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11.19 WWE Surviver Series PPV ツイート解析

さて、日本では各団体でタッグのリーグ戦が行われたり、シングルのリーグ戦が開催されたり、身長3mのパンダが上野に現れたりしている中ですが、
アメリカWWEでは定番PPVの一つであるSurvivor Series PPVがテキサス州はヒューストンで行われました。
このPPVではWWEの放映している2番組、RAWとSmackdownLIVEに所属している選手同士の全面対抗戦が目玉であり、このPPVに至るまチームSmackdownがRAWの番組に乱入し、また最終週にはSmackdownにRAWが仕返しを図るなどして、このPPVに向けて盛り上がってまいりました。

その内容は各自WWENetworkで確かめてもらうとして、Survivor Series PPV中に#SurvivorSeriesに投稿されたツイート推移について調べてみました。

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横軸が現地時刻(EST)、縦軸がツイート数/分になっています。
大会は19:00開始、22時50分過ぎに終了しました。

総ツイート数は165,698ツイートで前回集計を始めたTLC PPVでは 138,746ツイートでしたのでその時と比較しても3万ツイート程度の増加していますね。
とはいってもTLCは19:00ESTから22:00ESTまでの3時間だったので大会時間の長さを考慮するとSurvivor Seriesが41,424ツイート、TLCが46,248ツイートと大よそ同じか少ないぐらいですね。

また実況参加者数は31,656アカウントでした。
比較対象としては前週のRAWでの実況者数が10,061アカウント、Smackdownでの実況者数が7,126アカウントでしたのでそういった番組と比較しても3~4倍の実況者数になるようですね。

それでは特にツイート数が多かった場面について紹介していきましょう。

※以下、PPVのネタバレを含みますのでご注意ください。

 ●SHIELD vs NEW DAY

時刻:19:37
ツイート数:1405.0tweet

 PPVのオープニングは両番組を代表するトリオチーム同士の激突となりました。
ちなみに前PPV、TLCにおいてSHIELDを3年ぶりに再結成するはずだったのがレインズの病気によって流れてしまっていました。
そんなレインズ不在の2人SHIELDにチームSmackdownの急先鋒として襲い掛かったのがNewDayで、RAWでのタッグ王座戦を台無しにしてしまいました。
それに対して2週にわたって煮え湯を飲んだものの、直前の週で遂にレインズが復帰し、チームRAWがSmackdownに逆襲撃してこのPPVに乗り込みました。
試合としてはこの4年間タッグ部門を引っ張ってきたNewDayの連携に苦しめられるものの、そこは逆にシングル部門で実績を残してきた3人、そして昔取った杵柄、
NewDayの猛攻に耐えた末に得意技を畳みかけ、最後はセカンドロープからの特別仕様のスーパーSHIELDボムでチームRAWの先制でPPVはスタートしました。
ツイート見てても「良いオープニングマッチだ!」という声が多々見られました。

ソロ・サバイバー、ASUKA!

時刻:20:09
ツイート数:1578.0tweet

続く試合では早くもSurvivor Series恒例の5対5のイリミネーション形式で両番組に女子対抗戦が行われました。
終盤にチームSmackdownがナタリア・タミーナの二人に対してチームRAWが先PPVでデビューしたばかりのASUKAだけになってしまいましたが、
その劣勢をタミーナの技をよけた際の一瞬の隙を狙った腕ひしぎ、そしてナタリアの得意技であるシャープシューターを切り返してからの自身の得意技・アスカロックで一気にひっくり返し、ASUKAは見事に最後の一人、ソロ・サバイバーとなりチームRAWに2勝目を貢献しました。
リング上で並んでみるとやはり体格面では骨格から違うなぁ、という印象でしたがそこを関節技と鋭い蹴りで切り崩していくのは中々に爽快なものでしたね。
NXT時代はゴールドバーグを凌ぐ連勝・無敗記録を作って絶対王者のまま昇格を果たしたASUKAですが、それもこの10人タッグマッチという特殊な形式の試合でおいても納得できるのは流石。
やっぱこういうのを見るとシャーロットとのマッチアップも見たかったなぁ、てなところですがそれはまた来年もしくはレッスルマニアで、ということですかねぇ。

THE BAR vs USOS

時刻:20:55
ツイート数:1316.0tweet

SurvivorSeriesではその代名詞となっている5対5イリミネーションがメインになっていますが、今回の場合は各ブランドの王者同士のノンタイトル戦が組まれているのもまた見所の一つです。
PPVで行われた7試合の内実に4試合がノンタイトルの王者対決でした。(US対IC、タッグ、女子、世界vsユニバーサル)
その中でも心身ともに脂の乗っているシェイマス・セザーロのTHE BARとジェイ&ジミー・ウーソのUSOSはやはり外れがないカード、そして期待以上の激しい試合になりました。
特に終盤に場外にダイブしながらパートナーにタッチをするのは「その発想があったか!」と思わずうなるレベル。
並び立つと体格的には頭一つ以上でかいTHE BARに対して劣勢になるUSOSでしたが、最後は上述のような意表をつくムーブとスプラッシュで見事勝利、この前の試合でのバロン・コービンの勝利も合わせて2-2の互角に持ち込みます。

AJ STYLES! SUPLEX CITY!

時刻:21:49
ツイート数:1903.0tweet

 ニュースを見たときは割とマジでたまげたドリームカード、WWEのPPVにおいてはセミは結構生き抜き的な試合が組まれることが多い中で一番やばいカードがぶち込まれてしまったという。
試合としてはやはり文字通りのモンスターであるレスナーの化けものっぷりがありありと見られました、特にAJも体格的にはクルーザークラスの体格で派手に受身を取るのもあってなお一層レスナーの化け物みが如実です。
そんなレスナーに対するAJなりの「化け物の倒し方」はキレの良いキックとレスナーの巨体を支える足への攻撃、そして動きを鈍らせたところでの立体的な攻撃でした。
まさに王道の攻めでレスナーを悶絶させるもののレスナーもただの化け物じゃないという、カーフカッターで固めるAJを乱暴にマットに何度も叩きつけるとかやべぇよやべぇよ・・・
最後にはフェノメナルフォーアームを空中でキャッチしてのF5、まさに化け物の試合ではありましたが引き上げるレスナーも息も絶え絶えというところにAJがどれほど追い込んだのかというところが見て取れました。

ツイートとしても「レスナーの今年のベストバウトだ!」というものや「AJは名勝負製造機だ」というような試合内容への感動感嘆のものが多かったですね。
しかしAJは年始にシナ戦があったり、この間も急遽ベイラー戦があったりと誰よりもハードに働きながら所謂”作品”を数多く残してますね。
そういうのを見ていると本当にAJに感謝したくなりますね。
あとは直前に王座陥落してくれたジンダーもありがとう!HHH戦がんばってな!

BRAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAUN!!!

時刻:22:47
ツイート数:1552.0tweet

 続くメインイベントはRAW対Smackdown抗争の決着戦、だけでなくマクマホン一家の内紛まで巻き込んだようなカードとなりました。
ツイートの推移を見てもわかるようにセミが終わって以降は断続的にピークが立ち、観客も選手の一挙手一投足に見入っているような模様。
しかし最大の衝撃は最後の最後にやってきました。
RAWのGMかつこの対抗戦にクビがかかってるアングルがチームSmackdownのリーダーでありマクマホン一家でもあるシェインをアンクルロックに固めているところに突如同じチームRAWのHHHがぺディグリーを決めて妨害し、シェインによってアングルを失格にさせたうえで改めて自分の手でシェインを仕留め、チームRAWを勝利に導きました。
HHHはシェインの姉であるステファニーの婿であり、チョット前までは番組を仕切るポジションだったのがシェインが復帰してからそういう立場からも追いやられ、めぐりめぐってRAWを仕切っていたアングルとシェインにこうして復讐して・・・
という今後の展開を考えて頭がぐるぐるしているともう一人残っていたチームRAWのメンバーであるブラウン・ストローマンが観客のもやもやを払拭するかのようなランニングパワースラム!
いやぁ見ていてすっとしましたね、そしてこういう権力闘争に巻き込まれようとも唯我独尊を貫けるストローマンは見ていて頼もしい限り。

所感・雑感

とういうわけでブランドの対抗戦としてはRAWの勝利で終わったSurvivor Series、そういった対抗戦としての盛り上がりとはまた別に王者対決がどれも新鮮かつクオリティが高かったのが印象的ですね。

ちなみに前回PPVTLC直後から今回のSurvivor Series直後までのRAW・SDLiveの放送1時間辺りのツイート数、RT数、実況者数をまとめたのが下図。

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これ以前にもデータは取ったことありましたけど基本的にはどの数値もRAW>SDLiveだったのがSurvivorSeriesの2週前(図で言う2017-11-06)に、RAWの下降に加えてAJのWWE王座戴冠などのニュースもあってその3つのすべての値で初めてSDLive>RAWとなりました。
そして翌週は遂にRAWの反撃が始まり、Smackdownへ侵攻した事もあって両番組ともに上昇。
しかしPPV明けにはRAWが各数値が微増したのに対してSmackdownがガクッと下がったのは元に戻っただけなのか、それともチームSmackdownが負けたからなのか・・・
チョット気になりますが今後も観察を続けていきたいところです。

次回PPVは12/17開催予定のSmackdownPPVのClash of Champions、WWEでのツイート解析はそれが次回になると思います。
それでは