新年になってもう仕事始めも始まっている昨今皆様いかがお過ごしでしょうか。
自分も1.5から仕事始めでしたけど半ば放心してた結果朝のミーティングをすっぽかしましたね、割と荒れ散らかしてたから許して欲しい。
というわけで年間最大のビッグマッチであるWRESTLE KINGDOM12が開催されました。
自分も現地観戦していたのですが初ドームとなった去年の1.4と比較しても外国人の観客が多かったですね。
それでは今回も大会中にハッシュタグ#njpwに投稿されたツイートについて解析して行こうと思います。
集計結果
横軸が現地時刻(JST)、縦軸がツイート数/分になっています。
大会は17:00開始(第0試合は16:00から)、22時ちょうどに終了しました。
この日のツイート数は20,181ツイートでした。
流石に年間最大のビッグマッチとあって、平日ながら集計してから最大値を記録したG1決勝の10,483ツイートの2倍近い数になりました。
また実況者数は4,525人とこちらもこれまでで最高の人数となっています。
なのですが今大会はいつもの集計に使っている#njpwとは別に#njwk12という専用ハッシュタグもあったのですが実はこっちの方がめちゃくちゃ投稿が多かったんですよね。
上図が#njwk12で集計した例で、ピークの傾向としてはほぼほぼ同じだったんですがこちらはなんと77,376ツイートと#njpwでのツイートの3倍以上、ユーザー数も11,967人とこちらも3倍近い数字になっています。
この理由についてツイート情報の内の【ユーザーの使っている言語】情報を使って調べてみると、各ハッシュタグでのRT+非RTの数は以下のようになっていました。
合計 | 日本語 | 英語 | その他 | |
#njpw | 51,768 | 30,188 | 18,834 | 2,746 |
#njwk12 | 145,632 | 48,916 | 83,667 | 13,049 |
このように日本語ツイートでは#njpw、#njwk12で大よそ1.5倍程度の差なのに対して、英語やその他言語については4~6倍近い差が付く結果になっています。
このことから海外の視聴者が#njpwではなく#njwk12をより多く使っていた、ということが言えると思います。
更に合計に対するパーセンテージで表示すると
日本語 | 英語 | その他 | |
#njpw | 58.31 | 36.38 | 5.30 |
#njwk12 | 33.59 | 57.45 | 8.96 |
#njpwでは半数以上が日本語なのに対して、#njwk12では半数以上が英語が占めるような逆転現象が起きています。
このことから#njpwでの集計結果は日本人の反応を、#njwk12では海外勢の反応をより多く反映していると言うようなこともいえると思います。
それを示すように上の二つの図においてもツイート数の順位も#njpwと#njwk12で多少入れ替わっています。
この傾向はWWEなどでは各大会でハッシュタグが用意され、#WWEではあまり実況ツイートをしていないことなども関係しているかと思われますね。
それでは中継中に特にツイート数が増えた5点について内訳を見ていきましょう。
今回はこれまでとの比較も兼ねて#njpwをメインに集計していきますが参考として#njwk12でのツイート数も併記していきたいと思います。
※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
●みのる、断髪
壮絶!注目の“敗者髪切りマッチ”は、後藤洋央紀が勝利!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2018年1月4日
敗れた鈴木は自らバリカンで髪を断髪…!
1.4東京ドーム大会を新日本プロレスのスマホサイトで独占詳報中!https://t.co/BsDzl9ja8n #njpw #njwk12 pic.twitter.com/fPLaFTGYV5
時刻:19:16
ツイート数:112.0tweet (458.0tweet)
まず最初のピークは鈴木みのる対後藤洋央紀のNEVER無差別級戦。
序盤から文字通りの絞首刑によって後藤さんがピクリとも動かなくなる展開もあり、不安になりましたが徐々に復活し、持ち前の打たれ強さでみのるのキツイ打撃を受けきり、最後には持ち上げてからの裏GTRに正調GTRと畳みかけて勝利を飾りました。
こうして後藤さんはNEVERのベルトを取り戻しましたが、みのるは更に髪を失うことに。
まさに全てを失う覚悟で挑んだ試合ではありましたが、その髪刈りの際には用意された椅子ではなく自分で持ち込んだ椅子に座り、自分でトレードマークであった後ろ髪を無造作に刈ってのけるのでした。
正直に言えば、メキシコとは違って、敗者髪きりデスマッチに対しての悲惨さは日本ではあまり定着していないにもかかわらず、その覚悟と重さをその場で見せ付ける、鈴木みのるの凄さを見せ付けられた気がしますね。
勝負に敗れ、ベルトも髪も失っても、鈴木みのるは死んじゃいない
これまでの対戦については下の記事をどうぞ
prowrestlinganalysis.hatenablog.com
●IWGPジュニア4WAYマッチを制したのは前王者・オスプレイ!
一進一退!ハイスピードのIWGPジュニア“4WAYマッチ”を制したのは、ウィル・オスプレイ!歓喜の王座奪還!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2018年1月4日
1.4東京ドーム大会を新日本プロレスのスマホサイトで独占詳報中!https://t.co/BsDzl9ja8n #njpw #njwk12 pic.twitter.com/o3WgA5Kzwf
時刻:19:52
ツイート数:105.0tweet (626.0tweet)
続く第6試合は世界的な売れっ子ジュニア選手4人による4WAY戦。
会場で見ているとカメラで映している部分以外でもリングサイドで誰かがチャンスを窺っている・・・なんていうのも見えて中継よりも状況を把握できましたね。
それでも瞬く間に有利不利、攻守が入れ替わる展開は目まぐるしくて中々全体を把握するのは難しかったですね。
しかし途中長期離脱していたヒロムがオスプレイにTIME BOMBを決めた瞬間に盛り上がりたるや、そしてギリギリでスカルが足を引っ張った時のざわめきっぷりよ。
自分の近くではカウント3が入ったと勘違いした人も結構いましたね。
しかししかしオスプレイの危機を救ったマーティを逆に息を吹き返したオスプレイがマーティにオスカッターを決めて見事にリベンジに成功しました。
マーティとしては、ベルトを失わないために行った行為で逆に自分がピンを奪われるという悔しい結果でしたね。
この4名のこれまでの対戦については下の記事をどうぞ
prowrestlinganalysis.hatenablog.com
●NJPW is JERICHO
#NJPW #njwk12 https://t.co/4ULitIni5Z pic.twitter.com/AmHGtglobQ
— LARIATOOOO!! (@MrLARIATO) 2018年1月4日
時刻:20:29
ツイート数:114.0tweet (579.0tweet)
そして次のピークは文字通り「全世界待望の」US王座戦、ケニー対ジェリコ、AlphaVsOmegaです。
そのなかでもやはりWWE系選手で重要視され、楽しみにされていたのはやはり入場ではないでしょうか。
そして姿を現したジェリコは参戦VTRと同じく自身の所属するバンドFOZZYの最新曲であるJudasに乗って、代名詞にもなった電飾ジャケットを着ての登場。
やはりあの入場を見ると「”あの”ジェリコが東京ドームに!」という感じにもなりますよねぇ。
そのまさに「待望の」という期待値がこのツイート数にも表れたのかなぁとかそういう。
●AlphaVsOmega
ノーDQ戦は衝撃三昧! ケニー・オメガが“超大物”クリス・ジェリコとの大乱戦に劇的勝利!!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2018年1月4日
1.4東京ドーム大会を新日本プロレスのスマホサイトで独占詳報中!https://t.co/5drSrDJ3xP#njpw #njwk12 pic.twitter.com/GSVJjPzEhr
時刻:21:09
ツイート数:145.0tweet (848.0Tweet)
そんなケニー対ジェリコ、AlphaVsOmegaはジェリコの年齢を感じさせないような破天荒なマラソンマッチになりました。
椅子ありテーブルあり、場外ダイブありという所謂ノーDQマッチの試合でありながらここぞのところではウォール・オブ・ジェリコを巡る攻防、ジェリコのこれまでの軌跡を見せるようなムーブの数々。
正直に言えば自分も新参ファンなだけに全てのムーブの意味がわかるわけではなかったですが、周囲の反応を見ていても「俺たちが見たかったケニー対ジェリコ」がまさに目の前で繰り広げられている、という感じでしたね。
その一方で新日本でのケニーの試合というよりはWWEで見られるようなリズムでもあったので二人の意識としてはより海外のファンに向けた試合だったかもしれませんね。
#njpwのハッシュタグではツイート数は2位に甘んじましたが、海外ファンが多かったと見える#njwk12タグでは堂々の一位だったのも納得かもしれません。
●オカダ対内藤、ドームメインの夢は叶うも
「内藤さん!東京ドームのメインでまたやろうぜ!」
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2018年1月4日
大激戦を制したIWGPヘビー級王者・オカダが“V9”達成!!
1.4東京ドーム大会を新日本プロレスのスマホサイトで独占詳報中!https://t.co/BsDzl9ja8n#njpw #njwk12 pic.twitter.com/LLRszFvjuH
時刻:22:02
ツイート数:158.0tweet (754.0Tweet)
そしてメインを締めたのはIWGP王者オカダ対G1覇者内藤。
これは会場で見ていた感想ですけどやはり会場としては「内藤がメインに立つのを、勝つのを見に来た」という雰囲気でしたね。
それを助長するかのようなこれまでの内藤さんの苦労を強調する入場VTR、そしてあくまで”ラスボス”のような雰囲気に終始するオカダさんのVTR、とまさに「主役は内藤」どころか「主演は内藤」という感じ。
なんだか見ていてまるで「オカダ対内藤」ではなく「内藤一人のパフォーマンス」を見ているような不思議な感覚にもなりましたね。
それを象徴するのは最終盤にトドメのデスティーノに行こうとした際に大きく2度客席に向けて咆哮したんですよね。
結局オカダさんでなく観客と試合をしていたのかな、と思ってしまった部分でもありますね。
試合としてはその予想と希望を打ち砕くレインメーカーでオカダさんが勝利。
内藤さんのドームでの大合唱はまた来年、ですが退場する姿は勝てなかったことに対する悔しさをあまり見せていないような表情でもありました。
バックステージでは「新しい夢ができた」ともコメントしていましたが果たしてそれは・・・
これまでの対戦については下の記事をどうぞ
prowrestlinganalysis.hatenablog.com
所感雑感
というわけで国内ではほぼ一年ぶりの現地観戦をした年間最大のビッグマッチ、東京ドームでした。
こういうのもあれですけどメインについては「オカダ対内藤」としての期待感が熟成されてなかったのかなって思っちゃいましたね、不完全燃焼とはまた違いますけど。
それはさておき、セミのケニー対ジェリコを中心に、やはり海外への反響としては集計を始めても空前のものだったように思えますね。
観客動員としても去年から8000人増、ツイート数も#njwk12なら通常ビッグマッチのなんと10倍強という結果は驚愕。
とはいえ課題となるのはこれを今後に生かせるのか、という点ですかね。
ジェリコ参戦という隠し玉もそんなに使えないでしょうし、また別の大物を呼ぶかそれとも・・・
というわけで次回のツイート統計は1.5 New Year Dashを予定しています。
それでは