WTL決勝もGoD対ColdEVILと決まった昨今いかがお過ごしでしょうか。
個人的には「俺もジュニア4WAYに入れてくれよ~」と言ったばかりにファレとのシングルが組まれてしまったBUSHIさんが気になって仕方がありません。
ENSERIO…… pic.twitter.com/JoAnUNaCKc
— BUSHI (@BUSHI_njpw) 2017年12月10日
マジかぁ・・・みたいな感じと遺影みたいになってる白黒画像がなんともいえません。
ということで今回は、そんなBUSHIさんが参加できるかどうかわからないIWGPジュニア4WAY戦について、彼らの過去の対戦を振り返ってみたいと思います。
参加するのは(現状)マーティ・スカル(現王者、第79代)vsウィル・オスプレイ(第78代)vsKUSHIDA(第68、71、73、75、77代)vs高橋ヒロム(第76代)。
全試合をみっちり調べてると1.4になってしまうので大よその流れについて振り返ってみましょう。
KUSHIDAvs高橋ヒロム
8戦 KUSHIDA6勝 ヒロム2勝
KUSHIDAとヒロム、いや高橋広夢の遭遇は2011年2月11日、当時はKUSHIDAはまだSMASH所属でしたがそのすぐ後に新日本への円満移籍が発表され、同年4月1日から正式に所属になりました。
当時の新日本ジュニアはデヴィット、飯伏、ロウキーによるジュニア3強時代でありKUSHIDA(当時28歳)はその分厚く高い壁に挑まんとしている段階でした。
当時のジュニアと言えば華やかな飛び技全盛ではありましたが、この当時の広夢との第1試合では自身の総合格闘技の引き出しを生かしたグラウンドテクニックを押し出し、いくつかの試合で変形クロスフェースのKUSHIDAロック(9469)で広夢をしとめており、現在に繋がるスタイルが見えますね。
無論広夢は一ヤングライオンでありKUSHIDAとは力の差があったものの、一方のKUSHIDAもIWGPジュニアに挑戦の機会を何度か得るもののなかなか獲得までは至らず、双方の雌伏の時期でした。
その後KUSHIDAはアレックス・シェリーとのTIME SPLITTERSでジュニアタッグ戦線に活路を見出し、一方の広夢は2013年6月から海外遠征を出発し、対戦も5年弱の期間が開きます。
KUSHIDAと広夢、いや高橋ヒロムが最遭遇するのは2017年1月4日、2014年にIWGPJrを戴冠して以来新日本ジュニアの中心人物となっていたKUSHIDAの前に刺激的なジュニアの新スターとなったヒロムが現れます。
ヤングライオン時代の広夢のKUSHIDAとの最後の対戦後のコメントが印象的で
高橋「1週間じゃ人間は変われないよ。1週間じゃ強くなれねぇ、そんなのわかってる。1週間練習してKUSHIDAに勝てるんだったら、苦労しねぇよ。クソ!」
というもの。
言ってみれば対戦のなかった5年間でKUSHIDAを上回る速度で成長したということでもあるでしょう。
それもあってこの年2度目の対戦では奇襲を仕掛けてきたKUSHIDAを逆に1分56秒で”分殺”して取ります。
しかしそこは2年近く新日本ジュニアを支えてきたツワモノ、凱旋後3度目の対戦となった6月にはヒロムのいない間に開発した、「これで食っていける」と言う確信を生んだホバーボードロックでギブアップ勝ちを収めています。
というわけで戦績としては圧倒的にKUSHIDAであるものの凱旋以後に絞ればヒロムの2勝1敗、しかもその1,2戦目での勝利が衝撃的だっただけに不利な印象も。
KUSHIDAvsウィル・オスプレイ
5戦 KUSHIDA4勝 オスプレイ1勝
KUSHIDAが新日本ジュニアの絶対王者的立場になっていた2016年始めに、オカダに勧誘される形でCHAOSに加入し、新日本ジュニアに参戦したウィル・オスプレイ。
初参戦がいきなり両国大会しかも即タイトルマッチという破格の新日本デビューを飾り、その部隊に見合うハイクオリティな飛び技を魅せる物のKUSHIDAの壁にはじき返されます。
ある種オスプレイの新日本ジュニアでの戦いは「打倒・KUSHIDA」がメインテーマとなり、その後もタイトルマッチ、BOSJ決勝、母国で開催されたWCPWのブリティッシュJ-CUPなどで対戦するものの悉く敗北。
足掛け1年半の抗争を経て、先々月両国大会でKUSHIDAに勝利し、念願のIWGPジュニアベルトを戴冠します。
KUSHIDAvsマーティ・スカル
2戦 KUSHIDA 2勝
KUSHIDAとマーティの初遭遇はどちらのホームでもなくお互いの遠征先であるROHでKUSHIDAの持っていたROH世界TV王座をかけての2戦となっています。
そういう意味でいうと今度の1.4ドームでの試合が新日本での初遭遇になるんですよね。
正直この2戦は映像を見ていないのでちょっとわからないのですがどちらもグラウンドテクニックに長けたタイプなだけにそれが楽しみですね。
高橋ヒロムvsウィル・オスプレイ
1戦 オスプレイ1勝
WTLシリーズでも日夜白熱した攻防を繰り広げていたヒロムとオスプレイはどちらも対KUSHIDAが最近のテーマであり、その「KUSHIDAの次の世代のジュニア戦士」という共通項もありますね。
さらにいえばKUSIDAやマーティがグラウンドを得意とするのに対して二人は破天荒な飛び技や奇想天外な打撃など派手な試合スタイルという共通項もあります。
そんな二人の対戦は今年のBOSJ最終公式戦のみで、この際はオスプレイが勝利を収めています。
ここでの敗北後ヒロムはことあるごとにオスプレイとの対戦をぶち上げているもののKUSHIDAやマーティに妨害され続け、今度も4WAYでの対戦、果たして二人のシングル対決はいつに・・・?
高橋ヒロムvsマーティ・スカル
3戦 ヒロム2勝 マーティ1勝
現在の新日本はイギリスRPW、メキシコCMLL、アメリカROHと提携を結び主にジュニア選手たちの移動が活発に行われています。
ある種その象徴的な選手がヒロムとマーティと言えるでしょう。
その証拠なのかこの二人の対戦は2017年に3度行われており、RPW,ROHそしてB新日本のBOSJて3カ国で行われています。
試合スタイルとしては激しいスタイルのヒロムとスニーキーな技巧派のマーティでタイプは違えど、お互いの裏を読み合うスリリングな戦いが展開されたと記憶しています。
実際今回の4選手の中では一番”油断ならない”のはマーティで、実際大阪大会でオスプレイから丸め込みでベルトを奪取していますしね。
そういう意味では試合開始のゴングから試合終了のゴングまで、気の抜けない試合になりそうな気がしてきます。
ウィル・オスプレイvsマーティ・スカル
14戦 オスプレイ3勝 マーティ11勝
1.4で闘う4選手の中で、当然ながら最も対戦回数が多く、お互いの手の内を知り尽くしているのがオスプレイとマーティ。
どちらもイギリスでデビューし、RPWを経て新日本・ROHなど海外の団体でも引っ張りだこの人気レスラーになりました。
新日本に登場した時期としては同じなんですが実はマーティは2005年デビュー、オスプレイは2012年デビューで7年もキャリア差があるんですよね。
で、そのキャリア差ゆえのこの勝敗の差かと思ったら案外デビューしてすぐの2014年ごろはオスプレイが連勝してて、その後2016年ぐらいから一気に対戦が増えると同時にオスプレイに連勝しているんですよね。
いってみればこの一連の抗争でマーティ対オスプレイの対戦がイギリスの黄金カードと化し、”ヴィラン”としての立場を確立させた部分はあるかもしれませんね。
そんなマーティの新日本初登場はそのオスプレイとの黄金対決で登場し、後楽園の通なファンをうならせています。
ドームでは勿論この黄金対決も期待ですね。
所感雑感
というわけでIWGPジュニア4WAYに参戦する4選手の過去の対戦についてでした。
如何せん4C2で6通りもある上、海外団体だと映像も資料も中々見つからないのでそういった部分は各選手のマニアの人たちが紹介してくれると良いなぁ。
しかしそんな自分でも現在、所謂ジュニアヘビー・クルーザー級と呼ばれる選手の中でもトップの4人が集まったと言っても過言ではない組み合わせなだけに非常に楽しみですね。
もしBUSHI選手がファレに勝って参加することになったら彼らとBUSHIの対戦も調べてみます、というかファレに勝てたらIWGPヘビーでもICでもUSでも挑戦して良いと思うんだけど、ENSERIO!
それでは