プロレス統計

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棚橋弘至はどれぐらい疲れていないのか

それはつい先日のこと、中京圏を放送対象域にしているCBCのローカル情報番組チャント!での一幕。
チャント!といえば中京圏・岐阜県出身選手である棚橋弘至がリポーターとしてレギュラー出演している番組である。
その番組中、プロレスファンの目を疑う光景が放送されてしまったのだ… 

お分かりいただけただろうか…?
「元祖・疲れたことがない男」を自称する棚橋弘至本人が「#失言」と断定するその一シーンは、温泉につかった棚橋のコメントとして「疲れがとれる」とデカデカと表示されているではないか・・・。
なんだこれは・・・たまげたなぁ・・・

という前振りはさておき、プロレスファンがこういう反応をしてしまうほど「疲れたことがない男」=「棚橋弘至」という構図は強固なものなのです。
で、この話を見た時にふと思ったんですが果たして棚橋弘至はどれぐらい「疲れていない」と言ってきたのか?ということ。
今回はこれに合わせて逆に誰が最も「疲れて」いるのか?も調べてみました。

 

集計したもの

上述の通り各選手について「疲れた」とか「疲れてない」とかの発言の回数を調べていきたいんですが、今回は新日本プロレス公式サイトに記載されている試合後のコメントを集計し、その中に現れている「疲れ」に関連するコメントの回数を集計しました。
とはいえ数も膨大なので、とりあえず「疲」という文字を含んだコメントを出している回数を選手名ごとにカウント、
その中でも上位のみ「疲れている」のか「疲れていない」のかを改めてカウントしなおしました。
実際「疲」という文字があってもそれが「疲れている」なのか「疲れていない」なのか、そしてそれが自分に向けているのかどうかはやはり詳細を目で見ないといけないので面倒くさかったですね。

そして現在新日本プロレスの公式サイトに掲載されている試合結果は2007年5月12日以降のみなので、この日から2019年12月21日までの間のコメントのなかで疲れに関する発言数を集計しています。

”疲れた”回数TOP3

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新日本プロレスで最も「疲れている」男

(新日本プロレス公式ツイッターより引用)

まず初めに試合後コメントにおいて「疲れた」(または同等のワード)を最も発言していた選手ですが、こちらの第1位、ダントツトップになったのは内藤哲也選手で21回の発言を確認しました。
その内訳を見てみると21回の発言の内8割近くの15回の発言が2016年後半から、つまりロスインゴベルナブレス(デハポン)を結成して以降からになっています。
一方でその直前となる2014,2015年には一度も「疲れた」というワードを使っていなかったということもわかっており、言ってみればベビーフェイス時には「疲れた」という発言がなく、ヒールに移行してから一気に「疲れた」発言が急増したというのが見て取れます。

これに関してはやはり、新日本における純ベビーたる棚橋選手が「疲れていない」ことを標榜しているだけに、逆に「俺は疲れている」と主張することが「ヒールらしさ」の一表現になっている感じはあります。
まぁ日常的にも疲れた疲れた言っている人への心象って良くないし。
ちなみにこれを裏付けるように3番目に「疲れた」発言が多かったのはタイチ選手で15回。
このうちの大半がヘビー級転向した2019年以降に発せられているので、この時期により本格的な?ヒールへと変貌しようとしていたことがうかがえます。

・・・と言いつつ2番目に「疲れた」発言が多かったのは田口隆祐選手(16回)だったりします、こっちはまぁ…老化現象かな・・・?

”疲れてない”回数TOP3

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新日本で最も「疲れてない」男

(新日本プロレス公式ツイッターより引用)

さて本題の「疲れていない」発言をもっともしていた選手ですが、想像通りの期待通りに棚橋弘至選手が18で堂々の一位。
しかも2位の永田選手(10回)に大差をつけての1位なのでまさに堂々たる「新日本で一番疲れていない男(自称)」ですわ。
ちなみにこの集計をするまではこの「疲れていない」もしくは「疲れたことがない」発言は2012年のオカダ選手からの「棚橋さん、お疲れ様でした」の挑発からの「俺は疲れたことがない」から始まったものと思ってたんですが、
少なくとも公式記録的に最初の「疲れてない」発言はの初出は2009年2月12日の

棚橋「とても、とてもいいコンディションで両国に臨めるな。俺は生まれてこのかた、疲れたことがないからさ。」
(新日本プロレス公式サイトより引用)

という発言から始まっています、ちなみにこの一戦は棚橋vs中邑への前哨戦で、棚橋永田吉橋vs中邑後藤オカダの6人タッグマッチ。
それ以前に関してはないのでこの発言が棚橋弘至の「疲れてない」元年だったかと思われます。

総合成績

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総合成績として「疲れた」及び「疲れてない」発言の数およびその合計を示したのが上の表。
ここでは「疲れ」関連の発言が多かった10選手についてまとめ、その合計順に並べました。
こうしてみると「疲れてない」棚橋、「疲れてる」内藤がつかれた関連の2TOPを取っている感じですね。

で、こうして挙げられた10人を見てみるといずれも新日本のメインクラスに出たことがある選手が多く、前述の通りタイチは2019年以降から発言が増え、5位に挙げたケニーもBULLET CLUBのリーダーになった2016年から発言が増えています。
逆に言うと若手や中堅、そしてゲスト選手なんかはあんまり「疲れた」の「疲れてない」だのと言う発言はあんまりしていないってことなんですよね。
やはりそういった選手はいつ参戦できなくなるのかわからないだけにおいそれと「疲れた」とは言えず、逆にある程度の地位を築いた選手ほど「疲れた」と文句を言えるんじゃあないかなという気もします。

 

所感雑感

というわけで思い付きの「疲れてない」ランキングでした。
まぁタイトルで言っている「棚橋はどれくらい疲れていないのか?」にそうならば、「新日本で一番疲れてない」という結論ですかね(なんだそれ)
こうしたコメント(文章)の解析はかなり難しいのでできることは難しい上にできることも少ないんですが、せっかく集計したのなら今後も何かやりたいところ。

きょうはこれまで、それでは