さて、主に海外というかアメリカプロレス界の動きが騒がしくなってきた心地のある昨今皆様いかがお過ごしでしょうか。
噂のAEWがケニー・オメガが副社長に就任して旗揚げ戦Double or Nothingのカードが決定したり、WWEはWWEでNXT:JAPANを立ち上げようとしているなんて言う話が出てたり、いずれにしたって日本のプロレス界も大いに影響を受ける話なので目が離せないというか気が気でない状況が続きますね。
まぁそういう世間話はさておき、私事ですが、弊ブログに普段はあまり見たことのない5chからのアクセスがあったんですよね。
で、何事だろうと思って覗いてみたところ新日本総合スレッド(2347、過去ログ)で最近の新日本の話、というかレスバトルの中でうちでまとめた数値の話が出てきたようで。
いやぁ、このブログを始めた時の理由の一つとして「普段のプロレス議論の中の話のダシにでも使ってもらえれば」とか「プロレス議論の根拠になれば」とは思っていたんですがようやくその域?になったのかと思うと割と感慨深かったりします。
まぁそのレスバトル(上記スレッドの600あたり)でのデータの使われ方は・・・まぁ「数字は嘘をつかないけど騙されることがあるから、気をつけようね」って感じです。
それはさておき、その話の中で「月ごとの比較だと、特に1月はビッグマッチ数も違うから単純比較できんのでは」なんていう話もあり、まぁそれについては確かに不親切ね、という気もしたので祖k土江話題に上がっていたNEW BEGINNING in SAPPORO 2DAYSについて2018,2019年で比較です。
大会動員
2018 | 2019 | 増加[人] | 増加率[%] | |
1日目 | 4862 | 4868 | 6 | 0.12 |
2日目 | 5140 | 6089 | 949 | 18.46 |
合計 | 10002 | 10957 | 955 | 9.55 |
まず初めに気になる大会動員についてですが、札幌2DAYSが始まったのは2018年からなのでその数値のみになりますが、去年の今年の各日および二日合わせての動員は上の表のようになります。
幸いなことに去年も今年も1日目は土曜日、2日目は日曜日なので曜日による動員効果はほぼ無視できるでしょう。
それを踏まえてみると1日目は6人の増加、増加率としては0.12%の増加となり、まぁほぼ横ばいだった、と言っても過言ではないでしょう。
とはいえ、ツイート解析の時もいいましたけど2018年は棚橋対鈴木みのるなんていうG1クラスどころか一時の東京ドームのメインクラスのカードのタイトルマッチを含む大会であり、2019年はそういったタイトルマッチのない大会となったので、タイトルマッチがないことによる効果を含めて横ばいだったらまぁ十分なんじゃないかなと思ったりもします。
と言いつつ、その代わりといっては何ですが、2019年はみのる対SANADA及びEVIL対ザックというそれこそG1まで温存されるようなシングルマッチを二つ行っているのでシングルマッチの豪華さによる効果もあるのかなぁという気はします。
で、2日目については949人、18.46%の増加となっておりこちらに関しては明確に動員の増加が見られました。
こちらに関してはタイトルマッチとしてはIWGPタッグ選手権が増え、IWGP US王座からIWGP IC王座へシングルタイトルマッチが変更しており、ある意味で単純なタイトルマッチ数の増加による影響が出ているとも考えられますかね。
合計としては955人、9.55%の増加となりました。
実際に行われたタイトルマッチ数としては同じ3つで、新日本としては目玉ととらえられているシングル王座が一つ減ったうえでこうして動員が増加したのは良い兆候ではあるんですかね。
こうしてカードをある意味温存したことで途中にあった仙台大会でNEVER6人タッグのタイトルマッチを行えたり、最終戦となる大阪大会のカードが比較的豪華なものになるという副作用はあると思います。
とはいえ、大阪に関していえばもとより動員に関してはかなり好調な土地で(良いカードが組まれるというのもあるんでしょうけど)ある一方、札幌についてはなかなか札止めがつかない会場ですし、2019年の2日目でようやく満員マークがついたという、近年の新日本としてはかなり苦戦している土地であるといえるので、
どちらかというとカード面で札幌をもう少し強化して動員増を目指すことで年間動員数へより大きな効果をもたらすんじゃないかなとも思ったりします。
まぁありていに言うとすでにキャパシティの限界まで行っている大阪に無理して詰め込むよりも、まだキャパシティに余裕のある札幌のほうが同じカード増加でも効果は大きいんではないか、という感じで。
ツイート数値推移
まず初めにですけど、独自に集計しているツイート数値に関してですが、
ご存知のようにいつも大会中のツイート推移からハイライトとなるシーンを5つほど取り出して紹介しているんですが、アレに関しては自分の思い付きだけではなく
一応Twitterのツイート数の推移に関する研究をしているところがあって、そこの研究結果として「ある野球のTV中継中、ツイートが増えた時点とその後にテレビ局が作ったハイライト映像の場面が一致する」っていう研究結果があったのでそれにあやかって使ってるんですよね(参考)
まぁそういう意味でツイートの”推移”からその時々の盛り上がり、ハイライトを検出できるということはまぁ確かなんではないかな、と思っているんです。
その一方で例えば今回のような去年と今年の同じ名前の大会のツイート数値の”絶対値”を比べることに何の意味があるのか?と言われると今現在ではどの程度”盛り上がりの絶対的指標”としての効果があるのかは定かではなかったりします。
なのでまぁ以下の数値に関しては「ツイート数値としては以下のような結果になった」という程度に受け止めていただけると幸いです。
2018 | 2019 | 増加 | 増加率[%] | |
ツイート数 | 12612 | 11833 | -779 | -6.18 |
(日本語) | 6027 | 9098 | 3071 | 50.95 |
(英語) | 5602 | 2440 | -3162 | -56.44 |
RT数 | 30074 | 11833 | -18241 | -60.65 |
ユーザー数 | 2132 | 1967 | -165 | -7.74 |
最速ツイート数 | 154 | 146 | -8 | -5.19 |
というわけで今回はどうやって表示しようかと迷った末に2DAYSの合計値をそれぞれ示すことにしました。
一応、個人的な定義としてはツイート数は大会の盛り上がり、RT数はニュース性・サプライズ性、ユーザー数は注目度に相当していると考えています。
まず初めにツイート数は全体で779ツイート、6.18%の減少となりました。
まぁ微減、もしくは誤差みたいなもんでは?ってぐらいの数字ですかね。
その一方で割と注目してほしいのはその下に表示したツイート全体の内日本語のツイート数と英語のツイート数についてで、
日本語ツイートは3071ツイート、50.95%の大幅な増加があった一方で英語のツイートは3162ツイート、56.44%の大幅な減少を観測しています。
まぁご存知の通り今年の札幌二連戦については話題というか物議を醸す部分が大いにあったこともあってそういう意味で日本語ユーザーのツイート数がかなり増えているとは思うんですが、その一方で英語ユーザーはかなり減少しており、そういう意味で海外のユーザーからの注目度・関心度は低かったということが言えるかもしれません。
(本来は日本語/英語ユーザー数で比較すべきだとは思うんですが2018年2月からユーザーの言語を集計し始めたので今回は比較ができないんですよね)
そしてRT数についてですが18241RT、60.65%の大幅減となりました。
いやまぁこれに関しちゃもうゴールデン☆ラヴァーズ再結成のニュース性よ、につきちゃうんでね、あんなん予測できんて、当時書いた記事も「まさかこんなに早く縁りを戻すとは・・・半年ぐらい引っ張るかと」と書いていたような記憶が。
それと比較して今回のニュースとしては二日目メインの襲撃なんでしょうけど、アレに関しては「公式ツイートをRTして広めよう!」ていうよりも、それこそ物議をかもす類なので同じ話題性・ニュース性でもRT増加の方向には働かなかったかもしれませんね。
続いてユーザー数については165人、7.74%の微減となりました。
減少率の大きさとしては全体のツイート数値と同程度であることから各ユーザーごとの平均ツイート数はあまり変化せず、単純にツイートに参加するユーザーの減少がツイート数の減少に反映されたという感じですかね。
上述した通り、2018年のデータではユーザーの内訳について集計していなかったのでわからないのですが2019年のデータに関していえば日本語ユーザーが1456人、英語ユーザーが464人で全体の97%弱を占めていました。
参考として今年の1.4大会だと日本語ユーザーと英語ユーザーの数はほとんど一緒(5222人:5027人)だったので、そういった大会と比較しても日本語ユーザーの割合が多かったと言えそうです。
まぁそういう意味でいうと今回の大会での海外からの印象は「なんか知らんけど日本人が荒れ散らかしている・・・」って感じだったかもしれません。
最後に、あんまりにも経路が違うので参考ですが、それぞれの大会で最も毎分のツイート数が多くなった場面についてですが、
2018年の場合はケニーと飯伏が抱き合って紙テープがパーンと飛んだあの瞬間で154ツイート/分、
2019年の場合は2日目のメインで内藤さんがデスティーノで勝った瞬間で146ツイート/分でした。
まぁこれについては変化を調べても意味がないとは思うので、あくまでも参考までに。
参考:各大会ツイート解析及び公式試合結果
2018
1.27 New Beginning in Sapporo 1日目、公式結果
1.28 NewBeginning in Sapporo 2日目、公式結果
2019
2.2 NEW BEGINNING in SAPPORO 1日目、公式結果
2.3 NEW BEGINNING in SAPPORO 2日目、公式結果
所感雑感
というわけで、札幌二連戦について動員とツイート数値の報告でした。
上述の通り、5chでのレスバトルもとい議論での意見を見ての集計でしたけど、何となく「そういう需要もあるかな」とは思ってはいたものの、こうして実際に要望が目に見えるとそれをきっかけにしてやる気を呼び起こしたりするのでツイッターでもここのコメントでもいいのでご要望はどしどしお願いします(どの程度応えられるかはさておきですけど)
で、まとめてみた数値としては、動員面では良し、ツイート面では悪いとまではいかないでも良くない感じはしますね。
ツイートに関してもその内実については完全に無視して集計しているので、単純に数値だけで議論することは難しいとは思いますが。
いずれにしたって、こういったデータはツイート集計を始めてから初めての傾向だけに今後も注意して集計していきたいと思います。
きょうはこれまで、それでは