プロレス統計

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5.18 新日本プロレス BOSJ開幕戦 後楽園大会 ツイート解析

さて待ちに待ったBest of the Super Jr.*1(以下BOSJ)の開幕戦、今大会もツイート解析をしていきます。

集計結果

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大会中、専用ハッシュタグの#njbosjに投稿されたツイート(RTなどを除く)の時間推移が↑の図になります。
縦軸が1分ごとのツイート数、横軸が現地時間(日本標準時)になっています。
大会は18:30に開始され、21:00ごろに終了しました。

#njbosjにおけるツイート総数は4,193ツイート、RT総数は8,995RT、呟いたユーザー数は840人となりました。
(新日本プロレスのハッシュタグ#njpwでは2,976ツイート、8,230RT、756人でした。)
通常の後楽園大会ではツイート数がだいたい2000ツイート程度なのでいつもよりもはるかに大きな反響が得られていますね。
これもBOSJという大会への注目度のおかげでしょうか、

上の推移を見てわかるように今回は大会後半のBOSJ公式戦4試合についての反響が他の試合とは段違いに大きいですね。
観客、ファンからの注目の高さもさることながらそれに答えるべく各選手もいつも以上に身体を張った試合をしていたと思います。

それでは中継中に特にツイート数が増えたポイント(↑グラフ中の◆マーク)について内訳を見ていきましょう。

※以下、大会のネタバレを含みますのでご注意ください。
全試合結果については公式の試合結果を参照してください。

 

BOSJ開幕戦、ベテラン対決

時刻:19:52
ツイート数:54tweet

さて最初はBOSJ25の正真正銘の開幕戦、4代目タイガーマスク対金丸義信!
おそらく金丸が鈴木軍*2として新日本に参戦して以降はほとんど絡みはなかったような気がしますが、調べてみるとシングルでの対決は去年のBOSJでの対戦が最初だった模様、NOAH*3時代に絡みはありますがそれもジュニアタッグ王座を争ってのもので単発って感じですね。
そんな二人の対戦とあってタイガーマスクは厳しい関節技に厳しい打撃とまっすぐに攻めるのに対し、金丸はそんなタイガーをマスク剥ぎや場外攻撃を巧く織り交ぜたインサイドワークを駆使した切り替えし。
なんというかベテラン同士の・・・というよりは典型的な「ベビーフェイス*4対ヒール*5」の闘いって感じですね。
途中はセコンドのヤングライオンすらも"凶器"として使うダーティファイトを繰り広げたものの、最後は金丸の仕掛けた雪崩式ブレーンバスターの隙に丸め込んでタイガーマスクの逆転勝利、うーんクラシック。

新鋭・フリップ・ゴードン、躍動

時刻:20:03
ツイート数:55tweet

さて続いては昨年に引き続いての参戦となったACH、そしてROHの新進気鋭のハイフライヤー*6フリップ・ゴードンの一戦。
どちらも身体能力抜群のハイフライヤーとあって、先ほどのクラシカルな試合とはうって変わって「これぞジュニア!これぞBOSJ!」というド派手な試合に。
その中でも口火になった、特にインパクトの大きかった一発が上のツイートに添付されたシーン、
トップロープ*7に飛び乗ったかと思うと別の辺のロープに飛び移ってからのトペコンヒーロ*8・・・
「プロレスラーは超人です」*9という言葉もありますけど本当に人を超えとるでこれは・・・

ACH,勝つ

時刻:20:13
ツイート数:56tweet

その目新しさ、そして意表をつく技の数々で一気に観客の心をつかんだのはゴードンかもしれませんが、勝負に勝ちに行った、そして実際に勝負に勝ったのはACHでした。
ACHは昨年のBOSJにも参戦し、その前にはジュニアタッグトーナメントにも参戦しています。
つまり新日本においては2年近くゴードンの"先輩"であり、限られているであろう「新日本の常連外国人」の座を得るべく、得意の飛び技を合えて抑え目にして、序盤からパワーを生かした攻めを厳しく打ち込んでいるのが印象的でしたね。
思えば今大会に参戦している石森選手はジュニアタッグトーナメントでのパートナー、もし二人のタッグが継続して参戦していれば・・・と思う部分もあったりします。
そう思うからこそ、負けられない、勝たなければならない、という気もちが見えた気がします。

YOH、☆☆☆☆☆再出発

時刻:20:33
ツイート数:55tweet

さてお次はポスターでもLINEでの優勝者予想でも結構良い位置につけているBUSHI対下馬評は低いものの再起を狙うYOHの一戦。
この試合のコメントでYOHが若手時代にBUSHIにあこがれていたなんて話がありましたけど、元々は「マスクマンになりたい、なる!」って宣言してたんですよね、その関係でBUSHIへの憧れがあった、と。
それはさておきYOHとしては凱旋帰国してから初めてのシングル戦とあって注目でしたが、YOHのスタイルについてラリアッ刀さんがブログで考察していてこれを見てから観戦しました。

ameblo.jp

相手の技を受けて受けて切り返すスタイル、古くは藤波辰巳*10さん、そして今でいうと棚橋やジュースなどの正統派なベビーフェイスがとるスタイルですね。
とはいえ棚橋やジュースがそのスタイルを確立するまでにブーイングや批判で苦しんだことも合ったように、今回のYOHも批判する声が散見されましたね。
しかし、YOHがそういうスタイルを志向しているということを頭に入れてみるとその技のチョイスや、動きの間の使い方、表情にこめた意味が見られる気がしますね。
結果としてはBUSHIの攻めを受けきったYOHが改良型ヨーロピアンクラッチ、ファイブスタークラッチで見事初勝利。
険しい道でしょうけど応援したいなぁ。

It's REBORN

時刻:20:52
ツイート数:84tweet

 そしてメインイベントは、現IWGPジュニアヘビー級王者ウィル・オスプレイ対福岡大会でオスプレイを襲撃した”BONE SOLDIER”石森太二
ここ最近の新日本ジュニアでは、ある意味で”オスプレイ一強”の状態が続いていたわけですけど、ここに来て登場した石森は初めて「オスプレイに張りあうことの出来る選手」という感じがしますね。
それはハイフライヤーとしての跳躍力や技量だけでなく、体格に見合わぬパワー、そして打撃の的確さと厳しさという点でもオスプレイとなんら遜色なく、競い合うことの出来る選手っていうことですね。
思えば1.4東京ドームでのIWGPJrを争った4WAY*11戦でも上記の点全てで拮抗する選手はいなかったんですよね。
そういう意味だとオスプレイにとっての天敵って感じがしますね。
試合でもオスプレイと技量を競い合うような展開の中、一瞬の隙をついての勝利、これはBOSJもIWGPJr戦線も面白くなってきましたね

所感雑感

というわけでBOSJ開幕戦は大盛り上がりの中に終了しました。
いやぁ試合自体も、公式戦は4試合共に色合いが異なっていて面白かったですね。
個人的にはやっぱりメインのオスプレイ対石森が実力拮抗する選手同士の試合、という感じで面白かったですね。
そしてツイート解析としてもはじめてのシングルリーグ戦の集計とあって、今後の大会でどんな違いが現れるのか楽しみです。

きょうはこれまで、それでは


プロレスランキング

*1:新日本プロレスにおいて5月6月に行われるジュニアヘビー級選手のシングルリーグ戦、今年で25回目の開催

*2:鈴木みのるを”ボス”とする新日本内の一ユニット

*3:プロレスリングノア、金丸選手がかつて所属していたプロレス団体

*4:プロレスにおける善玉

*5:プロレスにおける悪玉

*6:飛び技を多用する選手のこと

*7:リングを囲む3本のロープの内一番上のもの、上から順にトップ・セカンド・サードロープと呼ぶ

*8:前宙しながら場外の相手に身体をぶつけていく大技、ウルトラタイガードロップとも呼ぶ

*9:オカダ・カズチカの言葉

*10:昭和・新日本を代表するレスラー、マッチョドラゴンでおなじみ

*11:4人の選手が同時に試合を行う形式