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「プロレスの数字とプロレスする」をテーマにプロレスに関連する数字を調べ、まとめ、考えるブログです。

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各種数字で思い出すBONE SOLDIERという選手

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俄かに界隈が騒がしくなっている昨今皆様いかがお過ごしでしょうか。
その話題は言わずもがな、4.13後楽園にて突如上記VTRが流れて復帰?が明らかになったボーンソルジャー、そしてその正体について。
どれだけ衝撃的だったかって、その日一番のツイート速度出すぐらいですからね、調べてみたこっちがビックリですよ

参考:4.13 新日本プロレス Road to レスリングどんたく 後楽園大会 ツイート解析

とはいえ、その去り際と同じく意味深であまりにも情報量のないVTRからその正体については憶測が憶測を呼ぶ状態(大喜利状態とも言う)ですが、ここはかつて新日本プロレスに参戦していた覆面レスラー、”初代”ボーンソルジャーについて振り返ってみましょう。

そもそも”BONE SOLDIER”とは?

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彼の名前にもなった”BONE SOLDIER”とはいまや世界規模でお馴染みとなったBULLET CLUBのマークのこと、もしくはこのマークがデカデカ印刷されたTシャツの名前でした。
ちなみにこのバージョンのTシャツの発売は2014年2月のこと、BULLET CLUBの結成は2013年の5月ですからそれまでは「BULLET CLUB」と名前だけ書かれたシンプルなTシャツを着ていました。
ちなみに旧VerのTシャツはそうでもなかったんですが、このBONE SOLDIERのTシャツがもう馬鹿売れし、その後のAJ加入なども合わせてBULLET CLUBの人気急上昇に一役買った部分はあると思います。

 

デヴィットは2014年4月を最後に新日本プロレスから去りますから、BULLET CLUBのリーダーとしての終盤に作られたデヴィットの置き土産みたいなものなんですよね。
そういう意味でもBULLET CLUBにとって”BONE SOLDIER”とはその始まりと繁栄を示す象徴的なものと言えるでしょう。

”初代”BONE SOLDIER誕生まで

キャプテンニュージャパンとBULLET CLUBの因縁

それでは”初代”BONE SOLDIERについて振り返っていこうと思いますが、まず彼の前身となったキャプテンニュージャパンとBULLET CLUBの因縁から話していきましょう。

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BULLET CLUB創設者であるプリンス・デヴィットが突如ヒールターンを果たしたのは2013年4月7日、両国国技館大会の第1試合IWGPジュニアタッグ選手権直後でした。
パートナーの田口が丸め込みで敗れ、王座陥落となったデヴィットはそれまでの好青年ぶりから一転、乱入したバッドラック・ファレと共に田口及び対戦相手だったタイムスプリッターズを蹴散らして大暴れ。

その中でも特に酷い目にあっていたのがセコンドについていたキャプテンニュージャパン、デヴィットのダイビングフットスタンプを股間に喰らい、尚且つマスクまで剥ぎ取られるという屈辱を受けます。
デヴィットはその後本隊の大ベビーフェイスだった棚橋との抗争で名を上げていきますが、その見せしめとして選ばれたのが、所謂"色物"扱いだったキャプテンだったという感じですね。

前述の通り、デヴィットは翌年4月に新日本から去ることになりますが、デヴィットが去り、リーダーがAJスタイルズに変わってからもキャプテンはその屈辱を忘れず、対BULLET CLUBの立場を堅持していきます。

レスラー”BONE SOLDIER”誕生前夜

その中で、ある意味で転機となったのは同じくBULLET CLUBに酷い目(物理)に会わされたヨシタツが「打倒BULLET CLUB」を掲げるハンタークラブを立ち上げたことでしょう。

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2016年4月10日、自身の復帰戦にもなったNEVER6人タッグ戦でtheELITEからベルトを奪ったヨシタツはこの調子でBULLET CLUB壊滅を目指すユニット・ハンタークラブの設立を宣言。
本来はこの時のパートナーだった棚橋とエルガンを抱きこみたかった所ですが、そっけなく拒否されてしまうことに。
しかしそこに食いついたのが同じくBULLET CLUBに恨みを持つキャプテン

キャプテン「(※ヨシタツの肩を叩いて)キミ!復帰おめでとう!私も一緒にアイツらをやっつけようじゃないか!」
ヨシタツ「え?ハンタークラブに入りたいって?」
キャプテン「何を言ってるんだ。私はスーパーヒーローなんだ。悪いヤツを一緒に倒そうじゃないか」
ヨシタツ「ちょ、ちょっと考えさせてくれ」
キャプテン「キミ!キミ!キミ!待ちなさい、キミ!」

これ以後、キャプテンとヨシタツはタッグを組むことになりますが、上記のコメントのように今度はヨシタツがよそよそしく、あの手この手で文句をつけてキャプテンのハンタークラブ入りを渋ります。

魔のファン投票、そして寝返り

そして最終的にとった手段がTwitterでのファン投票、以下のツイートを投稿し「キャプテンのハンタークラブ入り」の賛否を問うことに。

 基本的にこういう「RTか”いいね”」の投票は、RTがフォロワーへどんどんと拡散していく性質があるのに対して”いいね”は拡散性がないために後者が不利になりがちなんですが結果は1000票以上の大差で『入れたくない』が多数派に。

この結果をネット上で、そしてビッグマッチのリング上で発表されて大恥をかかされたキャプテンはなんと対戦相手ではなくパートナーだったヨシタツに攻撃、BULLET CLUBへ寝返ることに。

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(しかしなんてみんな浮かない顔をしている写真なんだ・・・)

BONE SOLDIER誕生

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そしてキャプテンニュージャパンあらためBONE SOLDIERとして姿を現したのが10月8日魚沼大会。
この大会は中継もなく、ハッシュタグ上ではBONE SOLDIERの一挙手一投足に注目し、現地ファンの情報を今か今かと待っていましたねぇ・・・

そして公式で載った姿は、復活VTRにもデカデカと表示された髑髏のマスクに指出しのグローブ、分厚いブーツというそれまでの全身タイツのコスチュームから一新した出で立ち。
デビュー日には反則攻撃に終始したものの、中の人がレスリングの猛者だったこともあって、やたらと切れ味の良い片足タックルや変形のフルネルソンバスター・BONE SOLDIERという新必殺技を引っさげての再スタートとなり、本人の気合の入った攻撃的なコメントもあって注目度は高かったように思います。

数字で振り返る"初代"BONE SOLDIER

年齢:34歳(2016年当時)
キャリア:10年

それでは数字でBONE SOLDIERを振り返りますが、SOLDIERと化した当時は34歳と年齢的には「レスラーとしてイチバン脂が乗る時期」ってヤツで
キャリア的にも一つの区切りとなる10年目となり、本人としてもキャリアアップを狙った決断だったんじゃないかなぁという気がします。

身長:187cm
体重:104kg

体格としては新日本内では文句なしに大型の部類に入る体躯。
キャプテンニュージャパンとして活動している時期はコスチュームの上からでもたるんだお腹が気になるような体型だった時期もありましたが、キャプテン期終盤は徐々に身体を絞り始め、BONE SOLDIERになる頃にはお腹もそれほど気にならなかったような。
そのおかげもあってか上述のように片足タックルなどはかなりすばやかった記憶がありますね。

戦歴:33戦 4勝(直接勝利3度) 29敗

というわけで「今度のキャpBONE SOLDIERは結構やるんでは?」という期待も空しく戦歴は惨憺たるものでした・・・
ちなみに3度の直接勝利はいずれも当時のヤングライオン川人からのものでした、その後参戦下WTLではファレと組んだものの全敗でしたからね。

さようなら”初代”BONE SOLDIER

そうして一部界隈の期待を受けながらも、戦績及び人気面でも振るわなかったBONE SOLDIERは翌年2017年1.5のTEAM2000軍との対戦を最後にリングには上がっていません。
その後は一切音沙汰もなくひっそりと公式HPの選手一覧からも消えてしまうことになります。
2016年10月8日~2017年1月5日、僅か89日間の活動となりました。

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BONE SOLDIERは復活するんだ。

というわけですっかりと黒歴史になってしまったかと思っていたBONE SOLDIERが復活するなんていわれたらビックリするわけですよ。
かといって、それが”初代”BONE SOLDIERの復活になるのかは甚だ疑わしいって言うのが現状ですけどね・・・
界隈で見かける候補としては初代、北村さん、金光君、ヒクレオなどなど見かけますけど果たしてどうなんですかね。
最近だと北CH92💪🏾 (@kunisaito188)さんの予想した石森太二説なんかは割りとそれっぽい感じがしましたが。

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時期的にもBOSJの直前にわざわざ告知をする辺りが信憑性を高める部分でもありますかね。

所感雑感

というわけでかえってくるBONE SOLDIERについてまとめでした。
まぁふりかえるってほど昔の選手ではないんですけどもしかしたら「BONE SOLDIERって誰?」って人もいるかもしれないので、初代についてまとめました。
まぁ自分も正体予想でもしようかなーと思っていたら時機を逸したってのもあったんですが。
いずれにせよ、こうして色々妄想できるうちが案外イチバン楽しかったりするので、”2代目”BONE SOLDIERに期待しつつ待ちましょうね。

きょうはこれまで、それでは

おまけ、個人的予想

我ながらないわー