気づけば大阪城大会も終わってG1の季節も近づいている中今回もまたBOSJの振り返りです。
とはいえ今回はBOSJシリーズそのものに対して、というよりは自分が今回行った数値解析によるBOSJの各予想結果の答え合わせをばしようかと思います。
予想した際の記事は以下の二つ。
それでは振り返っていきましょう、はたして予想的中なるか!()
勝敗予想答え合わせ
(新日本プロレス公式サイトより)
まず初めにリーグ戦の勝敗予想、実際の公式戦の試合結果は上のようになっていました。
結果としては最低でも勝ち点6(3勝4敗)、最多でも勝ち点10(5勝2敗)と結構な団子でしたね、まぁ例年こんな感じもしますが。
とはいえ結果としてまとめるなら「実力伯仲」とかって表現するんですかね、ヤングライオン枠がいなかったのとベテラン枠かと思ったタイガーがめっちゃ奮戦したのが理由って感じもしますが。
それはさておき、上の図が冒頭に紹介したBOSJ事前(すでに2,3戦消化してたけど)に行った勝敗予想結果。
今回は各組合せでの過去の対戦成績をしらべ、「過去対戦成績で有利だったものが勝利」すると仮定して予想をしたもの。
さてこれらの勝敗を比較した結果の合致率は。。。
Aブロック 6/28 21.4%
Bブロック 10/28 35.7%
合計 16/56 28.6%
ひっく!
とはいえ過去の対戦成績がなかったため、0-0で引き分け(△)に予想した組み合わせもあったのでそれを除くと
Aブロック 6/14 42.9%
Bブロック 10/15 66.7%
全体 55.2%
あ、案外高かった・・・
いずれにしてもBブロックのほうが、そもそもの過去対戦が多い組み合わせが多かったのもあってか結構的中率高いですね。
こういうリーグ戦ものでいうと「大金星」なんてものが注目されることもあり、言ってみればそれは過去の対戦成績に反して勝利を収める、上でいうところの予想が外れた場合のことですけど、実際でいうと大金星の発生確率は半分以下、ということがここから見て取れますね。
プロレス統計式”勝利指数”
続いては割と魂込めて考案し計算した”勝利指数”、概要としてはある年のBOSJ前から前年度のBOSJまでの間の
◆一年間のシングル戦の勝率
◆一年間の全試合の勝率
◆一年間の試合数
◆一年間の平均試合順
◆シングル戦数
◆平均試合時間
を集計、これらの数値を説明関数にし、「今年のBOSJの勝率」or「前年度からの勝率の伸び(差)」or「前年度の勝率との比」を被説明関数にして重回帰分析を行い、
この解析結果と、今年出場選手の上記数値を用いることで「来るBOSJでの勝率」を見積もる、というものでした。
名前 | 勝率 |
ヒロム | 75.00 |
オスプレイ | 71.43 |
石森 | 62.50 |
KUSHIDA | 57.14 |
スカル | 57.14 |
タイガー | 42.86 |
ACH | 42.86 |
ゴードン | 42.86 |
YOH | 42.86 |
金丸 | 42.86 |
BUSHI | 42.86 |
田口 | 42.86 |
セイビン | 42.86 |
ドラゴンリー | 42.86 |
SHO | 42.86 |
デスペラード | 42.86 |
BOSJ25での各選手の勝率は上のよう、ちなみにヒロムと石森は決勝戦での試合も計算に入れてます。
こうしてみると、優勝したヒロムは言わずもがなですけどオスプレイがそれにつける2位の勝率なんですねぇ。
リーグ戦では石森も同じ勝ち点だったんですが決勝で負けたために一歩下がる形に。
結果としては「BOSJ25の勝率トップ2によるIWGPジュニア戦」ということに。
そして勝率5割り越えは石森+ドーム4WAYを闘った4人というあたりさすがか。
単純勝利指数
勝率 | 実際 | 勝利指数 | 誤差 |
タイガー4 | 42.86 | 38.73 | 4.13 |
ACH | 42.86 | 40.87 | 1.99 |
オスプレイ | 71.43 | 58.49 | 12.94 |
金丸 | 42.86 | 49.34 | -6.48 |
BUSHI | 42.86 | 52.35 | -9.49 |
KUSHIDA | 57.14 | 68.84 | -11.7 |
田口 | 42.86 | 59.68 | -16.82 |
ドラゴンリー | 42.86 | 59.11 | -16.25 |
マーティ | 57.14 | 72.63 | -15.49 |
デスペ | 42.86 | 56.75 | -13.89 |
ヒロム | 75 | 54.68 | 20.32 |
それでは予測の結果発表、最初に直接勝率を計算するタイプの結果、一応昨年BOSJに参戦した選手のみ計算しています。
ちなみに前回の予想記事と値が違うのは多重回帰分析によって見積もられたインセット、定数項も加えるようになったため、これによってより実際の数値(勝率、差、比)に近い値が算出されて分かりやすくなってるかと。
結果としてはACHこそ+2%とニアミス、一方優勝のヒロムは20%近く低く見積もる結果に。
全体の誤差の平均は11.77%となり、リーグ戦の試合数的には勝ち星1つの誤差で10%程度の差が生まれるので大体勝ち星一つ分ぐらいの誤差制度での予測ができている、という感じですかね。
とはいえ、今回のリーグ戦だと結構どの選手も団子状態で全体の勝率の標準偏差、ばらつきの度合いが10%なので適当に予測したよりも精度がいいかどうかは考え物。
差型勝利指数
差 | 実際 | 勝利指数 | 誤差 |
タイガー4 | 0 | -11.3 | 11.3 |
ACH | 0 | -3.13 | 3.13 |
オスプレイ | 8.9 | 8.92 | -0.02 |
金丸 | -14.3 | -6.29 | -8.01 |
BUSHI | -14.3 | -7.83 | -6.47 |
KUSHIDA | -5.4 | 14.21 | -19.61 |
田口 | -14.3 | 12.78 | -27.08 |
ドラゴンリー | ‐14.3 | -2.97 | 27.08 |
マーティ | 0 | 22.79 | -22.79 |
デスペ | 0 | 0.16 | -0.16 |
ヒロム | 17.9 | -6.73 | 24.63 |
続いて前年度の勝率からの差を計算する差型勝率指数。
こちらでいうとオスプレイとデスペの増加値を誤差0%台の超ニアピン、さらにはACHやBUSHIの数値も結構良い線いってました。
しかし田口ドラゴンリー、ヒロムなどの誤差が大きく平均としては12.23%の誤差範囲と上記直接方式と同じか変わらないぐらいに。
比型勝利指数
比 | 実際 | 勝利指数 | 誤差 |
タイガー4 | 100 | 86 | 14 |
ACH | 100 | 98 | 2 |
オスプレイ | 114 | 110 | 4 |
金丸 | 75 | 92 | -17 |
BUSHI | 75 | 78 | -3 |
KUSHIDA | 91 | 134 | -43 |
田口 | 75 | 127 | -52 |
ドラゴンリー | 75 | 102 | -27 |
マーティ | 100 | 147 | -47 |
デスペ | 100 | 105 | -5 |
ヒロム | 131 | 78 | 53 |
続いて比型、以前の記事と違って%での表記になっており、前年度と比較して何%の勝率だったかを示しています。
こちらでもACH、オスプレイ、BUSHI、デスペは1%台のかなりのニアピン、その一方で田口監督は50%近く大きく推測してしまっています。
こちらの平均値は24.3%、結果として3つの勝利指数の中で一番誤差が大きくなってしまいましたね。
というわけで全体として見てみるとまだまだ改善の余地があると思われる勝利指数でした。
改善といってもあとはデータを増やすことと、別のパラメータも導入してみることぐらいしか思いつかないんですけど、G1までにはちょっと手を付けたい。
とはいえ、今回の推測結果でいうと大きく外れる選手(田口、リー、マーティ、ヒロムなど)と結構ニアピンな選手(ACH、オスプレイ、BUSHI、デスペ)と別れているのは面白いですね。
言ってみれば前者は事前の予想に反して大活躍した選手、後者は下馬評通りの結果だった選手、というか。
まぁこういう予想を覆す展開っていうのもプロレスの醍醐味ですから精度に関しちゃしょうがないのかもしれません。
所感雑感
ということで今更ですがBOSJで行った各種数値予測の答え合わせでした。
本当は大阪城までには・・・と思ってたんですけどPCを新しくしたらいろいろデータの移行やら設定とかで時間がかかって・・・という。
とりあえず今回は「凄く精度がいい!、わけではない」という結果にはなりましたがあながち見当はずれな結果でもないんじゃないかな、という気もしたので今後のG1、WTLなどでもやっていけたら、と思います。
きょうはこれまで、それでは