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過去退団選手で類推する契約と選手プロフィールの関係性

年始からここまできな臭くなっては落ち着きを繰り返している新日本プロレス界隈ですが、先日も新たな燃料が投下された模様。
ありていに言えば「ジェイ・ホワイトの今後」についてのあることないことですが、
発端は今年の1.5東京ドーム大会後のバックステージコメントで「(新日本プロレスを?)やめてやるよ!」と発言し*1、翌日の試合後はノーコメントで引き上げる。
その後色々噂が出回った末に次期シリーズNEW BEGINNINGでは参戦予定なしでさらに憶測が広がり、
1/14の夕方には突如選手プロフィールページからジェイ・ホワイトの項目が消えたことでお祭り騒ぎに。

正直突然のことに驚いたのもあるんですが、ふと「そういえば同じような時期に退団することになった選手はどうだったんだっけ?」と気になったのでそれを調べつつ
その結果分かった「ジェイ・ホワイト、選手プロフィール削除事件」の変な点について紹介したいと思います。

 

ケニー・オメガの場合(2019年退団)

こういった出来事で多くの人が思い出すであろうケニー・オメガ選手の場合から紹介していきますが、今回注目するのは「退団時期」「次団体参戦・契約時期」「プロフィール消去時期」そして「継続参戦開始時期」の4つ。
というのも多くの所属選手が大体年末に契約更改を行い、1月末までが契約期限と見られる行動をしてはいる一方で後述する選手には退団時期が大きくずれる選手もいたのですが、それは契約の開始月が異なるのでは?と仮定することで多少説明はつくんですよね。
ということで以下では上記の4つに着目して経緯を挙げて行きます。

まずケニー選手に関しては2014年に新日本プロレスへの専属契約を発表し、BULLET CLUBへの加入も発表していますが最初の試合となったのは2015年の1月4日*2
これ以前もBOSJなどでスポット参戦(と見られる)参戦はありましたが、継続的な参戦はこれが最初としていいでしょう。

その4年後の2019年1月4日*3がケニー選手の新日本プロレスでの(現状)最後の試合となっています。
その後1か月ほどその動向が噂されましたが翌月2月11日にAEWへの所属が発表されます*4
そして今回話題のタネになっている選手プロフィールページについては、理由は定かではありませんが、しばらく消されずに残っており、AEWの旗揚げ興行の直前となる5月21日に消去されました*5

KUSHIDAの場合(2019年退団)

同じく2019年にはジュニア戦線で活躍していたKUSHIDA選手も退団。
参戦開始したのは2010年の5月からですが2019年の対談時に「1月末で契約満了」との発表*6がありましたので、〇年ごとの契約だったとしてもその切れ目は1月いっぱいということだったんでしょう。
この後1月29日の後楽園ホール大会を最終試合*7とし、KUSHIDAは退団。
2月8日には選手プロフィールページから名前が消去されていたことが報告されています*8
その後4月5日にWWENXTへの入団が発表されました*9

リコシェの場合(2017年最終試合)

ここで少し変速的だったのは2017年に新日本を去ったリコシェ選手。
今回挙げた4選手の中でリコシェ選手は唯一2017年10月9日が最終試合になり*10、翌年2018年1月16日からWWEと正式契約を結びました*11
つまり他の選手よりも時期が3か月ぐらい早いんですが、そもそも継続参戦を始めたと思われるのが2015年の10月23日から*12、それ以前も参戦はありましたがBOSJシリーズとその後のビッグマッチのみと言った限定的参戦でしたので、より参戦機会が増える契約に変わったのが2015年10月だったと考えられます。
つまりリコシェの場合は多少変則的な10月始まりのため、参戦契約が10月に終了した、と考えられるわけです。

そんなリコシェの場合、プロフィールからはWWEと正式契約を交わした後の1月20日に消えたとの報告があります*13

 

ある法則

とまぁここまで見てくると参戦期間の違いこそあれ、上記の3選手の対談前後の動向には共通項もとい法則が見え、
「最終試合があった月の内(=契約期間中)は次の団体との契約を発表しない」
「選手プロフィールは契約期間中には削除されていない」
の2点*14*15

そうするとあれ?と思うのは今回の「ジェイ・ホワイト選手プロフィール削除事件」は上記の法則に全然合致していないことが分かります。
ネット上に散見される「プロフィール削除は退団(=契約終了)の証」という意見は確かにそうなんですが、それは「契約終了」→「プロフィール削除」というプロセスを経ているだけなので。
仮に今回もそういうプロセスを経ての削除と仮定するとジェイ・ホワイトの契約が1月の半ばで終了するようになっていたというちょっと疑わしいことにもなるわけです。
ちなみにジェイの契約期間について明確な証言はないですけど、契約期間の説明があったKUSHIDAや中邑が「1月末まで」であったり、同じく1.4が継続参戦始めだった(ジェイの凱旋帰国試合も2018.1.4)ケニーも1月中まではAEW参加を表明しなかったり、というのを見るに基本的には1月末までが区切りではないかと考えています。
逆に契約期間が1月末だと仮定すると、これまで契約期間中にプロフィール削除をした事例が一つもないことからまた不可解になる。

いずれにしても過去の事例と照らし合わせて考えると、今回のジェイのプロフィール削除はどこか不可解なことになっているというわけです。
とはいえそれが「だからこれはフェイクだ!」というわけではなく、過去には全く突然に退団が決まり、選手プロフィールから削除された選手もままいるのでジェイがそのケースであるという可能性はありますし、「実際に1/13が契約最終日だった」という可能性もありますし、はたまた過去例をぶっ飛ばす異常事態が起きているという可能性も。
結局は何も確証を得られないというのが私の所感です。

まぁいずれにしたって未だにTAKAみちのくが載っている選手プロフィールを真に受けてああだこうだ予想するというのも不毛だなぁと思った夕べでした。

きょうはこれまで、それでは

*1:バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム – 東京・東京ドーム 2021/1/5 – 第6試合 60分1本勝負 – IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合 | 新日本プロレスリング

*2:WRESTLE KINGDOM 9 in 東京ドーム – 東京・東京ドーム – 第6試合 60分1本勝負 | 新日本プロレスリング

*3:WRESTLE KINGDOM 13 in 東京ドーム – 第9試合IWGPヘビー60分1本勝負 | 新日本プロレスリング

*4:ツイート

*5:ケニー・オメガのプロフィール写真が新日本公式サイトから消えた理由 | トペスイシーダプロレスブログ~新日本とNOAHの情報を中心に発信~

*6:「メチャクチャ充実していた8年間でした」KUSHIDAが1月末で新日本プロレスからの退団を発表。棚橋からの質問に涙……【1.7会見】 | 新日本プロレスリング

*7:Road to THE NEW BEGINNING – 東京・後楽園ホール 1/29(火) – 第7試合 | 新日本プロレスリング

*8:ツイート

*9:ツイート

*10:KING OF PRO-WRESTLING – 東京・両国国技館 – 第3試合 | 新日本プロレスリング

*11:Trevor “Ricochet” Mann joins WWE Performance Center | WWE

*12:Road to POWER STRUGGLE – 埼玉・所沢市民体育館・サブアリーナ – 第7試合 30分1本勝負 | 新日本プロレスリング

*13:ツイート

*14:まぁあくまで極直近の3例のみにある共通項で、それ以前の退団者であるAJスタイルズ(1.5最終試合→1.24WWE登場)や中邑真輔(1.12NXT参戦告知→1.30新日本最終試合)などには当てはまっていない、これ以降新日本側が契約を見直したという話があったり、選手の引き抜きでROHとWWEが裁判沙汰になったという話もあるので2017年以降は状況が変わったともとれる

*15:ちなみに中邑のプロフィール削除は2/5頃との情報もあり、KUSHIDAとほぼ同タイミング ツイート