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各種数値で機運を高めるBOSJ27

空前そして絶後であってほしいCOVIDの猛威によって”史上初”がバーゲンセールになった2020年ですが年末までもその例に違わず、史上初の年末開催、そして史上初のWTLとの同時開催になったBOSJ。
ジュニアのファンとしてはヒロム筆頭に「中止でなく延期!」と言い続けてきたものが報われた感もあるんですかね。
まぁ一方でWTLとの共催であったりする関係もあって試合日程が結構厳しくなるんではないか(開幕戦と最終公式戦が1日10試合になりそうとかそういう)という心配もあったりするんですが、そこはまぁWTLのエントリー待ちなんですかね

WTLに対して一足早くメンバーが発表になったBOSJですが、WTLとの共催ということもあってか例年のちょうど半分になる1ブロック10人での開催の様子。
同時にアメリカではJ-CUPが開催されるのを見るにやはり海外選手の力が必要不可欠なリーグ戦だけに通常通りの開催は厳しかったと見えますね。

とはいえ何とかこぎつけた27回目の大会、果たしてどんな様相を呈しているのか各種数値で機運を高めます。

 

年齢推移

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BOSJ27の出場10選手の平均年齢は33.7歳、昨年・一昨年と比較して1.2ポイントの増加になりました。
ちなみに今年開催のG1 30だと平均年齢が36.6歳で-3ポイントで寄り若い面子という感じですね。
上図がTop of the~からの平均最少最大年齢の推移ですが平均年齢および最年少はここ10年わずかな揺らぎこそあれほぼ一定という感じな一方で最高齢選手はここ数年で大きく変わってきている感があります。
ありていに言えばBOSJ24でのライガー卒業が大きかったんでしょうが、BOSJ26まで驚異の18回連続出場をしていた4代目タイガーマスクが今年遂にフェードアウトしたことも大きい感があります。
というかタイガーは興行休止前最後の大会になった沖縄大会での出場以降、通常の大会にも出ていないんですけど本当にフェードアウトしたのか…?という。

【追記】
タイガーマスク 大腸憩室炎穿孔で4月末に手術「かなり危険だった」復帰時期は未定/ファイト/デイリースポーツ online
上記事にあるように4代目タイガーマスクは4月末の自粛期間中に大腸憩室炎穿孔で手術をし、現在はリハビリ中とのことでした。
その後の続報はありませんが快復次第復帰ってことなんですかね。
ということはフェードアウトではないようです。
追記終わり

それはさておきタイガーの不出場によって最高齢になったのは44歳の金丸、それに次ぐのが41歳の田口で他は全部40歳未満となっており、勿論各選手は時間とともに加齢はしていっているので平均年齢は変わらないんですが、BOSJにも世代交代が見えている感はあります。

20代選手数

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もう一方で気になるのはより若い選手の数。
今年でいうと20代選手は23歳のマスターワトと28歳のDOUKIの2名になりました。
出場選手に対する割合でいうと20%で過去最低値になった2006年のBOSJ13に次ぐ20代選手の少なさになっています。
近年でいうとリュウ・リーやティタンなどのべらぼうに若い海外勢がこの若手枠を拡張していた経緯もあるのでこの若手選手の少なさはCOVIDによる外国人選手の参加の難しさの影響も見える感じはあります。
勿論今現在国内にいるヤングライオン上村くんなんかが出場していれば、ってとこでもあるんですがヤングライオンのBOSJ出場って結構ハードルが高く*1、去年出場した成田もデスペの負傷欠場+ゴードンのビザトラブルなどなければ、という感じはありますし。
ただでさえ1ブロック制になった今年はさらにハードルが高く…ということはあったかもしれません(実際出場選手から誰を抜くんだ?という議論はしんどそう)

一方で昨年はデスペの代打として急遽出場になったDOUKIが満を持してエントリーし、それに違和感がないのはこの1年間でどれだけ定着したのかがうかがえる部分です。

外国人選手割合

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続いてBOSJの見所でもあった外国人選手について。
上述した通り現在は外国人選手の招集はかなり面倒くさい状況で、それこそ来日したらその後しばらく日本に滞在できるような人達でないと色々厳しいんではと思われます。
(実際G1で来日したジェイ、オスプレイ、KENTAなんかはそのままシリーズ帯同してますし、ってことはコブも帰国してなかったり?)
そんなこともあってか外国人選手はロビー・イーグルス一人のみ。
これはBOSJ16以来10年ぶりの低数値で昨年比でも40%近く外国人割合が下がっています。
まぁこれは仕方ないっちゃないんですが、こういう意味では、若手の人数以上に、例年とは異なるBOSJが展開される感はあります。
ちなみにBOSJ16の時の唯一の外国人枠は当時大ベビーフェイスだったプリンス・デヴィットですね。

初出場者割合

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最後に初出場者数ですが今年は凱旋仕立てほやほやのマスターワト一人のみ。
ここ数年を考えると割合としては低いんですが昨今の傾向を見ると多い年があったり少ない年があったりしながら徐々に減少傾向にあるようにも見えるのでまぁあんまり大差はないのかなぁと思ったりします。

 

所感雑感

というわけで、簡単にですがBOSJ27について各種数値でした。
例年通りにこだわった感があった(そしてなんとか例年通りっぽく開催できた)G1に対すると例年通りにはいかなかったという感はありますね。
まぁ例年通りでないからこそ新しい何かが見せることができる、とも考えられるのでそこを期待して見るのが良いんではないでしょうか。

きょうはこれまで、それでは