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IWGPジュニアタッグ、nWAYマッチの歴史

さて東京ドームのカードも決まりあとはWTLの出場チームが気になる今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか、いやほんとにいつ発表するんだろ(11/7時点。11/9に発表されましたね)。

そんな中で今回は、ヘビーではなくジュニアタッグについてのお話として、1.4東京ドームでのIWGPジュニアタッグ選手権は現IWGP王者・金丸デスペ組、SUPER Jr. Tag League優勝のRoppongi 3K、そしてこの2チームと決勝で戦ったLIJの鷹木BUSHI組による3WAYとなりました。
いや、言いたいことは分かります、それこそ「皆まで言うな」と言う奴ですが、一応理屈としては、
タッグリーグの決勝において3Kが鈴木軍から直接勝利し、LIJ組は”負けてはいない”、
そもそも3WAYになったのがリーグ戦の結果として勝ち点が等しく、さらには3チームの直接勝敗での優劣もつかなかったため、
さらに優勝チーム3KにLIJはリーグ戦で勝っている。
これらの要素とBUSHIらの要求などもあっての同一メンバーでの2度目の3WAYによるタイトル戦の形に。

まぁ敢えて言うならリーグ戦終わった時点でこうも面倒くさい状況になってしまったのがすべての現況という気もします。
しかしまぁ、ぶっちゃけ今年も何度か行われてきたジュニアタッグ3WAYの中ではダントツで面白かった気もしますし、Twitterで選手のつぶやきを見るに各チームやる気満々であるのでそれに無駄な水を差すのも、と思うので自分は楽しみです。

というわけで今回は”Jrタッグでの3WAY”にちなんで、IWGPジュニアタッグにおいて行われたnWAYマッチについて振り返りです。

 

2009.4.19 全ての元凶、IWGPジュニアタッグ最初のnWAY戦

一時はまさに毎度のように行われていたIWGPジュニアタッグでのnWAY戦ですが、タイトルの歴史において一番初めにこの形式で試合が行われたのは新日本のリング上ではなく提携していたTNAいおいて、しかもそれにスチールケージ戦の形式まで付くおまけつき。
事の起こりはそれまで新日本ジュニアタッグ戦線で無敵を誇っていた田口隆祐&プリンス・デヴィット組を破ってIWGPジュニアタッグを手に入れたのは、その後の歴史において「新日ジュニアに革命をもたらしたチーム」とも言われるアレックス・シェリー&クリス・セイビンのモーターシティ・マシンガンズ。
彼らに奪われたベルトを取り戻すべく立ち上がったのは当時イケイケのジュニアタッグチームだった内藤哲也&裕二郎のNO LIMIT、相手のホームであるTNAに乗り込んだものの不慣れなルールもあってか奪取は失敗、というのがIWGPジュニアタッグ最初の3WAYマッチでした(もう1チームはラテンアメリカエクスチェンジなるチーム)。

まぁハイスピードで目まぐるしいスタイルが売りであったTNAでの一戦、ということもあってこの後新日本に波及するようなことはありませんでしたが、
正真正銘この試合がIWGPジュニアタッグの歴史においてはじめての3WAYでのタイトルマッチでした(映像が見当たらないのが残念)。

2014年 ジュニアタッグnWAY文化の始まり

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(新日本プロレス公式サイトより引用)

で、時は流れに流れて2014年。
この当時は前述したモーターシティマシンガンズの内の一人であったシェリーが新日本においてKUSHIDAとタッグを組むことによって誕生したTIME SPLITTERS
ジュニアの名手であり数々のパートナーとタッグベルトを手にしたロッキー・ロメロとアレックス・コズロフのForever Fooligans
そして世界一小狡いタッグチーム鈴木軍のTAKAみちのくタイチ組がにぎわわせていたわけですけど、
前年末にやってきたのが今も階級を変えながらもタッグ部門で強さを誇るニック&マット・ジャクソンのYoung Bucks
思えばこのジャクソン兄弟とモーターシティマシンガンズは元TNA所属、前述したTNAでのハイスピードで目にも止まらない試合展開を得意とするレスラーがそろったことで2014年からIWGPジュニアタッグでのnWAY戦が行なわれるようになります。

実際にnWAY戦となったのが1.4東京ドーム、ROHとの合同興行、そして10月の両国大会の3度のみ。
当時は新日本においてもあまり定着していない試合形式であり、選手としても観客としても慣れてないこともあってか、目の肥えた首都圏やアメリカのファンへ向けて、という感じですかね。
1.4での一戦はまさに試験的な一戦だったんでしょうけど、その後ROHへも輸出された(鈴木軍は除く)のはやっぱり評判が良かったんですかね?

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2015年 nWAYが定着&外国人タッグが主に

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(新日本プロレス公式サイトより引用)

そして翌2015年は上記の4チームにROHのタッグ王者でもあったボビー・フィッシュ&カイル・オライリーのreDragonが加わったことでより一層国際色が強く、またnWAYの試合が増えていきます。
またそれまでジュニアタッグ戦線をにぎわわせていたForever Fooligansがコズロフの引退によって解散し、変わってロメロはバレッタとのタッグRoppongi Viceを始動させてますね。
一方でそれまで中心となっていたTIME SPLITTERSがKUSHIDAのシングル戦線移行もあって登場回数が減っていっていますね。

2015年も1.4の4WAY戦から始まり、次期シリーズNEW BEGINNING、5月どんたく、そして上半期の総決算である7月大阪城大会と上半期はほぼ毎大会でnWAY戦をやってますね(4月両国のみYoung BucksvsRoppongi Vice)。
しかも防衛に成功したのは1.4と大阪城の2回のみとベルトの行き来も激しかったんですよね。
それは実力伯仲ということでもあるんでしょうけど、見てる方も誰が持ってるんだか混乱してた記憶が。

下半期はreDragonが八月以降ベルトを保持し、2対2で防衛線を続けたのでnWAY戦はなし、流石に上半期にやりすぎたってことなんですかね。
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2016年 リコシェ、サイダル組追加でおいそれと入っていけない完成度に

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(新日本プロレス公式サイトより引用)

とはいえそんなnWAYなしの時期も一時的なもの、2016年もジュニアタッグではnWAY戦が繰り広げられます。
その中心となったのは上記のYoung Bucks、Roppongi Vice、reDragonにくわえて前年末から参戦を始めたリコシェ&マット・サイダル組(そういえばタッグチーム名があった気もするけど全然定着しなかったな)。
どちらもシングルプレイヤーとしてもベルトが狙える、実際にタイトル挑戦もあたしている超の付くハイフライヤー同士のタッグ、とあってより一層ジュニアタッグ戦線の争いが苛烈に、というか他のぽっと出のチームがおいそれと入っていけない完成度になっちゃってた記憶が・・・
この年もnWAY戦が行われたのは上半期で1.4NEW BEGINNING大阪城大会の3回。

しかし、ある意味でここで究極系を見せてしまったからなのか、それとも「もうnWAYはいいか・・・」と食傷気味になったのか、この年の後半以降しばらくnWAY戦は見られなくなります。

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2018年 日本人時代到来

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(新日本プロレス公式サイトより引用)

で、nWAY戦が復活したのは2018年。
それまでジュニアタッグ部門で圧倒的強さを誇っていたYoung Bucksがヘビータッグへ階級替え、Roppongi Viceもバレッタのヘビー級転向のために発展的解消、reDragonやリコシェはNXTへ、サイダルはすったもんだの後に今はImpactWrestlingへとそれまでジュニアタッグを争っていたチームが軒並みいなくなっていました。
それと入れ替わるように出てきたのは3チーム、
Young Bucksからベルトを奪う任を果たした生え抜き選手YOH&SHOによるRoppongi 3K
ユニットとしてもチームとしても人気は追随を許さない高橋ヒロム&BUSHI組、
ダーティなテクニックなら随一の技巧派タッグの金丸義信&デスペラード組。
結果としてそれまでの国際色豊か、というか外国人によって回されていたジュニアタッグ部門とは打って変わって全チームが日本人によるタッグ、そしていずれも新日本の生え抜き選手を含むチームによる争いになりました。

まさに陣容もがらりと変わった新日ジュニアタッグ新時代、ではありますがだからこそ実力は甲乙つけがたいのか1年9カ月ぶりに3WAYが組まれたのは奇しくも新日本の旗揚げ記念日、そしてそれに続く4月の両国大会
思えばこの時にカードが決まった経緯もあっていろいろブーブー言われた気がしますけど現状タイトルマッチでのnWAYはこの2度だけなんですね。
結果はいずれもダーティにうまい鈴木軍タッグが勝っています。

その他のnWAYというとリーグ戦に格上げされたSUPER Jr. Tag Leagueの決勝戦も3WAYなので一応今年3度開催ですね。

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所感雑感

ということで簡単にですが、IWGPジュニアタッグで行われたnWAY戦についてでした。
TNAで行われた試合を含めると全14試合、各年3~4回ずつって感じですね。
なんだか一時期は毎度のようにやっていたnWAY戦でしたけど2017年は一回もやってなかったんですね、それで2018年にやったらすげぇ久しぶりに感じられる辺り体感時間の早さよ。
で、久しぶりの「1.4でのジュニアタッグnWAY戦」なわけですけどまぁ良くも悪くもお祭りムードになってしまうので楽しめる人もいれば気に食わない人も、なんでしょうけど。
個人的には冒頭に述べたように楽しむ気満々です、まぁ同一カードの2回目というのが不安要素ではありますが少なくとも全くかみ合わない3チームってわけでないのは証明されてますしね。

きょうはこれまで、それでは

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