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6.9 新日本プロレス Dominion in 大阪城ホール ツイート解析

新日本プロレス上半期の総決算、年間最大級のビッグマッチ、Dominionが先日開催されました。
今回もツイート解析をしていきましょう。

集計結果

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大会中、専用ハッシュタグの#njbosjに投稿されたツイート(RTなどを除く)の時間推移が↑の図になります。
縦軸が1分ごとのツイート数、横軸が現地時間(日本標準時)になっています。
大会は16:00に開始され、試合自体は20:30ごろに終了しました。
事前から興行時間について心配の声があったものの結果としては5時間弱の興行でドーム大会よりも1時間近く短縮。
とはいえ序盤の試合なんかは結構駆け足だなって感じはしましたね(そのおかげでメインまで体力が持ったのは確かだけど)

#njdominionにおけるツイート総数は35,788ツイート、RT総数は54,348RT、呟いたユーザー数は6,258人となりました。
(新日本プロレスのハッシュタグ#njpwでは14,055ツイート、28,461RT、3,240人でした。)

流石に”年間最大級”と銘打つだけあってツイート数は普段のビッグマッチとは桁違いになってますね。
ちなみに1.4のドーム大会での各数値が77,376/145,632/11,967なのでおおよそ半分の数値ではありますけどもそれ以来の数値を記録。

それでは中継中に特にツイート数が増えたポイント(↑グラフ中の◆マーク)について内訳を見ていきましょう。

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式HPの試合結果を参照してください。

 

新IWGPタッグ王者、ヤングバックス!

時刻:17:42
ツイート数:297tweet

まず初めはIWGPタッグ戦、新進気鋭の王者EVILSANADAに対して、ジュニアタッグの絶対王者として君臨し、その枠から飛び出してきたヤングバックスとの対戦。
並び立った時こそ対格差があるなぁ、なんて思った部分はありますけどよく考えれば本拠地たるアメリカだと基本的にはヘビー/ジュニアの区切りのない試合をやっていたわけで、EVILSANADAの100㎏ちょいの体重どころかウォーマシンみたいなスーパーヘビーともやってたわけですから戦い方も魅せ方もすでに準備はできていたんですよね。
そういう意味でいうと試されていたのは王者側、普段はLIJチームが応援されるような状況が多いのに対して今回はヤングバックスの人気、というよりも観客の「元ジュニアタッグがヘビーに挑む」というシチュエーションへの判官贔屓にも似た後押しがあったような気も。
そういう意味でいうと普段とは違うやりづらさを感じていたようにも見えましたね。
逆に言えばその後押しを力にして、ヘビー転向第一戦として100点満点の戴冠劇を果たしたヤングバックス、やっぱこの兄弟すげぇわ。

新IWGPジュニア王者ヒロム!

時刻:18:34
ツイート数:333tweet

そして続いてのピークは近年稀にみる盛り上がりを見せたBOSJを制したヒロムがその勢いと圧倒的支持を引っ提げてジュニアの絶対王者と化したオスプレイに挑戦。
上のIWGPタッグとの比較でいうとこの試合でのオスプレイは「観客の支持率で負けてる場合に王者がどう振舞うべきか」をちゃんと理解して、実行できていたような印象はありますね。
自分の得意のムーブを出しつつもいやらしいまでに相手をじっくりと、余裕をもって責めていく、それが「やっぱ王者も凄い、だからこそ挑戦者に頑張ってほしい」という感情を観客に誘起させる部分はあったかなぁという。
さらに言うとそういう追い込まれた状況からの爆発力がヒロムにあるのも良い、BOSJで相手を仕留められる技になったDをめぐる攻防が印象的で、それを何度か切り返されると今度は奥の手のDの悪夢、そのままTIME BOMBという畳みかけも素晴らしい。
個人的には「良い選手同士の良い試合」というだけでなくお互いの特性・能力がかみ合った上で作り上げた一つの作品、って感じ。
しかし一オスプレイファンとしてはがっくり来たのも確かで、王者としての完成度が高かったオスプレイに対して果たしてヒロムがどういう王者に、どういうジュニアを作っていくのか、気になりますね。

”10 times”IC王者、ジェリコ!

時刻:19:07
ツイート数:516tweet

そしてセミメインイベント、というかダブルメインイベント1となったIC王座戦。
2018年上半期の総決算、という意味だとこの両者の因縁こそ1.5からスタートして、この日に決着を迎える総決算感はありますね、まぁ初対戦なんですけども。
内藤さんが受けのタイプのレスラー、とはいえ試合はもう序盤からジェリコのやりたい放題って感じでしたね、入場時の出で立ちはLos Ingobernablesのマークをオマージュして、内藤の入場を襲撃して机にたたきつけ、DDTをお見舞いし、テレビカメラを奪って中指をドアップで撮る、お前本当にアラフィフか?
それに対して内藤さんテーブル上でのパイルドライバー(ケニー戦なんかでも使ったけどこれはムタ・武藤オマージュなんだろうか)やランニングデスティーノで一矢報いるものの如何せん調子が出てなかった感じ、結構いわゆる”大物”相手だと調子が出ないみたいなとこあるんですよねぇ。
しかも最後はある意味内藤さんの十八番である金的からのコードブレイカーでまさかの敗戦、申し訳ないけど「え?!ジェリコ参戦継続なの?!やったー!」てなってしまった。
しかもおそらく次戦は以前のジェリコの襲撃時も率先してジェリコを蹴散らしに行ってたEVIL、これはBest in the WORLD対Best in the ”DARKNESS” WORLDの対決やで…

IWGP3本勝負、1-1へ

時刻:20:14
ツイート数:262tweet

そしてついにやってきたIWGPヘビー級戦、史上初の”無制限””3本勝負”の一戦。
両者ともに「1本目が大事」というコメントを出していただけに序盤からじっくりとした攻防、奇しくも今大会だとこういう攻防がこれまで出ていなかっただけに一気に「さぁ見るぞ」と気分を切り替えられましたね。
しかしやっぱり3本勝負の1本目とあってかお互いのフィニッシャーを惜しみなく使っていく展開で見ていて「この後少なくとももう1本あるんだよな?」って心配にもなりましたが。
そういう意味でターニングポイントはオカダのレインメーカーをケニーが切り返して丸め込みに行ったシーン、相手の虚を突いて大事な1本目を取りに行ったわけですけど、それが切り返された丸め込みでオカダが1本目を先取。

前々から1本目が大事、と言っていただけに1本目を取られてしまったケニーは大分ペースを乱された状態で2本目に突入で、それに対して余裕シャクシャクのオカダという感じで1本目のペースの奪い合いという様相から一転して、オカダの優勢にどうケニーが対抗するのか、という感じに。

それを踏まえての2本目、1本目がリング上での攻防に主眼が置かれていたなら2本目は一転して場外での攻防が重要な感じに。
場外戦はオカダが相手を場外で痛めつけておいて自分はリング上で休む、っていうペースつくりの時にも使いますけど、ケニーはそこに机などを使った得意であるハードコア殺法を使ってダメージを与えることに成功。
場外でダメージを与えることで逆にケニーに体制を整える時間を与えて、オカダが戻ると同時に大技を畳みかけられた、のもケニーにとって成功だったか、いやそれでも一方的にさせないオカダがゾンビなのか。
しかし場外リバースフランケン、高角度ロックボトム、リバースタイガードライバー、そして片翼の天使という、G1での初勝利を奪った大技コンボを畳みかけ、ケニーが1本取返し、1-1へ。

いやしかしこの1本とった瞬間の沸き上がりと「ま、まだあるんだった・・・」という観客のテンションのアップダウンよ。

He does IT.

時刻:20:34
ツイート数:664tweet

そして3本目は技術や戦法ではなく削り合い、根性の勝負。
2本目で片翼を食らったオカダもですけどケニーも3本目序盤にレインメーカーを受けたためにダメージ的にはトントンといった感じで、試合開始からもうお互いにフラフラ。
どちらもフィニッシャーを狙うもののケニーは肩車で持ち上げられず、オカダはレインメーカーを打つものの自分が崩れるという場面もあるという。
事前のインタビューで両者ともに戦法戦術について語ってはいましたけど、お互いに相手のスタミナについて語っていたのも印象的で、「最後の最後はスタミナで勝負がつく」ということを考えていたってことですかね。
決め手は通常横から打ち抜くVトリガーを真正面から決めての片翼の天使。
ケニーがついに、2年間の対オカダ戦を経て、IWGP王者に。
そしてオカダさんも2年に及ぶ長期防衛ロードを終え、ついにIWGPのベルトを手放すことに。

自分はオカダファンですからやっぱり悔しいとか寂しい面もあるんですけど、ケニーも好きだし、オカダケニーという一連の試合によってオカダさんもまたレスラーとして成長できた部分もあり、そのことへの感謝もあって嬉しくもある、そんな勝利でしたね。

所感雑感

というわけでDominionでした。
今大会は久しぶりにリアルタイムで観戦してたんですが、いやぁどっぷり疲れるもんですね・・・
まぁそれはメインに入れ込みすぎたって部分もあるんですけどそのせい?でそれ以前の試合の記憶がぽっかり抜けた感が否めない。
まぁそれは見ていても感じたように結構序盤戦が巻き気味で進んでいたせいもあるとは思うんですけど、そこを考えると無制限三本勝負は興行的にはあんまりよくなかったかもしれないですね、試合としてはなかなか面白かったものの。
解析結果としてはドームに次ぐ数字が出てきたのでいずれ各数値のドームとの比較をやりたいかなって感じです。

なにはともあれ皆さんお疲れさまでした、まぁ来週にはまたシリーズが再開するんだけども・・・(震え声)

きょうはこれまで、それでは


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