし打撃だけでなく、この年から鈴木軍に加わったザックセイバージュニアから刺激を受けたのか多用な関節技で首をせめて行く辺りに、鈴木みのるの更なる進化を感じますね。
しかし、進化し変化を続けるみのるであってもオカダをしとめるまでには行かなかった、というのかそれともオカダがなんとか逃げ切って「負けなかった」だけなのか、しかし最後の打ち合いではみのるがあえて決めに行かなかったようにも・・・
いずれにしても鈴木みのるの強さ、そして支持の大きさを改めて感じさせられた試合な気がします。
所感雑感
ということで鈴木対オカダの過去5戦でした、そして2018.6.23 横浜決戦 Part3に続くわけですね。
これまでの戦績は
オカダ3勝 鈴木1勝 1引き分け
となりました、実はみのるが勝ったのって初対戦の時だけなんですね。
こういう圧倒的不利な戦績だからこそ「勝ちたい!ぶっ倒してやる!」という発想になるのが鈴木みのるというレスラーなんですかね。
というわけで6.23横浜、中継があればそれでも良いんですけど土曜日だし入場無料だし見に行ってみようかなぁ・・・
きょうはこれまで、それでは