突然ですが皆さんは「ビッグマック指数(BMI)」なるものを聞いたことはありますか?
ビッグマックはマクドナルドで1967年(マクドナルド創業27年目)に発売開始されたマクドナルドの代表的なハンバーガーで現在でも世界各国で愛されているハンバーガーですが、
BMIは各国のビッグマックの値段を見ることでその国の為替相場を推測するための指数です。
そんな馬鹿な・・・って感じもしますが実際にイギリスの経済新聞紙エコノミストで用いられてるんだからビックリだぁ。
それはさておき、本来BMIは為替相場を比較するためのものなんですけど、各国のものの値段について「ビッグマック何個分か?」という比較をする手法があるんですよね。
で、プロレスにおいてよく出てくる「値段」というとやっぱりチケットの値段、ということで今回はいろんな国の色んな団体のチケットの値段を「ビッグマック何個分か」で比較してみました。
比較方法
今回調べた団体は日本代表として新日本プロレス、そしてアメリカ代表としてWWE。
また、プロレスの大会にはいわゆるハウスショーとビッグマッチ、そして各大会にそれぞれグレードの異なる席種があるのでそれぞれのチケット料金も集計。
各料金については新日本プロレスは公式サイトのチケット情報を、WWEは全ての大会のチケットを取り扱っているTicketmasterでの価格を参考にしました。
そしてBMIを計算するための日本とアメリカのビックマックの値段を調べたところ日本は390円、アメリカは5ドル38セントでした。
日米BMI値
新日本プロレス
後楽園 | 値段(円) | BMI(個) |
指定席 | 5000 | 12.8 |
リングサイド | 7000 | 17.9 |
特別リングサイド | 9000 | 23.1 |
地方(6.15埼玉) | 値段(円) | BMI(個) |
2Fスタンド | 3500 | 9.0 |
1Fスタンド | 4500 | 11.5 |
リングサイド | 6500 | 16.7 |
特別リングサイド | 8500 | 21.8 |
Dominion大阪 | 値段(円) | BMI(個) |
2F指定 | 5500 | 14.1 |
2F特別 | 8500 | 21.8 |
1Fアリーナひな壇 | 15500 | 39.7 |
ロイヤルシート | 30500 | 78.2 |
というわけで今回は6.3後楽園、6.15埼玉、6.9Dominionのチケット料金を集計。
地方大会と後楽園は値段的にそんなに変わらずビッグマック9個~23個と言った具合に分布。
一方ビッグマッチとして今回集計したDominionはビッグマック14~78個分といった具合で大体ビッグマッチは2倍~3倍なんですねぇ。
WWE
で、WWEなんですがWWE、というかTicketmasterの場合チケットの値段がかなり細かく設定されている(2Fでもいわゆる正面と端だと倍ぐらい違ったりする)のでその一部を並べると
WWE Live!(6.10) | 値段(ドル) | BMI(個) |
2F非正面最後列 | 30 | 5.6 |
2F正面最前列 | 90 | 16.7 |
1F最前列 | 200 | 37.2 |
リングサイド最前列 | 300 | 55.8 |
RAW(6.11) | 値段(ドル) | BMI(個) |
1F非正面席(最安値) | 30 | 5.6 |
1F正面席最後列 | 90 | 16.7 |
1F正面最前列 | 300 | 55.8 |
リングサイド最前列 | 500 | 92.9 |
SDLive(6.12) | 値段(ドル) | BMI(個) |
1F非正面 | 40 | 7.4 |
1F正面最後列 | 90 | 16.7 |
1F正面最前列 | 260 | 48.3 |
リングサイド最前列 | 300 | 55.8 |
MITB | 値段(ドル) | BMI(個) |
2F非正面 | 140 | 26.0 |
2F非正面正面 | 200 | 37.2 |
1F正面最前列 | 340 | 63.2 |
リングサイド最前列 | 1000 | 185.9 |
調べてみると同じ大会でも各会場で結構値段が細かく違っているみたいなので上は一例ですが、非正面席(選手の入場口の向かい側に当たるエリア)は会場の構造上リングまでの距離も遠く、そして選手も余りその方面を意識して試合をしないためか基本的には結構お安くてビックマック5個とか7個からスタート。
それが正面席(選手がアピールする方向、TV中継で背景になるエリア)だと一気に値段が上がっていくって感じですね、それはもちろん近くて見やすいっていうのもあるんでしょうけど。
そしていわゆるフロアの席でもリングの近さによって指数関数的に高くなる様子、いわゆるハウスショーでも最前列は300ドル、ビッグマック55個分と日本で言うなら十分ビッグマッチレベルの値段。
それがPPV(今回はMoney In The Bank、MITBの値段を調査)になると大台となる1000ドル、なんとビッグマック186個分(日本円にして7万円超)ですからねぇ。
BMI値比較
さてこうして求めた各ビッグマック指数を並べてみるとこんな感じ
ハウスショー | 新日本 | WWE |
最安値 | 9.0 | 5.6 |
最高値 | 21.8 | 55.8 |
ビッグマッチ | 新日本 | WWE |
最安値 | 14.1 | 26.0 |
最高値 | 78.2 | 185.9 |
ということでハウスショー、いわゆる地方大会ではチケット最安値は新日本の方がビッグマック3個分ほど高く、最高値はWWEがビッグマック30個ほど高いということに。
BMI=20と言うとWWEのハウスショーであれば2F の正面席ぐらいですね。
一方でビッグマッチでは最安値、最高値ともにWWEの方がかなり多いという結果に、最安値でビッグマック12個、最高値ではビッグマック100個近い差に。
所感雑感
というわけでなんとなく調べてみたビッグマック指数でした。
調べてみた動機としては「案外BMIにしたら大体一緒ぐらいになるんでは?」と思ったからなんですけど思った以上にWWEがスゴい値段してた、という感じ、上には上がいたよ・・・。
とはいえ、上でも述べたようにWWEはそれこそ「列が一列前になるごとに+○ドル」みたいな細かい値段設定をしてるので新日本の「前から何列目までが特リン」みたいな決め方でないのはちょっと考慮しないといけないかなって感じです。
個人的にはこういう細かい値段設定を新日本でもやったらいいのに、と思う一方で今の試合中の観客の移動自由な感じだとちょっと厳しいかなーって感じもしますね。
きょうはこれまで、それでは。