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過去シングル3戦で振り返るオカダ対ケニー

さて世間的にはそこそこの長さのGWが終わり、新日本的には4月13日から5月6日までの3週間に及ぶ長いシリーズが終わった昨今皆様いかがお過ごしでしょうか

多分6日までが新日本のシリーズで、次期シリーズに向けた会見とかは今日7日に行われるって感じですかね。
TLを見てると「BOSJの参加メンバー発表いつよ?」という感じになってますけど、シリーズの最後の最後のセミ後に石森が登場した関係でそれ以後にならざるを得なくなって、どうせなら会見の時に発表するかって感じですかね。
とはいえ去年と比較してライガーやロメロやタイチが卒業した変わりに3K及び石森が入ることで大体とんとんって感じなんですよね、まぁリコシェの枠とかもありますけど。
まぁ重要なのは面子よりも「いつ、どの会場で」「どのカードが」って感じなので発表はよ(時間と財布の余裕さえあれば会場に行きたいマン)

まぁそれはさておき、今日のテーマはこちら

おそらくn夜明け会見で、BOSJメンバーと同じく発表になるであろう次期IWGPヘビー級戦、オカダ・カズチカ対ケニー・オメガ
おそらく去年上半期のIWGP戦線を牽引し、それ以上に両者にとって契機伴った一戦が再び、というか四度実現。
というわけで今回は去年3度行われたオカダ対ケニー戦について振り返りです。

 

2017.1.4 1.4東京ドームメインイベントでの初対戦 (試合映像)

www.njpw.co.jp

二人の初対戦は2017年の東京ドーム。
前年初めにAJスタイルズを追い出す形でBULLET CLUBのニューリーダーに就任したケニーはその後棚橋からICを奪うことで一気にトップ戦線に躍り出ると、ICを失うもののその年のG1CLIMAXを初出場で初優勝、しかも外国人選手として初というおまけの快挙付き。
そうして実現した一戦なものの、ぶっちゃけ戦前は「果たしてこの二人が噛み合うのか?」という感じで見る側も疑心暗鬼って感じでしたね。
しかもその時はセミのIC戦として棚橋対内藤という保証書付きと言ってもいい黄金カードがあっただけに期待値としては負けてる状態。

しかし、その前評判・下馬評を見事に覆す名勝負を二人は繰り広げたのでした。
両者のアスリート性をこれでもかと見せ付ける試合、ケニーの破天荒さとそれをどこまでも受け止めるオカダという攻防は「そこまでやるか!?」と同時に「どこまで行くんだ?!」と観客を戸惑わせる領域にまで達していました。
まさに性も根も尽き果てるような一戦は、死闘の末にオカダが制しましたが勝ったオカダも敗れたケニーも疲労困憊といった様子にその試合の壮絶さがわかるというもの。

ちなみにこのときの東京ドームが自分の初ドーム観戦だったんですけど、見終わった後に本当に放心してましたね・・・
ただただ「すげぇモノを見た・・・」て反芻してましたね。
今でも覚えてるのは試合を前にして観客席からケニーのターミネーター手拍子が自然発生したことで、あの瞬間に「ケニーがトップ選手になった」て確信しましたねぇ・・・

この試合の後の出来事としては米国のプロレス情報サイトのWrestling observerでいつも行われている試合の☆評価(☆5満点)で前代未聞の6つ☆評価を得るなんてこともあり、まさに世界中で話題になった一戦でした。
ある意味この一戦で2016年に一時スランプに陥っていたオカダさんの浮上の契機にもなりましたし、ケニーも世界トップクラスの選手としての評価を確実なものにし、そして両者を代表する新たな黄金カードの誕生にもなった一戦といえるでしょう。

2017.6.11 OKADAvsOMEGA II (試合映像)

www.njpw.co.jp

その後はケニーが1ヶ月近くの休養期間を経て再出発を果たすものの再起をかけて挑んだNJCでは一回戦で石井に敗退。
その後石井にはリベンジを果たすものの・・・と思っていたら、リベンジを果たしたどんたく大会でファレを倒して王座を防衛したオカダが「世界中のファンが見たがってるらしいぞ?」と逆指名をする形で再戦が実現。
実際1.4の試合後は「ケニーが勝つべき試合だった・・・」と悔しい思いをしている海外ファンをかなり見かけましたね。

その反響とファンの後押しを受けた上での一戦、前回の試合がケニーが”遊び”をなくしたアスリート性全開の試合だったとすると今回の試合は”いつもの”ケニーの試合という感じ。
逆に言えばケニーの土俵にオカダを引っ張り込んだという感じの試合でしたね。
バレットクラブのリングサイドへの集結やコーディのタオル投入か?なんてシーンもありましたけど、序盤こそじっくり目だったものの終盤は全開と同じくハイスパートな試合に。
結果としてはケニーがついに(試合で)片翼の天使を決めるもののニアロープで逃げられ、試合はフルタイムドロー。
しかしそれはオカダ側から見れば何発も何発もレインメーカーを決めても決め切れなかった、勝てなかったという一戦でもあります。
試合後もがっくりうなだれた形で弱弱しくマイクをするオカダの姿が記憶に残ってますね。
いずれにしてもこの試合が1年以上後へのToBeContinuedになるとは・・・

2017.8.12 G1最終公式戦で対に五分に (試合映像)

www.njpw.co.jp

と言いつつ二人の再戦は僅か2ヵ月後、G1CLIMAXの最終戦に。
この年のG1でケニーは二つの目標を掲げ、一つは「飯伏との決勝戦」もう一つは「オカダへのリベンジ」でした。
この両者はG1前のロサンゼルス興行2daysで初日はオカダ、二日目はケニーがメインを勤め、1日目の終わりには試合後にケニーが出てきてオカダを祝福するなんてシーンもあったんですよね。
そういう意味でこれまでの2戦でファンも認めるライバル関係を構築していたオカダケニーですけど、足りないのはケニーの対オカダ戦での勝ち星。
それだけにこの一戦にかけるケニーの思いは強かったでしょう。

とはいえ過酷なG1シリーズも最終戦とあって両者共に少なからぬダメージ、特にオカダは2戦前の大阪でEVILに1年近くぶりの敗北を喫し、首への大きなダメージを受け、さらに次戦ではみのるとの過酷な30分引き分けとダメージは甚大。
だからこそ両者共に序盤からトップギアでの試合開始、まさに大阪城での一戦の続きがここで見られているという感じでしたね。
しかしケニーも容赦なくオカダへの首攻め、特に終盤に見せたロックボトムはまさにデンジャラスな一撃。
そうした首一点集中、レイントリガー、リバースタイガードライバー、Vトリガーの連激からのついに炸裂した片翼の天使で念願の対オカダ戦初勝利を飾ったのでした。
この勝利が決まった瞬間、セコンドについていたヤングバックスが飛び跳ねてリングに駆け込んできたシーンも思い出深いですね、思えば第1戦からこの二人はケニーのそばで支え続けてたんですよね。
またケニーは勝利後

ケニー「(※日本語で)まずはね、オカダ、お前の英語はヘタクソなので、日本語でひとつ言っとくね。これは終わっていない。なんにも終わっていない。でも、いまの道で続ける。」

とマイク、この時はこの後に決勝戦も控えていたのでリップサービス的なこともあったんでしょうけどケニーはけしてIWGP戴冠を諦めてはいなかったんですよね。

所感雑感

というわけでオカダとケニーの過去3戦でした。
個人的にその第一戦を会場で観戦してたのでかなり思い入れのあるカードなんですよね。
だからこそ連発せずに・・・と思っていたらその年の内に3回もやるっていう、それでも他2戦も60分フルタイムにケニーの劇的勝利とドラマチックなんですけどね。
そのカードが10ヶ月ぶりに再戦、果たして今度はどんな試合になるんでしょうかね。
結果としてこれまでの二人の対戦成績はオカダ1勝ケニー1勝1引き分け、タイトル戦に限ればオカダ1勝1引き分けになります。
現在五分の二人の”完全決着戦”、果たしてどうなるか、楽しみです。

きょうはこれまで、それでは


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