プロレス統計

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共通項から考えるTHE EMPIREはBULLET CLUBの再来なのか?という話

G1 CLIMAX 30も閉幕し、誰しもがそれを振り返りつつ今年もまさかの二連戦が発表されたドーム大会に向けて憶測を巡らす昨今ですが、
本来統計ブログとしては色々数値のまとめを始めるべきなんですがそれはじっくりやるとして今回も少し思い付きではありますが、ちょっとしたまとめを書きたいと思います。

先日のAブロック最終日に起きた事件、オスプレイのグレート・O・カーンとの結託そして新ユニットの結成示唆ですが、昨日の優勝決定戦での試合後コメントでそのユニット名がTHE EMPIREに決定したとのこと。
てっきりオーカーンがイギリスで結成していたユニット、LEGIONを引き継ぐのかと思ってたんですけど違いましたね。
何となく思い当たるのはオスプレイのイギリスが大英帝国、オーカーンのルーツとされるモンゴルもモンゴル帝国と呼ばれた時期があったのでその共通点から帝国(EMPIRE)にしたのかなぁと。

それはさておきこうして2015年のLIJ以来の完全新ユニット始動とあって何が巻き起こるか楽しみではあるんですが、ここまでの流れを見るに一つ脳裏によぎる既視感があるんです。
それが2013年にプリンス・デヴィットによって結成されたBULLET CLUBの結成に似ているんですよね。
もう7年も前の出来事なのでご存じないファンもいるかと思い、思い出話がてら共通点を挙げて行きたいと思います。

 

”優良”外国人にして元IWGPジュニアヘビー級王者


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飯伏、ロウ・キーとともに一時代を築いたデヴィット

(新日本プロレス公式サイトより引用)

凶行が普段から荒っぽいことをする選手であればいつものことなんですが、それが所謂”優良”外国人だからこそ。しかも王者にもなったことのある正統派の実力者であるからこそインパクトがあると言えます。
デヴィットは2010年に当時絶対”外敵”王者として君臨していたノアの丸藤からベルトを取り返す活躍を見せたことで一気にトップ選手になり、その後DDTから参戦していた飯伏、アメリカで活躍していたロウ・キーと三つ巴の争いを繰り広げていました。
私が見れていたのは2012年以降ですがその3人はまさに頭一つ抜けた存在で、実際2010年のデヴィット戴冠から2014年のKUSHIDA戴冠までの4年間にわたって王者になったのは上記の3名のみです。

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ジュニアにおいては”反則レベル”の強さを誇ったオスプレイ

(新日本プロレス公式サイトより引用)

オスプレイのIWGPジュニア初戴冠は2017年、それまで何度挑もうともKUSHIDAの壁に跳ね返され続けていたもののその壁を超えてからの活躍っぷりはすさまじかった。
飛び技もですがヘビー顔負けのパワー、負けん気の強さ、独創的な試合スタイル、こちらもこちらで一体だれが敵うのか?という強い存在でした。
一つデヴィットとの相違点を上げるなら、デヴィットが当時まだジュニアを主戦場としており、BULLET CLUB設立を機にヘビーへ移行したのに対し、オスプレイは1年ぐらい前から徐々にウェートアップし文句なしのヘビー級に移行してたのはありますね。
その辺はウェートアップできるかどうかの身体的素養もあるのでその違いですかね(デヴィットは最後までデカくなることはなかったし)

両国で起きた裏切り劇

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名タッグApollo55のパートナー田口に放った決別のフットスタンプ

(新日本プロレス公式サイトより引用)

ご存じの通り今年のG1 CLIMAX 30の最終三連戦は両国国技館で開催されましたが、2013年の4月の両国大会でBULLET CLUB結成のきっかけになる出来事も起きました。
それは第1試合のIWGPジュニアタッグ選手権での試合。
既に一時代を築いていたプリンス・デビット&田口隆祐のApollo55が当時新進気鋭のチームだったKUSHIDA&アレックス・シェリーのTIME SPLITTERSに挑んだ試合。
白熱した試合の末敗れたApollo55はお互いに健闘をたたえ合って下がっていくかと思いきやパートナー田口に「お前のせいで負けたんだ!」と言わんばかりに激高。
一旦は収まったかと思いきや背後から田口を打ち伏せると後述の”援軍”の手も借りてその場を制圧するや田口の股間に向けてのフットスタンプ、男性諸氏なら肝の縮み上がることでしょう。
こうした裏切り劇があのBULLET CLUBの始まりだったわけです。

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決別のヒドゥンブレイド(引用2回目)

(新日本プロレス公式サイトより引用)

記憶にも新しい通りオスプレイも後述の”援軍”の力を借りて試合を勝利するやダメージ色濃いオカダに対して追い打ちになるヒドゥンブレイド。
死角からの肘打ちというゾッとする攻撃がキッカケでありました。
ただ単に相手を打ち負かすのであればインパクトもそこそこでしょうけど、そこに一つ嫌でも記憶に残るインパクトを残すということが新たなユニット、それも悪を志すユニットの立ち上げには必要かもしれません。

 

脇を固める元大型ヤングライオン

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”バッドラック”ファレとして帰国した男

(新日本プロレス公式サイトより引用)

上述の凶行を補助したものというのも重要な存在なわけです、なにせユニットは一人ではできないわけで、少なくとも2人いないとできないので。
そういう意味では既にリング上に入る誰かを引き入れる、またはフリーの誰かを引き入れる、といった方法もあるんですが、奇しくもデヴィットもオスプレイも選んだのは元ヤングライオン、しかも巨体を持つヤングライオンでした。
デヴィットの場合はキング・ファレ改めバッドラック・ファレ、デヴィットがジュニアヘビーらしい体格だっただけに新日本でも最大かつ最重量のファレが脇にそびえる様は良い対比になっていた覚えもあります。

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久々の大型ヤングライオンと言えるオーカーン様

(新日本プロレス公式サイトより引用)

対比という意味だとオスプレイも元々身長が高いしウェートもアップして100㎏超えたしであまり対比はない気もしますが、それでも横に控えるグレート・O・カーンはデカさをかんじますね。
何も対比というのはサイズだけでなく緩急もありますし、実際華やかさもありつついやらしい攻めをするオスプレイと、パワフルでありながらも不気味なアルバトロス殺法で戦う戦法面での対比はついてたかなぁと。

個人的な話でいえばヤングライオンの成長は団体の将来にもかかわる重要事項なのは確かなので、こうして新ユニットの立ち上げに関わって活躍していくというのはかなり団体にとってももちろん選手本人にとっても良いことなんですよね。

 

所感雑感

というわけでちょっと思いつき共通項3つでした。
当時とは色々状況が違うのでそれこそ単純比較はできないんですけど見る側はどうしても被せてしまう部分があるんですよね。
それは思い出に浸っているということでもあり、「オスプレイとTHE EMPIREにもデヴィットとBULLET CLUBのように大きくなってほしい」とも思うんですよね。
まぁデヴィットはBULLET CLUBの拡大もそこそこにWWE行っちゃったのでそこだけはマネしないで?と思うばかりですが。

きょうはこれまで、それでは