新日本プロレス初のイギリスでのビッグマッチとなったRoyal Quest、そのタイムシフトが9/3に配信となったので当時の持ちあがりに思いをはせつつ解析していきます。
【いよいよ目前! 日本時間・9月1日(日) 深夜1時30分~】
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 30, 2019
『NJPW Royal Quest』イギリス・ロンドン大会をFITE TVにて生中継します!!https://t.co/ZNMV8KDltO#njpw #NJPWRoyalQuest pic.twitter.com/zLiJ638LED
集計結果
大会は1:30に開始され、試合自体は5:00ごろに終了しました。
※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。
◆Birds of Prey Take off
オスプレイとイーグルスが本格タッグチーム結成へ!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) September 1, 2019
その名も“ザ・バーズ・オブ・プレイ”!!
ファンタズモ&石森のIWGPジュニアタッグ王座に照準!
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時刻:02:20
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概要:Birds of Prey快勝
一体どんな要素がいわゆる「名タッグ」を作るのかは厳密にはわかっていませんけど、所謂「ドリームタッグ」よりな名タッグの条件となるのは同タイプの選手、しかも高レベルな選手同士のタッグで、オスプレイとイーグルスの”猛禽類”タッグ、Birds of Preyはまさにそれですよね。
試合全般を通して出る息ぴったりな連携にフィニッシュになった合体のスパニッシュフライ、これらの合体・連携技も二人の持ち技の極一部なんじゃないかという気もして今から挑戦が楽しみなんですよね。
◆KENTA新章、ならず
BULLET CLUB加入のKENTAが、早くも王座戴冠!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) September 1, 2019
石井を撃破して、NEVER無差別級ベルト奪取!!
試合後は「次は飯伏、おまえだよ?」
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時刻:03:38
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概要:KENTA、石井に勝利しNEVER無差別級王者に
今年のG1優勝決定戦でまさかの裏切りを見せて一躍話題、そして議題上の人となったKENTA。
その評判はさておきその注目度合いと、今回のRoyalQuestでの石井戦はまさに「新日本での新しいKENTA」を見せつけるにあたって好機であったのは確かです。
そう思っていただけに中盤、ふとした瞬間に脳が揺れたのかガクンと動きが落ちてしまった時は、アクシデントとはいえなんとも運がない・・・と正直に言えば残念に思った、というのが第一印象です。
その後何とか粘って、GoDの介入もあって試合には勝利したものの、逆にそのふらふらとした試合ぶりを見せつけ続けたのは印象としてマイナスだったのか、むしろその状態でなんとか戦い抜いたことがKENTAのアドリブ力の高さを示す好材料になるのか、どちらかはわかりませんけど、いずれにしても「あのアクシデント?さえなければ・・・」というのがチラついちゃいますね。
アドリブ力でいうと足がふらつく中あえて胡坐をかいて見せて、柴田を想起させてブーイングを煽ったのは素直に巧い、と思ったのと同時に「2017年4月の柴田戦でオカダさんもやったなぁそれ」とも思ったり。
いずれにしろ、試合後には記憶がなかったらしいKENTA、次シリーズも地方大会への出場は見送りのようで安否が心配です・・・という感想になってしまうのもプロレスラーとしては実に惜しいんだよなぁ・・・。
◆「棚橋弘至プロレス」を探す旅
棚橋がザックから、ついにブリティッシュヘビー級王座を奪取!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) September 1, 2019
バックステージでは、
「2回目の挑戦で一番考えたことは…、柴田勝頼がこのベルトを巻いてたってこと」
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時刻:04:07
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概要:棚橋ザックからブリティッシュヘビー獲得
棚橋対ザックセイバーJr、この対戦今年に入ってなんと4回目、しかも次期シリーズには5回目が行われるらしい。
対戦頻度の高さと試合の良し悪しに別に相関はないと思っているけども、基本的にファンは新しいもの好きであるしレスラーもそれを機敏に感じ取る節はある気はする。
その割にこの対戦がこうまで頻度高く見られるのは、やはり「この試合をやりたい!」という思いがやる側にあるんじゃないかと思う、ありていに言えば棚橋にそういう気持ちが見えるのだ。
棚橋が最近発するワードに「頭から落とすだけがプロレスじゃない」というものがあるが、逆に言えば「頭から落とすのもプロレス」であり、棚橋はそれをあえて忌避しているという話だ。
もちろん業界の先行きを~なんていう話もあるが、もはや向上することはないであろう身体的コンディションでそのスタイルを続けていけばライバルたちに先んじて動けなくなるのは自分だろうという予想もあるとは思う。
だからこそ棚橋はその忌避を言葉にし、そして試合として「頭から落とさないプロレス」をプレゼンしていく必要が今あるわけで、その格好の相手となっているのがザックと考えられる。
サブミッションマスターとも呼ばれるザックも垂直落下技も持ってはいるがあくまでレア技の域、基本は関節技とフォール技、頭から落とさないプロレスの使い手である。
もちろんこの相手と手が合わなければ「なんだか最近の棚橋は良い試合がないね」なんていう悪評にもなりかねない。
だが幸いなことに棚橋とザックは手が合う、それはここまでの対戦でも明らかだったことだけど、試合中でも棚橋が心なしか生き生きしているようにも見えるのだ。
なにはともあれ、棚橋はザックからベルトを奪還、すなわち棚橋プロレスをアピールする旅はまだまだ続く。
◆KA ZE NI NARE!
時刻:04:17
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概要:風になれの大合唱
アメリカでもそうでしたけどイギリスでもやっぱりみんな歌いたく、というよりもちゃんとしたくなるフレーズなんだなぁ。
◆海を越えたオカダ対みのる
“壮絶死闘”にロンドンが大熱狂!
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 31, 2019
オカダが鈴木を沈めて、IWGPヘビー“V3”達成!
次期挑戦者にはSANADAが名乗り!
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時刻:04:56
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概要:オカダ3度目の防衛
新日本が海外で数千人規模のビッグマッチを開催するようになったというのもごく最近の話なのですが、最近の傾向でいうのなら「日本国内で行われた名勝負を海外でも」という傾向が見えたりもします。
それは、それまでの試行錯誤によって現地のファンは「中継で見ていた新日本の試合が生で見たい」のではないか?と導き出した結果なわけですけど、その典型例が先日のG1での棚橋オカダ、そして今回のオカダみのるだったようにも思います(ケニー対石井とか、SANADAザックもその類だとは思うけど)
まぁ日本のファンとしては程度に差こそあれ既視感のある試合、でも新鮮に映るのはその会場でのレスポンスだったりします。
今回でいうと何よりも鈴木みのる推しの空気、しまいにはオカダが勝ちそうな流れになるとブーイングを飛ばす輩がいるぐらいにみのる推し、ファンの気性の違いもあるんでしょうけど中々にレアな光景でしたね。
そういう表現の仕方こそ違えど、日本国内でも見られる「対戦相手に勝ってほしかったけどオカダか…」という反応を見るに国籍は違えど新日本ファンは新日本ファンだな、と謎の安心感も覚えたりしました。
それにしたってここまで伸び伸び、あたかもロンドン出身のレスラーのように声援を受ける鈴木みのるというのも日本国内ではレアな姿だ。
所感雑感
というわけで中1日で配信となったRoyalQuestのタイムシフト解析でした。
毎回海外での興行になると「(観客の)文化が違~う」とそっちばっかりに気がいってしまうんですけどまぁ仕方がないのですよ。
なにやら話ではイギリスビッグマッチの定期開催にUK DOJOの設立なんて話も出てるらしいですけど、果たしてどこまで実現してくれるのか、は経過を見守っていきたいと思います。
きょうはこれまで、それでは