2019年ビッグマッチ発表VTRを公開!
— njpwworld (@njpwworld) January 4, 2019
なんとっ!!来年の東京ドームは2連戦!!
他にも上半期のビッグマッチを発表!見逃すな!#njwk13 pic.twitter.com/f59rnNA3K2
毎年東京ドーム大会ではその後半年間のビッグマッチスケジュールが発表されるのが常ではあるんですが、今年は来年の1.4の開催、だけでなく1.5も東京ドーム大会を開催し2DAYS興行となることが発表されましたね。
その時自分はまさにその東京ドームの内野スタンドでその発表を見てたわけなんですけど、「すげぇ!」と興奮するのと同時に「対戦カードが今から心配!」となったのも事実だったりします。
実際のところ、新日本が管理する(ほぼ)すべてのタイトルの防衛戦と大物ゲストの招聘、数か月に及ぶプロモーションをつぎ込んで1日に結集した結果として今年のドーム大会でようやく動員に満員マークがつくようになったわけです。
単純な思考としてこれらを二日間に分けてしまったら単純に動員が半々になるだけなのでは?とも感じてしまうのが一般人の思考です。
とはいえ新日本も新日本で「1.5もドーム押さえられたから押さえちゃった♡」ってことではないでしょうし、なんらかの戦略をもってここからドーム2DAYSにまい進するはず(と信じたい)
実際にここ数年新日本ではビッグマッチ数の増加に加えていくつかの2DAYS興行を行ってきました。
今回はこれらをドーム2DAYSに向けた予行ととらえ、振り返ることで2020.1.4&1.5の東京ドーム2DAYS興行について検討したいと思います。
NEW BEGINNING in 札幌
記憶に新しい人も多いでしょうが、2017年からさっぽろきたえーるにて復活した「冬の札幌」大会も2018年から2DAYSへと拡張されています。
この際のカード編成としては1日目はIWGP IC戦がメインとなり棚橋弘至対鈴木みのるが対戦しています。
一方で2日目はIWGP US王座がメインとなりケニー・オメガ対ジェイ・ホワイトが対戦。
いずれの防衛戦もチャンピオンの防衛失敗に終わり、さらにはゴールデン☆ラヴァーズの再結成なんかもあったりした大会ですね。
この際の大会はいわゆる典型的な「タイトル分散式」の2DAYS興行で、これは2DAYSに限らず1シリーズに複数のビッグマッチがある際にも行われている手法ですね。
結果として各大会の動員は4862人と5140人、同程度の動員が行われました。
レスリングどんたく
現行新日本のシリーズの中では結構な長寿シリーズであるどんたくも2018年から2DAYSへ拡張。
この際は2月の札幌とは異なり、1日目は当時絶賛内紛中だったBULLET CLUBのケニー派・コーディ派の対戦を主軸に行われ、2日目には久々の回線となったIWGPヘビー級でオカダ対棚橋、IWGPジュニアヘビーでオスプレイ対KUSHIDAが行われています。
言ってみれば1日目はBULLET CLUBの対立というストーリーを中心に、2日目はタイトルマッチを中心にした形で「ストーリー/タイトル並列型」とでも名付けましょうか。
これに関しては、個人的な印象として新日本にストーリー性重視の展開を導入しようとした試行の一環ではあると思うのですが、結果として1日目の動員は4066人、2日目の動員は6307人と結構な動員の差が出てしまいました。
これに関しては従来からタイトルマッチ重視の傾向のある新日本プロレス及びそのファンの嗜好の現れかなぁと。
G1 Special in LA
続いては少しさかのぼって2017年にアメリカロングビーチで行われた大会。
こちらに関しては上記二つと大きく違って2日間の大きな目玉となったのはこの時創設されたIWGP US王座の初代王者決定トーナメントが開催されたことですかね(1日目のメインはIWGPヘビーだったけど)
会場が小ぶりだったのもあって総数自体はかなり少ないものの、両日ともに満員札止めの2370人、2305人の動員を記録しました。
参考:G1クライマックス
というわけでいくつかの2DAYS興行を振り返ってきましたが、そもそも新日本において以前からG1クライマックスにおいてnDAYS興行を行っているんですよね。
1993年に開催された第3回G1クライマックスなんか両国国技館7連戦ですし
(1/18訂正 第1回でなく第3回でした)。
その後しばらくはなかなか行われていなかったんですけど、2013年の両国2連戦を皮切りに、西武ドームでの優勝決定戦が行われた2014年を除いて、nDAYS開催が復活しています(2015年からは3DAYSが定着)。
その近年の動員を見てみると以下の通り。
2018:6180-12023-12112 (武道館)
2017:7495-7591-10280
2016:6598-7477-10204
2015:5658-7557-10180
2014:(西武ドーム)
2013:8200-11500
基本的にはお盆の金土日に行われることもあって1日目の動員が苦戦しがちな傾向はありますが、2018年に限っては2日目3日目はほぼ同等の動員を記録しています。
さらに言うと、2017年以前のG1決勝が行われた両国国技館は升席の使い方で結構収容人数に違いが出やすく、
最終日は限界MAXの1升当たり4人で行い、それ以外は1升当たり2人で設定しているので、2日目3日目と3000人近い差があるとはいえ基本的にはいずれもほぼ満員になっているといっても過言ではないでしょう。
2020年東京ドーム2DAYS計画(私案)
というわけでいくつかの前例を振り返ったのですが、結果として形式は「タイトル分散型」「ストーリー/タイトル並列型」「トーナメント型」の3つが挙げられます。
このうちでいうと「ストーリー/タイトル並列型」はタイトルマッチを一方に集中することでこれまでのドーム大会と同様の動員が期待できるもののもう一方の大会で苦戦する可能性がある。
一方で「タイトル分散型」はバランスよく動員が見込める一方で、それぞれいつもの半分程度になるという見方もできる。
というわけでこれらを踏まえて自分が推薦する興行形態は「トーナメント型」になります。
トーナメント型の利点の一つとして1日目に出た選手の内少なくとも半数は翌日さらに試合を行うため、どちらか一方で大一番を行う場合と比較していずれのカードも魅力を保てることがあります。
さらに2日目のカードは、ある程度予想は絞られるものの当日になってみないとわからない部分もあり、1日目のサプライズが2日目の話題性にもつながりうるわけです。
さらに、2日間という短期日程を踏まえて4人制のトーナメントを考慮すると、1日目は2試合、2日目は1試合と試合数は減るものの2日目は優勝決定戦という意味合いがつくことでプレミア感も生まれるという。
まぁそういった関係で、なんらかのトーナメントを主軸にしつつ、トーナメントに参加しないメンバーについてはそれぞれタイトルマッチを分散させる、「トーナメント型」「タイトル分散型」並行方式が現実的なところでしょうか。
ちなみに過去にも東京ドーム大会の目玉として王座決定トーナメントが組まれたことがある(1989年、2001年)ので、ここにきて「IWGP王座決定トーナメント」がドーム2DAYSで行われる可能性は先例的にもないわけではなさそうです。
所感雑感
というわけで東京ドーム2DAYSの計画についての私案でした。
で、ここからはさらに想像の域を出ないのですが、くしくも先日発売された週刊プロレスにおいて内藤さんがIWGPと名の付くベルトの統一を提案したあたり、このトーナメントがIWGP統一ヘビー級王座決定2DAYSトーナメントということもあるんじゃないかなぁと思ったりもしてます。
まぁベルトの統一については結構前からIC王者になった選手がかわるがわる提案しているところなんですが、ここまで出し惜しみしてきたものを出すのにこの東京ドーム2DAYSは十分すぎる舞台でしょう。
現在IWGPの名を関するヘビー級のベルトはヘビー、IC、USの3つ、そしてそこに例年通りG1優勝者が加わることになれば4人制トーナメントを組むこともできるんですよね。
もし単純にIWGPヘビーの新王者決定トーナメントになるとどうやって参加者を選ぶのかで結構もめそうというのもあって、思い切って統一しては?と思う部分もあったりするんです。
しかしこうなってしまうと通常のタイトルマッチができるのがIWGPジュニアとNEVER、そして3つのタッグベルトになっちゃうので大会のボリュームが減ってしまうのが難点か。
まぁ上記では「ストーリー/タイトル並列型」を真っ先に切り捨ててますけど、先日の1.4後に出たインタビュー記事で棚橋に2020年ドームでの引退計画があった(すでに撤回)って話もあったので、一方が棚橋引退記念大会、もう一方が通常のタイトルマッチ大会とすれば「ストーリー/タイトル並列型」の2DAYSとして普通にドームも埋められそうっていう気もしてたんですよね。
まぁ問題は、その引退が撤回されたことで、ドームを埋めるに値するストーリーが見当たらないことだったりするんですけどね。
なので今後の展開としてなにか大きな出来事があれば「ストーリー/タイトル並列型」での開催もある気はします。
きょうはこれまで、それでは