プロレス統計

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7.14 新日本プロレス G1 CLIMAX 29 3日目 東京・大田区 ツイート解析

 大田区2連戦も二日目です。

集計結果

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大会中、専用ハッシュタグの#g129に投稿されたツイート(RTなどを除く)の時間推移が↑の図になります。
縦軸が1分ごとのツイート数、横軸が現地時間(日本標準時、JST)になっています。
大会は15:00に開始され、試合自体は18:00ごろに終了しました。
このハッシュタグにおけるツイート総数は8,968ツイート、RT総数は6,879RT、呟いたユーザー2,293人となりました。
(新日本プロレスのハッシュタグ#njpwでは4,829ツイート、5,897RT、1,568人でした。)

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G1公式サイトで行われていた勝敗予想はこのようになっており、984票の投票が確認されています。

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。

 

大怪獣バトル

 

時刻:16:15
ツイート数:103 tweet/min

日本のプロレスファンは往々にして「でかい選手同士の試合が見たい」という割には実際に見てみるとうーんとなってしまうことがあります。
それはやはりお互いに「自分と同等以上の体格の相手と戦ったことがない」ことによる不慣れの結果いびつな試合になることもすくなくなく、結果としていつもよりド派手さが減る結果になってしまうこともあるという。
そういう意味で実は不安だったこのファレ対ランスですけど、この試合に関してはランスの八面六臂の活躍が見えました。
攻める面でもファレをリング外に突き落とすスピアや拝み渡り、ファレをぶっ飛ばす横からのタックルにきちんと持ち上げた上でのチョークスラムなど迫力満点だったんですが、受ける面でもファレによる雪崩式ブレーンバスターをきちっと受けきる度胸、うーんこのシリーズにかける並々ならぬものを感じる・・・

Ospreay, Elevated

時刻:16:38
ツイート数:134 tweet/min

この1年間で、新日本において評価を大きく上げた選手をふたり上げよ、と言われたら間違いなく上がるであろう選手が多分この二人、オスプレイはそれこそ先日のBOSJ優勝の一戦が素晴らしかったですし、SANADAも昨年のG1が上昇の契機だったと覚えています。
とはいえどちらかというとテクニック寄りなSANADAとハイフライヤーなオスプレイで手が合うのか、と思っていたのですが、試合は終盤SANADAがオスプレイに競うように、または合わせるように展開。
SANADAはそれこそあの高身長で飛び技もできるのがすごいんですが、まさかオスカッターまでコピーするとは・・・その名もとっさにサナカッターっていうのは申し訳ないけど笑ったけど。
しかしそういう土俵に持ち込んでしまえばオスプレイに一日どころでない長があるところ。
とはいえ完全にSANADAの体をコントロールしたライガーボムにオスカッターからのストームブレイカーを完全に決めるのを見てしまうと「マジかよ・・・」とつぶやかざるを得ない、そんな非現実的存在がオスプレイなのです。

ZSJ惜敗

時刻:16:56
ツイート数:85 tweet/min

正直言えばZSJが勝ってG1後に控えるRoyal Questで防衛戦をやるのでは?という考えもありながらの観戦になりました。
この両者の対戦は昨年4月のIWGP戦(オカダ勝利)とその後イギリスで行われた一戦(ザック勝利)で互角なわけですけど、イギリスでは丸め込みによる勝利でザックが今回こだわったギブアップ勝ちは奪えていない形。
オカダさんに関するギブアップの話でいうといつぞやの中邑戦以降ギブアップしたことがないというのは有名な話ですが、その二つの称号を確かに狙っていた感じ。
しかし結果としてオカダがあわやギブアップか、となるシーンはあまりなかったのは事実でいずれもうまいことロープ際でエスケープされていたという。
一方で丸め込みに関しては本当にあわや、というかむしろ「今のカウント3.01だろ!」というシーンもあったのは事実。
そのシーンも見てみると結構早めにザックが丸め込みを解除して次のムーブに入っていたりしたので、あえてサブミッションにこだわっていた部分はあるのかな、とも。
そのこだわりが勝敗を分けたのかもしれない

Ibushi is in EVIL

時刻:17:22
ツイート数:102 tweet/min

先日のダラス大会で負った足首のケガ(捻挫)は早くも飯伏のG1に暗雲をもたらしたわけですが、本人曰く驚異的な回復もあり、何とか昨日の大田区大会から試合に穴をあけることもなく復帰。
実際この日の試合も気にするそぶりが全くない、ということはなかったですが動きに著しい支障をきたしているわけでもなく、今後の試合も一安心。
ではあったんですがもちろん弱点が一つ増えたことに変わりはなく、それを見逃すほど今日の相手も甘くはない、なんたってEVILですし。
あくまで要所において飯伏の動きを鈍らせるスパイスとして用いたもののそれがかなり的確で、それで着実にペースを奪い返すや終盤はカミゴエを交わしての大技ラッシュからのEVILで値千金の勝利。
ある種の棚ぼた的勝利とはいえ、EVILにとっては得るものの大きい勝利、一方飯伏は優勝に向けて猶予がまた一つ減る一戦でした。

帰ってきたKENTA

時刻:17:48
ツイート数:109 tweet/min

前哨戦後に棚橋が語った「KENTAは”迷子”」という表現はある意味適格だったと思います。
それはノアというホームグラウンドから離れてアメリカに渡ったものの上手くいかず、結局ホームではない新日本に来た、ということだけでなくその新日本のリングで一体何を見せていくべきなのかを見出していないんではないのか?という意味で。
正直言えばそれに加えてケガやら加齢によるコンディションの悪化もその”迷子”状態の原因だったとは思うんですが、そんなKENTAにとってこの棚橋戦はシチュエーション的にもまさに道を見つける絶好の機会だったかもしれません。
元ノアの象徴と新日本の象徴という疑似的な対抗戦の様相もあって、純粋な技量の競い合いが求められた飯伏戦とは違い、求められているのは意地の張り合いの方が強く、だからこそ良くないコンディションでも観客の求めているものを出せた。
さらに言うと相手の棚橋もコンディションこそ良くない一人で、コンディションが良くない者同士だからこそ試合のペース、展開も噛み合っているようにも見えるという。
もちろん場所が、それこそノアファンも多いであろう東京近郊という条件も良かったかもしれませんが。
いずれにしろ、ダラスでの一戦と比べるとはるかに「KENTAだ!KENTAが帰ってきた!」という実感を抱かせたうえでの勝利、同じ勝利でもKENTAが得たものは勝ち点2以上のものがあるでしょうね。

 

所感雑感

というわけで3日目、公式戦も2週目に入りました。
なんというかプロレスの奥深さを感じる一日です、時々ですけどコンディションが悪くたって「おおっ」となる試合を見せられると不意に感心させられてしまうという。

きょうはこれまで、それでは