プロレス統計

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過去シングル7戦で振り返る鈴木みのる対後藤洋央紀

 

2017年も残り10日となった今日この頃いかがお過ごしでしょうか。

東京ドームの全カード・試合順も発表されましたけど無事?NEVER無差別級も鈴木みのる対後藤洋央紀の敗者髪切りデスマッチに決定しましたね。
メキシコとかではよく行われる形式なものの、新日本だとあんまり前例がない気がするんですが、負けた選手はその場で髪を切るんですかね。
タダでさえ去年放送枠内に全試合が終了しなかっただけに今年はそういう演出も切り詰めていきそうな予感もするので翌日1.5の入場時にその結果がわかるって感じですかね。
奇しくもどちらも入場時には頭部を隠すコスチューム(タオルとフード)なだけに選手コール時が楽しみなような。

それはさておき今日の洋央紀(これが言いたかった奴)
実はこのNEVER戦が今回のドーム大会で平均年齢が一番高い試合なんですよね(みのる49歳、後藤38歳、平均43.5歳/全体平均34.3歳)。
まぁその分だけにこの二人に歴史あり、シングルも計7戦あり、というわけで簡単に振り返ってみたいと思います。

 2004.3.27&10.28 チャレンジマッチ

最初の対戦は当時デビュー1年だった後藤さんと外敵軍団として佐々木健介、高山善廣、天龍源一郎などと一緒に暴れ回っていたみのるが所謂夢☆勝ちというかそこにもいたらないような「かわいがり」マッチで対戦していますね。
残念ながら試合内容は公式サイトにはないんですが、3月の試合では後藤さんの1年先輩だった安沢 明也(2006年に引退)、後藤さん、そして当時IWGP王座にも戴冠していたスーパールーキーの中邑の3人がけでの勝負というハンデマッチでもありました。
当然結果は敗北、1番手安沢選手が試合時間なんと15秒の文字通り秒殺の後、1分15秒と粘るものの敗北、その後中邑は10分引き分けになっています。
この時点ではみのるとも、後にICを巡ってライバル関係となる中邑とも大きな差があったよう。
半年後の再戦ではさらに粘ったものの2分23秒で敗北、まだまだ壁は大きかった・・・

この後後藤さんはCTUに加入しジュニアで活躍、後に海外遠征へと旅立ちます。
一方のみのるはフリーランサーとしてノアなどに参戦した後に全日本へ主戦場を移します。

2011.8.8 G1『8.8』での再遭遇

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二人の再遭遇となるのは2011年のG1。
この当時の後藤さんは凱旋帰国、そして2008年のG1の初出場初優勝から3年、実力はあるもののシングル王座には届かない・・・という歯がゆい状態。
一方鈴木みのるはこの年前半まで全日本にて三冠獲得、チャンカー連覇とタイトルを総なめにした上での、今も続く鈴木軍を結成してのカムバックで勢いにノリに乗っている状態。
それもあってかこの試合では4戦全勝だった後藤さんをストップさせ、試合後のコメントも絶好調ですね。
というかコメントを読んでみても今とあまり変わらないのは全然老けてないってことなのかなんなのか、とにかくエネルギッシュ。
ちなみにこの年は中邑がG1を制覇します。

2014.3.22 3年ぶりの対決、New Japan Cupにて

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続く戦いは3年後のNJC、新日本だとなんだかんだと毎年のように闘ったりする気がしてたんですけど結構当たらないもんですね。
この間に、後藤さんは自身初のヘビー級タイトルとなるIC王座を得て田中将斗や石井などとすさまじい試合を繰り広げます。
なんと言っても後藤さんにとって大きいのは同胞である柴田の新日本復帰、そして2013年を通しての対戦でしょう。
特に2014年の1.4での対戦はIWGPやICを押しのけてベストバウトだ!という声もあった名試合、それを得てこのころはタッグを組むようにもなっています。
その勢いでこの2月にIWGPに再び挑戦したものの、オカダの牙城は崩せず、ここでオカダと柴田の因縁が始まったのもあってすっかり勢いが止まってしまったような状態。
それを踏まえたNJCでは再起を図るもののみのるの三味線にひっかかって敗北、なんとも悔しい敗北、これまでみのるに4連敗というのもあってコメントも悔し紛れ感。
逆に言えばみのるはしてやったり、ってなものではありますが残念ながらNJC準決勝で中邑に敗北し、IWGPはまた遠ざかります。

2014.7.25 二度目のG1

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今度の対戦はこれまでと比べればかなり早く、4ヵ月後のG1でやってきます。
これまで真っ向勝負で鈴木みのるに挑んできたものの悉く跳ね返されてきている後藤さん、この日は勝ちにこだわったのか「脱出不可能」といわれる後藤式で見事に丸め込み、対鈴木みのるで初勝利を飾りました。
とはいえこの時のみのるはちょっとコメントも我を失っているような感じで、その間隙を突いての丸め込みというだけにまだ悔いの残る初勝利ですかね。

この年みのるはAJとの名勝負を残し、1.4ドームでは桜庭との抗争を勝利で終え、”新たなお宝”を目指して新日本を離れ、ノアを主戦場にします。
そこにおける活躍、というか暴れっぷりはまさに「鈴木みのるここにあり」を満天下に示したものでしょう。
一方後藤さんはこの後柴田とのタッグでIWGPタッグを獲得するも1ヶ月弱の短命政権に。
また中邑のICを奪い、IWGPとの統一戦もぶち上げるものの乗り切れず中邑とのリマッチ2回で明け渡すことになり・・・と実績を残すも波に乗り切れない、という印象が強い。
この間に中邑からは「透明人間」、内藤からは「キャプテン桑名」、オカダからは「恥男」と散々な言われよう。
そういう意味ではある意味で対極的な評価を受けてたとも。

2017.4.27 帰ってきた鈴木みのる、新日本でのシングル初栄冠 (試合映像)

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ノアにおいて一頻り暴れきって帰ってきたみのるが標的にしたのはオカダの持つIWGP、ではあったんですけど40分越えの熱線の末に敗北。
再起をかけて参加したNJCでは色々と因縁もあった柴田に敗北し、再び"合法的に"IWGPに挑戦する機会は逃しました。
そんな状況で目をつけたのは、1.4で柴田からベルトを奪い、現在オカダと同じCHAOSに所属していた後藤さんの持つNEVERベルト。
この直前の4月両国で鈴木軍に加入していたザックサイバーJrがNEVERに挑戦しており、この際に乱入し、後藤さんの口から「次、鈴木みのるが来い!」という言質をとることに成功していました。
という時点で明らかに鈴木の術中でしたが、試合ではオカダ戦での関節地獄、というよりはノアの主力とも張り合った強烈な打撃を軸にバチバチの闘いに、みのるのエルボーは本当に痛そうでそれをがっつりうけきる後藤さんのタフネスよ。
しかし終盤、それまで何とか凌いでいたデスペによるパイプ椅子攻撃がトドメとなり、後藤さんをほぼKO状態にした上でゴッチ式パイルドライバーでみのるの勝利。

というわけで2011年に新日本に本格参戦してから6年、新日本でデビューした1988年から実に29年の月日をかけて、初めて新日本のシングル王座を戴冠しました。
新日本の象徴的タイトルであるIWGPでなく、元々若手興行で生まれたNEVERのベルトではありますが、下記の通り「NEVER」に絡めたゴッチさんの言葉があったりで変なつながりのあるベルトだったりする気がしますね。
しかしこのツイッターでの毒気のなさよ

2017.6.11 ランバージャックデスマッチ、デスマッチ路線の起こり (試合映像)

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無論、そんな介入ありの決着に納得がいくわけもなく、続く大阪大会でリマッチが組まれますが、そのリマッチの条件としてみのるが科したのがセコンドがリングを取り囲むランバージャック・デスマッチ形式での防衛戦。
言ってみれば乱入介入をほぼほぼ合法化するための形式ではありますが、それを前提とすることで最初から数の面で拮抗することができるという意味で挑戦者後藤さんにとって状況が改善するルールでもあります。
で、つれてきたのが鈴木軍が金丸デスペTAKAセイバー、CHAOSが石井矢野4484邪道。
ちょっと待って!鈴木軍がジュニアばっかやん(ザックはヘビー部門だけど)!
ですけどやっぱり鈴木軍のほうが介入慣れしててCHAOSが後手後手になっちゃうんですよね。
しかしここでは吉橋の奮闘によって一気に鈴木軍セコンドを一掃に成功し、純粋なリング上での攻防で勝負がつくか?!
と思いきや、セコンドに数えられていないタイチが乱入し、椅子攻撃などの好アシスト、いや褒められるあれではないけど。
ここで調子を崩されてしまい、最後はドロップキックからのスリーパー、そしてゴッチ式のフルコンボだドン。
あまり良いことではないんですけど終盤のタイチの介入からの畳みかけ、そして試合後の吉橋挑戦表明まで見事な勧悪懲善なんだよなぁ・・・
この後吉橋は後楽園で挑むものの跳ね返され、G1での因縁からエルガンとも防衛戦をこなし、そしてまた三度後藤さんとタイトルマッチを、という形ですね。

所感雑感

というわけで鈴木みのる対後藤洋央紀の過去7戦はなんと6-1で鈴木の圧倒的勝ち越し状態。
しかも若手状態は仕方ないにしても、ICやNEVER、G1にNJCといった各種タイトルを総なめにした現在になっても4-1と圧倒的不利の状態。
試合を見ていると鈴木のきつい打撃を受け止められるタフネスさが際立つ一方でそれを受け過ぎてしまうのに加えて、鈴木がそれだけではない手練手管を持っているのが戦績面での分の悪さの原因でしょうか。
今度のNEVER戦は両者の対決の中でも最大の舞台でもあり、賭けるものも大きく、さらに言えば前回の対戦と比べてもシンプルな試合形式であり、好勝負になることは保証されている気はしますが、やはり問題は介入乱入ですかね。
個人的印象でいうとみのるに対した時の後藤さんってどうしても後藤さんの悪いところが強調されてしまうような印象もあって、前哨戦でもマイクアピールの得手不得手が如実に見えちゃってですね。
そういう意味だと良い試合をする、タイトル奪取(髪の毛防衛)するということも大事ではありますが、そういう苦手意識を満天下で打破することも大事なんじゃないかなぁとか。
一方のみのるで言えば相性はいいだけに後藤さんを素材にして再び「鈴木みのるここにあり!」を示したいところですかね。

というわけで機運を高めるシリーズ第3弾でした、