プロレス統計

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各種数値で機運を高めるWRESTLE KINGDOM13

さて、参戦メンバーはサプライズかなーと思っていた1.4のNEVER6人タッグの次期挑戦者決定ガントレットマッチのメンバーも発表され、本格的に後は会場を待つのみになってしまいましたね。
まぁそのメンバーについて所謂ベテラン勢がいなかったりで波紋があったりなかったりしているようですが、まぁこれも時の流れかなぁ…って感じです。

まぁそれはさておき、現状までに分かっていることについて、これまでのレッスルキングダムに関する数字を振り返って機運を高めたいと思います。
各種数値は基本的にはWikipediaの該当記事を参照しています。

 

試合数&参戦選手数

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初めに2007年から始まったレッスルキングダムの試合数と選手数についての推移。
試合数は9~12試合をフラフラしている感じですが最近は10試合に落ち着いた感じでしょうか。
一方選手数は2007~2014年までは40人前後で推移していたのが、2015年から50人台に大幅増。
去年まではその大人数の傾向に乗って最多となる58人を記録しましたが、今年はそれを大幅に下回り、歴代でも3番目に少ない41人が参戦することになりました。

本戦:第0試合割合

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参戦選手数の内、第1試合~メインイベントまでのいわゆる”本戦”とそれ以前のダークマッチ、所謂”第0試合”に参加している選手の推移はこんな感じに。
総参戦選手が増えた2015年はニュージャパンランボーが始まった年なので第0試合の人数が一気に増えた一方で本戦の人数はそうでもなかったんですよね。

で、今年の本戦の出場人数は26人でぶっちぎりで歴代最少人数でのレッスルキングダム本戦になります(次点は2013年の29人)。
そういう意味で今年のレッスルキングダムが狭き門であるというのが数字からも解かると思います。
ちなみに第0試合は15人参戦で例年とそんなに変わらなかったりします(去年は21人とやけに多かった)

日本人/外国人割合

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その本戦参戦選手の内の日本人選手と外国人選手の割合の推移はこちら。
今年の本戦出場選手の内日本人は15人外国人は11人になりました。
結果として、本戦の選手数が歴代最少なのもあって、日本人選手数は2016年に次いで2番目に少なく、外国人選手も5番目に少ないですね。
ちなみに、見てお分かりのように2016年及び2018年は日本人選手よりも外国人選手の方が多い逆転現象が起こっていますが今年はそうはならず。

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外国人選手の割合をしらべてみるとこんな感じ。
本戦のみに限っても、第0も含む全体で見ても2014年以降かなり増加した感じですが、本戦に限ればここ数年は減少傾向にあり、今年の本戦の外国人選手率は42.3%で去年の51.4%から-9.1%。
一方で全体の外国人率では過去最高の48.8%を記録、去年の44.8%から4%増しています。

nWAY&タイトル戦数

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続いてWKで行われたタイトル戦及びnWAY戦(ガントレットマッチ含む)。
タイトルマッチに関しては2016年以降は8試合でほぼほぼ頭打ちの様子、新日本の管理しているベルトの本数的にも興行時間的にもこれ以上増やすことは無理、ってことですかね。
一方nWAY戦は徐々に増加傾向にあってここ数年は2試合ずつ組まれている感じ。
ちなみにその担当試合はIWGPジュニア、ジュニアタッグ、ヘビータッグ、そしてNEVER6人がこれまでnWAY戦になっています。

過去動員

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おまけに過去の動員数の推移ですが、主催者発表の数値については2016年以降ほぼ実数発表に切り替わった、という話があるので眉唾物ですがこんな感じです。
実数発表以降でいうと今年の1.4では34,995人の動員に成功しています。

 

所感雑感

というわけで簡単にですが数値についてまとめでした。
いつもは各数値ごとに所感を挟むようにしていたんですが今回はなんとなくこれらの数値を総合して所感にしたいと思います。

というのも今年に入ってから色々と噂された新日本プロレスの体制の変化、実際どの程度変わったのかは中の人ぞ知るなので我々には知る由がないんですが、
新体制となった新日本が初めて迎えるWRESTLE KINGDOMではその方向性が打ち出され、それに伴ってこれまでの傾向からの変化もまた見える筈であると自分は考えています。
それは勿論当日になってみないとわからない部分も大いにあるとは思いますが、今回まとめた様な大会に関する各数値からも推測されることはあって、例えば

・参戦選手数の大幅削減
・本戦出場外国人選手割合の現状維持

この二つが大きな特徴かと考えています。
前者についてはこれまで少なからずあったお祭り的なカード、有名選手の顔見世的なカードを排除し、単純な試合クオリティ(スポーツ的だけでなくストーリー的にも)を重要視したカードに厳選した結果であり、大会そのものの特別感、ブランド力を高めようとしているのではないかと考えます。

後者については、まぁ現状の新日本に対して「外国人贔屓ではないか」という見方をする人も多いように見える一方で、単純な登場選手人数的にはここ数年と大差ないどころかむしろ減少傾向にある事を示しています。
まぁプロレスに関しては勝ったり負けたりも重要ですが、単純に出場するか否かもそれ以上に重要である以上、その割合的には良くも悪くも現状維持を選択した、ということがいえると思います。(とはいえ第0も含めると過去最多ではあるんですけど)

まぁあと対戦カードを見てみれば、日本人同士の対戦はIWGPジュニアとジュニアタッグのみ、外国人同士の対戦はUS王座のみで残り6試合は全て日本人選手対外国人選手の構図に揃えられているんですよね。
たとえば去年のカードでいえばメインは日本人同士、セミは外国人同士という風になっていましたけど、そういったカードの場合、状況によっては海外・日本のファンの興味がわかないカードになりかねないわけで、
そう言った興味のエアポケットを防ぐ意図もあって、なるべく多くのカードで、両方のファンの興味を引く日本人対外国人のカードに編成した、のかもしれないとも考えられるわけで。
(まぁそういうカードにすることで棚橋の提起したイデオロギー対決に近い見方ができるようになっている、とも考えられますけども)

いずれにしろ、今回のまとめ的には陣容的には現状維持なものの参戦メンバーはかなり厳選されている、といった感じです。
まぁそれが吉と出るか凶と出るか、そして果たして1.4に仕事始めが突っ込まれた自分は当日券が買えるのか、それは当日のお楽しみです。

きょうはこれまで、それでは

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