プロレス統計

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11.18 新日本 後楽園大会 ツイート解析

2017年も残り50日を切り、新日本プロレスも最後のシリーズWorld Tag Leagueに突入しました。
今回はWTL開幕戦が行われた後楽園大会中の#njpwに投稿されたツイート推移について調べてみました。

集計結果

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横軸が現地時刻(JST)、縦軸がツイート数/分になっています。
大会は18:30開始、21時過ぎに終了しました。
この日のツイート数は2159ツイートでした。
SJTT公式戦が開催された前回の後楽園大会では1665,1745ツイートでしたので普段の後楽園大会よりも300~400ツイート近く増えていますね。
これは多数の未知なる強豪が初参戦・初来日することへの期待が注目度を高め、ツイート数の増加として現れたのではないかと思われます。

また今回からこの日#njpwハッシュタグでつぶやいたユーザー数も集計してみました。
この日は合計で615アカウントがハッシュタグでの実況に参加しました。
ちなみに記者会見があった11/17では278、LION'S GATEがあった11/16で257、特にイベントがなかった11/15は216アカウントとなっています。
日常的にハッシュタグでつぶやいているのが200アカウントほど、後楽園規模の中継がある日はそれに加えて300~400アカウントがあらたに実況に加わる、といったところでしょうか。

それでは中継中に特にツイート数が増えた点について内訳を見ていきましょう。

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。

第3世代揃い踏み

時刻:19:18
ツイート数:21.0tweet

最初のピークは第三世代軍のそろい踏みのシーン。
思えば第三世代は年齢や古傷などのコンディション問題、そして下の世代の突き上げもあって、通常シリーズでも参戦しないことなども増えてきました。
それはそれで団体としては健全ではありますが、第三世代ファンとしては苦しく悔しい思いをしてきた部分はあると思います。
しかしだからこそ、このWTLでは全員が参戦し、第三世代はまだ”終わってはいない”、第三世代ここにありを見せ付けて欲しい!という思いは強いのではないでしょうか。
試合でもBCの手練手管に苦しめられますが、中西さんはファレを担ぎあげかけるなどハッスルし、最後は小島がラリアットで見事にピンフォール。
WTLでの活躍にも期待が持てますね。

ヘナーレ復帰戦

時刻:19:35
ツイート数:27.0tweet

第5試合はWTLの前哨戦でもありますが、2月にアキレス腱断裂の大怪我を負い、9ヶ月近く戦線から離れていたヘナーレの復帰試合でもありました。
しかし相手は現IWGPタッグ王者のKESに足・膝殺しが得意のデスペラードと復帰戦の相手としては余りにも分が悪すぎる。
しかしヘナーレは必死に喰らい付き、なんとか棚橋につないで復帰戦を勝利で飾ることができました。
その不屈の精神、根性は今後のヘナーレの武器にもなると思いますし、その熱意が同じくアキレス腱の負傷から伸し上がっていった経験を持つ真壁の琴線にも触れたのかなァと感じますね。
初戦は11/21山梨でウォーマシンとの対戦、期待したいと思います。

トランキーロ!あっ・・・

時刻:20:09
ツイート数:21.0tweet

 今シリーズはWTLの公式戦が主軸となって進んではいますが、地方大会でのメインはいずれも東京ドームをにらんだオカダー内藤もしくはオスプレイーヒロムの前哨戦となっており、この日からドームに向けての駆け引き・探りあいがはじまりました。
その駆け引きは試合での攻防だけでなく試合後のマイク、そしてコメントを通じての牽制のしあいでもあり、この日は内藤がリングへ上がるよう促すのをオカダがスカし、お決まりのマイクもマイクのコードを引っ張ることで阻止し、とお互いに主導権を奪い合っているような状態ですね。
試合後コメントを見ると、マイクでも言っていたように「ドームまでまで一月もある」として内藤さんはWTLについてのコメントに終始しています。
その一方でオカダさんは早くもドームに視線を向け始めているようで、内藤さんの決め台詞をマネて「焦ってる」とのこと。
実際、両国では満場一致でメインイベント!と宣言したものの、その後のジェイの帰国やクリスジェリコの参戦などもあり、話題面では一歩遅れたような状態でもあります。
その2試合を押さえて、近年で最高の動員が予見される東京ドームのメインを締めるにあたっては、
試合内容は勿論、他の2試合にはない歴史・因縁を掘り起こして試合への期待感を煽っていく作業が必要になる、ということでしょう。
またプロレスの試合は相手あってこそのもの、だからこそ「俺だけじゃねぇんだよ、アナタも、焦った方がいいよ」というコメントなのではないでしょうか。
奇しくも2015年に権利書を競って棚橋と対戦する際に棚橋がいった言葉「そろそろ焦った方が良いぞ」と似てはいますが、意味合いは少し違いそうですね。
いずれにしても残り1ヵ月弱、ドームへの前哨戦が始まります。

後藤がNEVER王者・鈴木から直接ピン!

時刻:20:26
ツイート数:21.0tweet

そしてWTL公式戦もCHAOS・後藤YOSHI-HASHI対鈴木軍・鈴木飯塚組でスタートしました。
とはいってもどちらかというとドームでのNEVER戦をにらんだ前哨戦的な試合でもあり、試合前から後藤さんはみのるのNEVERへの挑戦をこの試合で直接ピンフォールを撮ることで認めさせてやる!と宣言していました。
試合序盤はみのるの厳しい攻めと飯塚の反則殺法で良いように翻弄されてしまいましたが、終盤には河津落とし+ヘッドハンターの後藤ごと刈れVer.2(仮)という新合体技やコンビネーションで巻き返し、最後にはGTRで宣言どおりみのるからピンフォールを奪いました。
これによってドームでのNEVER戦鈴木みのる対後藤洋央紀は確実でしょうけど、後藤YOSHI-HASHI組としてもWTLで活躍して欲しい、と思わせる部分があるぐらいには良いコンビな気がしましたね。
どちらも受けに受けるタイプで、最後の最後で爆発して勝利を掴むという戦法が出来上がっているチームですし、WTLでも活躍が期待できるんじゃないかなぁ。
ということで全56試合のWTL公式戦は後藤YOSHI-HASHI組の勝利でスタートしました。

デスジュース、EVIL・SANADAを下して好スタート!

時刻:20:54
ツイート数:34.0tweet(トップツイート)

そしてこの日のメインイベントは新日本初参戦のサミ・キャラハンとジュースのコンビ、デスジュースと今WTLの大本命と目されるEVIL・SANADA組の対戦となりました。
実を言うとサミ・キャラハンは数年前に大日本プロレスの一騎当千タッグリーグに参戦してたんですよね、その時もきつい打撃に見るからにヤベー奴な風貌が強く印象に残っていました。
そういう印象もあって極・陽性のジュースと噛み合うのか・・・?と思いきや、激しい打撃にダイナミックな技、そしてトンパチさと実は同類だったようです。
ジュースはその風貌から外国人ベビーフェースとして活躍していましたが、こうしてキャラハンと並び立つと、ただの甘いマスクの正統派ではなく荒々しさを持ったレスラーだったことがわかるのは中々に新しい発見でしたね。
しかしながらタッグチームとしてはEVIL・SANADAが一枚も二枚も上で、試合全体を見返してもその大部分をEVILSANADA組が支配していたと思います。
各種連携技に、まさかの掟破り(?)のマジックキラーまで披露し、タッグチームとしての完成度の高さを見せ付けました。
これはAブロックだけでなく、IWGPタッグ王者経験者=ここ最近のタッグ戦線を引っ張ってきたチームへの牽制だと思います。
特にGoDは最近は中々ベルトに絡めず、一度はアンダーソン・ギャローズもつかっていたマジックキラーを継承していたものの、こうして新日本のタッグ部門の伝統的な技を横取りされる結果に。
そういった挑発もこめてマジックキラーを繰り出したのだとすればEVILSANADA組は他のチームの一歩先を行っているかもしれませんね。
しかし最後の最後、なりふり構わないキャラハンの噛み付きとジュースのナックルで分断し、その勢いで得意技を畳み掛けて見事に初公式戦を勝利で締めました。
デスジュースとしては値千金の勝利、そして優勝を狙うEVILSANADAとしては痛恨の一敗となってしまいましたが、WTLの開幕戦は大熱狂のうちに終了しました。

所感・雑感

というわけでWTLはベテランの奮起、若手の復帰、ドームを睨んだ駆け引き、そしてフレッシュな新顔、と様々な要素を含んだ形でスタートしました。
この後は後楽園大会と最終戦を除いて公式戦のみの配信となりますが、それ以外の駆け引きも公式サイトなどで確認していきたいですね。

ということで次回のツイート解析はWTL公式戦が行われる11.30後楽園大会を予定しています。
それでは

おまけ

今回の大会では総勢42名ものレスラーが参戦する豪華なものでしたが、メインを締めた4名はいずれも30歳前後と中でも若いメンバーでした。
そういった今イケイケの年齢の選手がこうしてメインにでて、しっかり大会を盛り上げて締めているのは頼もしいですね。
ということからなんとなく先日の大会に出場した同年代選手まとめ

 出場42人中、10人が30前後でこの面子、頼もしい限り