WrestleManiaウィークで海の向こうではお祭り騒ぎな昨今皆様いかがお過ごしでしょうか。
なんか唐突にマット・リドル対鈴木みのるとかが組まれてるみたいでTLみながら「ええなぁ~~~~~!!」って良いながら飯食ってました、突然のオファーに答える辺りみのるもすごいよなぁ。
先日、といってももう先月ですがスペシャルマン(W-1非公式) (@W_1_unofficial) | Twitterさんという方が上のようなブログを投稿していまして、W-1の各選手のキャリアと年齢を集計してらっしゃるんですが結構わかりやすくて良い書き方だなぁなんて思いました。
こういうデータを見ていたらなんとなく自分もキャリアや年齢についてまとめてみたくなったので、新日本、全日本、DDT、大日本、W-1、ノア、ドラゴンゲートの7団体について年齢とキャリアを調べてみました。
集計方法
今回集計するに当たってどこからどこまで選手を集計すべきか悩んだ挙句、各団体の公式HPの選手紹介に乗っている選手に限定して調べました。
その内でも新日本についてはゲスト参戦の選手(ブリスコブラザーズなどのROHの選手やジェリコなど)や非所属なものの常連選手(飯伏やみのる)も載っているんですがそれらは省いて所属契約をしている(らしい)選手だけを集計しました。
各団体の平均値
新日本 | 全日本 | DDT | 大日本 | W-1 | ノア | ドラゴンゲート | |
年齢 | 34.8 | 36.6 | 31.9 | 31.0 | 31.6 | 34.9 | 33.8 |
キャリア | 13.4 | 13.3 | 8.6 | 8.3 | 9.1 | 13.9 | 12.2 |
デビュー | 21.4 | 23.2 | 23.3 | 22.7 | 22.5 | 21.0 | 21.6 |
選手数 | 48 | 14 | 54 | 25 | 16 | 21 | 39 |
各団体の選手の平均年齢、平均キャリア、ついでに平均デビュー年齢及び集計した選手数についてまとめたのが上の表になります。
選手数で言うとやはりDDT(DNAやBASARAを含む)が多いですね、それに次いで新日本とドラゴンゲートが続きます。
パッと見でわかるようデビュー年齢、キャリア、年齢の平均値を比較したのが上の図になります。
デビュー年齢については新日本、ノア、ドラゴンゲートが21歳台と低く、それと比べると全日本、DDT、大日本、W-1が22歳後半から23歳とちょっと高めになっています。
21歳台は所謂高卒デビュー(高卒後2,3年練習生をしてデビュー)で23歳台は大卒デビュー(大学で何かスポーツをしてからデビュー)って感じですかね。
いずれにしても平均を獲ってみると案外各団体で大きな差はなく「20代序盤でデビュー」が多数派のようです。
次に平均キャリアを見てみると12年以上の新日本・全日本・ノア・ドラゴンゲートと10年未満のDDT・大日本・W-1という風に二極化しています。
これに関しては、各団体の細かい分析を後でするんですが、若手の数に加えてどれだけベテランを団体が抱えているのかにもよっているような気もしますね。
言ってみれば前者はベテランが団体に残っているのに対して、後者はベテランがどんどんと抜けていく状況にあると言うような気もしますね。
そして平均年齢を見ると、キャリアと同じような二極化が見えますね。
これはデビュー年齢がどこでも大体同じだからこそキャリアと年齢が相関関係にあるとうことだと思います。
つまりベテラン(高齢)選手が多いかどうかを反映してるってことですね。
このデータを裏付けるのが上のデータ、横軸を各団体の平均年齢、縦軸を平均キャリアにして各団体のデータを載せています。
見てわかるようにおおよそ平均キャリアと年齢の間に相関関係が見て取れます。
その中で言うと1つだけ外れているのが、平均年齢が低い割りにキャリアの長いDDT。
平均年齢が32でキャリアが13年ということは20未満でのデビューが多いって言うことになるんだろうか。
いずれにしてもその他団体とはちょっと違う性質を持っているということはいえるかもしれません。
各団体分布
次に各団体において年齢分布を調べてみました。
新日本
上の図では横軸は年齢、"25"は「25歳未満」、"30"は「25歳以上、30歳未満」って感じですね。
そして縦軸はその範囲にいる人数になります。
この結果を見ると新日本は30~40歳というプロレスにおいては所謂「脂が乗る」といわれている年齢の選手が多く、満遍なく集まっているのが見えますね。
その代わり45歳でガクッと人数が減り、50歳でちょっと増えるものの60歳以上は0という結果に。
この50、55歳に含まれているのが天山、永田、中西、小島の第3世代を中心とするメンバー、みのるとかも含まれます。
キャリアを見ると年齢と同じような分布が見え、15年以下の人数が多く、20年以上で大きく減っています。
これらの結果からは、所謂若手~働き盛りを中心に分厚い選手層を抱えており、キャリア的にも個性が確立すると言われるキャリア10~15年の選手が多いという感じですね。
全日本
次に全日本。
年齢を見て見ると25~30歳という活きの良い年代と、40~45歳という経験豊富な年代にピークが見えますね。
前者が所謂宮原世代、巧者が所謂諏訪魔世代ですね、この二つの世代が抗争を行っていると言うのが全日本の特徴と言えるかも。
キャリアで言うと近年の若手のデビューによってキャリア5年以下の新人が増え、一方でキャリア10~15年の働き盛りも多い印象。
選手層的には消して分厚くはない全日本ですが、プロレス的な特色・面白さの異なる二つの層が存在しているというのが特徴であり、長所でもあるかと思います。
DDT
次にDDT。
年齢分布を見て見ると新日本と結構似ていて35歳未満が大半で、35歳以上45歳未満のベテランが少し、という感じ。
その一方でキャリア分布を見ると分布がより若手側に偏っていて、20歳以上の人数が全然いないことがわかります。
これらからみると結構バランスの良い団体って言う感じですね。
ちなみにDDTが創立20周年ってことなのでDDTが出来てからデビューした選手が大半ってことですかね。
DDTに関してはDNAというのもあるのでDNA所属選手とそれ以外で分けて分布を見てみるとこのような感じ。
DNAの設立が2014年で4年前なのでキャリアが5年未満が大半なのは当たり前ですが年齢的にも25歳未満が大半とやっぱり若い。
それ以外のDDTの分布を見ると働きざかりの30~35歳がやはり多く、キャリア的には5~20年まで幅広く抱えているという意味でバランスの良さも感じますね。
大日本
そして大日本。
年齢に関しては活きの良い25~30歳が多いですが45歳まで満遍なく人材が揃っていますね。
その一方でキャリアは10年未満に大きく偏っています。
調べて見るとキャリア10年以上はアブドーラ小林、伊東竜二、沼澤邪鬼、星野勘九郎、関本大介、谷口君の6人のみ、他19人はいずれもキャリア10年未満の”若手”の括りにも入るメンバーなんですね。
これは大日本の特徴として「所属・非所属にかかわらず活躍できる」ことがあってどうしても選手層が薄くなりがちだったのがここ数年頑張って若手をデビュー^させ、選手層を分厚くしてきた結果かなぁって気もしますね。
W-1
そして冒頭で紹介した記事でも集計していたW-1、ちなみにムタは含んでいません。
年齢の分布としては新日本のものに形が近いものの全体として年齢が若くなってる感じ。
キャリアについては大日本以上に若手に偏った感じですね。
これに関してはW-1自体が旗揚げして4年の若い団体であることと、現在主力が若手主体だった元WNCの選手とW-1の特色であるプロレス学院出身の選手も多いことでしょうか。
これを見ると年齢的にもキャリア的にもかなり若い団体って感じですね。
ノア
そしてノア。
ノアに関しては結構独特で所謂働き盛りの30代前半と特色の出るキャリア10~15年選手が極端に多い分布になってます。
ちなみにこのピークになっている部分、年齢では9人全員、キャリアでは潮崎谷口を除く7人が他団体出身選手になっています。
ここ数年リング内外での出来事を考えると、選手育成で層を厚くするのではなく、他団体からの選手によって層を補強してきた、という経緯が見えますね。
こういってはあれですけど、こういった補強は今は有効ではありますが、長期的にはちょっと苦しくなってきちゃうんじゃないかなぁと思ったり、そういう意味だと若手のホープの清宮や、宮脇、熊野らの奮起と更なる新人のデビュー育成が期待されますかね。
ドラゴンゲート
そして最後はドラゴンゲート、調べてたら地味にほぼ同郷出身の選手がいてびっくりしました。
それはさておき年齢分布がこれまた独特で、35歳以下で年齢が増えるにつれて減衰していったかと思うと40歳以上で大きなピークができまた減少という分布。
ドラゴンゲートも定期的に選手がデビューして言っている印象なので前半は納得で、後半についてはこの35~40歳が鷹木やYAMATOなどの現在チャンピオンになっている主力世代なんですよね。
そういう意味でいうとこの年代に結構優秀な選手が多くいたって感じなんでしょうかね、その上の世代がCIMAやドラゴンキッドになりますが。
その一方でキャリアはかなり万遍ない感じでバランスが良いですね。
所感雑感
というわけで各団体の平均年齢・キャリア・デビュー年齢、そしてそれらの分布でした。
新日本以外の団体についてはしっかりと見られていないのでもし詳しい方がいらして、この分布について何か思い当たるところがあれば是非教えていただきたいです。
なんとなく分布を比較して見ると、所謂"好調"とされている団体、新日本・DDT・ドラゴンゲートの分布を見ると年齢もキャリアも広く分布しているのが共通している気はしますね、これが層の分厚さであり、多くの観客を惹きつける要素なのかもしれません。
年齢的にも「色んなタイプの選手がいる」って言うのは、色んな世代の人が感情移入できる選手が団体にいるってことでもありますし、いろんな需要を満たせてるってことなのかもれません。
それにしても久々に手作業で大量のデータを集めると疲れましたね・・・でも久々に
「プロレス統計」の名にそぐわないような集計・解析が出来て満足です。
ゆうて最近は大体新日本の記事しか書いていなかったですしね、まぁ新日本ばっか見てるから仕方ないんですが・・・ドラゲーや全日本も配信サービス始めたし、始め時なのかなぁ?
きょうはこれまで、それでは