プロレス統計

「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

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Cagematchユーザー評価で見る各プロレス団体

弊ブログではことあるごとにデータ収集のお世話になっているドイツのプロレスデータベースサイト、Cagematch。
国内外を問わず様々な団体の情報が集積してあるのでそれだけで便利なんですけど、それとはまた別に参考になっているのが登録しているユーザーによる10段階評価。
各レスラーや各試合について、他にも団体や各大会についても評価をすることができます。
勿論あくまでも一部のファンの一部の評価といういみでここでの数値が絶対的なものではないですが、ある面での団体や選手のファンからの評価を調べる意味で一つの物差しになることは間違いないでしょう。

というわけで今回はCagematchにおける各種評価を、各団体ごとに調べ、比較してみたいと思います。

 

集計手法

今回もWebスクレイピングによってcagematchの各団体の情報ページからデータを収集しました。
収集したデータは各団体の所属選手(Roster)、試合評価(Matchguide)のページにあるCagematchのユーザー評価情報です。

所属選手については何をもって所属としているかが結構謎だったりした(ザック・セイバーJrが新日本のRosterに入ってたりするし)んですけどまぁここではそのページに乗っている全選手の情報を収集しています。
また試合評価については、その団体で行われた全試合(Match)のページではなくMatchguideというページに表記された試合、おそらくはWrestling observerで評点された、もしくはCagematchでユーザーが評価した試合一覧が載っているようなのですが、そのうち、両者の評点がある試合のみを抽出して解析をしています。

ちなみに細かいスクレイピングの仕方は省きますが、Cagematchは各情報ページの構造がほぼほぼ同じなので、どの情報ページも同じコードを使いまわすことができてお手軽でありました。

また、今回集計した団体はWWE,プロレスリングノア(NOAH)、新日本プロレス(NJPW)、DDTドラゴンゲート大日本プロレス(BJW)、全日本プロレス(AJPW)そしてAEWの8団体になっています、どうせならもう一団体集計して9団体にした方がおさまりが良かった気はする。

所属選手(Roster)評価分布

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それではまず最初の数値となるのは各団体のRosterの評価分布、0点台~9点台までそれぞれ分布を見ています。
各図にはそれぞれ投票されたRosterの数(Voted)と平均評点(Average)も参考に併記しています。

投票されたRoster数でいうと断トツで多いのはWWEで709人もの所属選手がいる計算に・・・いやちょっと昔の選手とかもいるんでしょうけど。
それに次ぐのがまだウィークリー番組も始まっていないAEWで59人、多い多いといわれる新日本の49人をすでに上回っているあたり資本力の強さを感じる。

平均値でいうと最も低くなったのはWWEで7.0、最も高いのが7.94で全日本プロレスというのが結構意外だったりしますけど、そもそもが海外のファン投票なので日本の団体となると大ファンが高評価するのみ、というパターンもあるために高くなりがち、みたいなところはあるかもしれません。

本題となる分布ですが、AEWが7点台を中心としたきれいな分布をしており、WWEもそれに近い形ではあるものの7~8点台でピークを迎えると9点台で急激に落ちる分布。
いずれにしろ多くのファンが評価しているのもあってか正規分布的な分布になっているのが特徴だと思います。
そういう意味で対照的なのが新日本のもので、投票数や選手数もそこそこ多い一方で6点台と9点台に二つのピークを持つような形になっているのが分かります。
これは言い換えれば、新日本のロースターが高評価(9点台)と低評価(6点台)に二極化しているということが言えると思われます。
例として言えばヤングライオンたちや一部のベテラン、そしてG1に出ない方々・・・といった具合。
ここに関しては海外のいわゆる「プロモーション」とは違い日本の「団体」、若手から中堅、ベテランまでが幅広く存在するっていうものの弊害というか特徴という気はしますが。

試合評価分布

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続いては各団体の試合評点の分布、ここでは全期間のもののデータからヒストグラムを作っています。
また参考として平均評点(Average)及び評価された試合数(Num)も表記しています。
意外なことに評価された試合数はWWEと新日本でほとんど変わらずWWEが1385試合新日本が1365件になっています。
評価された試合の時代分布についてはまた後述しますが、cagematchに集う海外ファンとしてはWWEと同じぐらい新日本の試合を見ているということかもしれません。
評価数でいえばそれに次ぐのが全日本が184試合、ノアが102試合で他の団体については如何せんまだまだ評価試合数自体がすくないのでちょっとサンプル不足という感じはしてしまいますね。

こうしてみたときにおおよその特徴としてはWWE、新日本そしてAEWといったd南泰はいずれも7点台が最も多くなるような分布になっているんですが、それに対して全日本とNOAHに関してはその中心が高得点側にズレ、8点台を中心とした分布になっており、平均点も7点台後半に偏っている感じがしますね。
これに関してはまたしても後述しますが、2000年前後の四天王プロレスに関する評価が高いおかげかなぁと思ったりします。

評価試合数推移

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そしてこちらが各年代における投票された試合数の分布。
ここで興味深いのは新日本・全日本・ノアの3団体で、新日本と全日本では1990年代後半から2000年までに一つのピークが見え、 ノアでは2000年代前半に一つのピークが現れていることが分かると思います。
これはつまり、海外ファンからの視点でも新日本・全日本は90年代の闘魂三銃士・四天王時代に、ノアは旗揚げ直後の5年間に一つの全盛期を迎えた、好試合が多かったという評価があることが見えます。
同様にWWEも、全体として評価件数が右肩上がりに上昇しているのが見えますが、特に00年代にステップ上に評価件数が多いのが見えたりしますね、所謂アティチュード・エラよりも少し後のはずなんだけど何が理由なんだろう。

また全体的な傾向としてはここ数年でほとんどの団体で評価件数に急上昇の傾向が見え、単純にCagematchの利用者数が増えたとかいうのもあるんでしょうけど、海外でも日本のプロレスへの注目度が上がってきているのかもしれませんね。
しかも昨年の評価件数でいえばWWEよりも新日本の方が多いっていうのが中々に驚きの情報だったりもします、新日本の場合はPPV以外にも中継があるからそのおかげという気もするけど。
その中でいうと、今年旗揚げしたAEWはさておき、ノアはその傾向に乗り切れず、評価件数が中々伸びていない感じがします。

 

所感雑感

というわけで久々に集計・解析でした。
こういう解析になると集計するまではいいとしてもそれをどう解析するのかでうんうんうなることが多いんですが、まぁ今回もそのタイプでした。
一応のとこ面白い傾向・差異が見られた部分を今回は紹介しましたけど、まだいろいろと調べている段階なので、また面白いものが見つかればまた別途紹介したいと思います、各団体の情報を集めるのが楽なので動員とかもここで調べられたら楽かなぁとおもって今頑張ってます。

きょうはこれまで、それでは