プロレス統計

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8.1 新日本プロレス G1 CLIMAX 29 12日目 福岡 ツイート解析

さてある意味で今G1最注目の一戦が組まれた福岡大会です。

集計結果

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大会中、専用ハッシュタグの#g129に投稿されたツイート(RTなどを除く)の時間推移が↑の図になります。
縦軸が1分ごとのツイート数、横軸が現地時間(日本標準時、JST)になっています。
大会は18:30に開始され、試合自体は21:30ごろに終了しました。
このハッシュタグにおけるツイート総数は5,008ツイート、RT総数は3,522RT、呟いたユーザーは1,575人となりました。
(新日本プロレスのハッシュタグ#njpwでは2,620ツイート、4,269RT、1,106人でした。)

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公式サイトで行った勝敗予想は上記のようになっており940票の投票がありました。
ジュース内藤は屈指の偏りですけどその一方でコブ鷹木の拮抗が凄い、というかわずか9票差で引き分け予想を逃すとは・・・

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。

 

ガチムチ対決

時刻:19:50
ツイート数:81.0 tweet/min
概要:同点対決をジェフ・コブが制す、ガチムチ!

つくづく鷹木慎吾は巧い、特に「無差別級」という特別性の活かし方が巧い。
無差別級とは実質的には「ジュニアの体格でヘビーに挑む」という意味ではあるが、それは単純に特別扱いということだけでなく「試合前からハンデを背負っていますよ」という証でもある。
それが違和感につながりかねない側面もある一方で鷹木は「ジュニアなのに」ヘビー級にパワーで挑むどころか打ち勝つ場面を見せる一方で、「ジュニアだからこそ」思いもよらぬ丸め込み(今回だと逆打ち)で貪欲に勝負を狙うクレバーさを見せる、これを普通の”ヘビー級”がやれば、ともするとセコイようにも見えかねない。
結果としてドラゴンゲートで培った「軽量級が主体の団体内でのパワーファイター」というアイデンティティを巧いこと新日本では「ヘビー級の中でも引けを取らないジュニアのパワーファイター」という別の活かし方を見つけている。
そう思うとやっぱり賢いなぁとか思ったり。

救世主YTR

時刻:20:00
ツイート数:193.0 tweet/min
概要:矢野、新日本で初めてモクスリーに土をつける

正直矢野への期待感は星勘定的に内藤やジェイといった優勝候補が決勝に残るためにはここでモクスリーを止めなければならない、という間接的な要因だったんですけど
それに対して100点満点の答えを返す矢野、というかモクスリーも100点満点のリアクションで返すモクスリー。
最高。

【悲報】長い

時刻:20:11
ツイート数:44.0 tweet/min
概要:ジュース、コスチューム脱ぎ時間で内藤に圧勝

なぜそこで対抗したのか。

悪党vsアンダードッグ

時刻:20:50
ツイート数:51.0 tweet/min
概要:セコンドを駆使する卑怯合戦はジェイ外道組に軍配

奇しくもいわゆるヒールレスラー同士、しかも公然とセコンドを利用する両者の対戦ではあったんですけど、同じ条件だったからこそジェイとタイチの違いも見えた。
行ってみればジェイは今でもヒールであるけどもタイチはヒールから転化したアンダードッグであるということ。
その語義的に正しいのかはさておき、今現在のタイチは昔と変わらず卑怯なことこそすれ、それは「自分を見下す格上に対抗するための手段」として認められている感がある。
それはこれまでの鈴木軍の下っ端的活躍が観客の認識の下地にあり、その上でようやくヘビーのリングで日の目を見始めたという経緯もあってのことではあるけど。
それがいいのかどうかはさておき、いつの間にやらアンダードッグというヒール風ベビーになったタイチをきっちり”外道”ファイトで沈めたジェイと外道、これこそプロのヒールよな。

G1だからこその後藤対石井

時刻:21:15
ツイート数:46.0 tweet/min
概要:CHAOS対決を後藤が制す

正直言うと後藤さんは展開だとかストーリーが絡むと途端に入れ込めなくなるタイプである、すくなくとも見ている側としては。
それは勝手に自分が思い込んでいる後藤さんの頼りなさをそういう状況で後藤さんに見出してしまうというだけかもしれませんけど、例えばタイトル戦であったりG1の決勝進出の星勘定が・・・という状況になるとなんとなく歯がゆい思いをしていたような覚えがあるわけで。
だからこそ今日この日の石井戦は、モクスリーや内藤がらみに星勘定の話が集中しているためにそういった星勘定を気にする必要もない、まさに試合に集中できる条件がそろっていたわけで。
そういう意味でいうと石井ちゃんはそういう状況にあっても、それに関係ない試合を見せられる巧さがあるということでもあるんですけど。
いずれにしろ、そういう状況だからこそ、ここぞでの後藤さんの燃え上がる様は見ていて心地が良い。
石井ちゃんが、というよりはこの状況こそが後藤さんの良さを引き出す条件だったともいえる、つまりやっぱりG1のGは後藤さんのGなのだ。

 

所感雑感

というわけで画面越しにも異様にクッソ熱そうだった福岡大会でした。
すべては(たぶん)照明が悪いんや…札止めなんだし来年から福岡国際センターでの開催にしよう?

きょうはこれまで、それでは